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2 すべてを失った日
しおりを挟む「――君との婚約を解消する」
目の前のユリアンが笑顔のままで言い放った。
そこは静謐な大聖堂。
婚約者の……元婚約者のユリアンと二人きりという状況は期待をあおるには十分だった。
会合と聞いていたが、やはりサプライズ発表でもあるのだろう、そう思い心を躍らせていた矢先の出来ごとだった。
あまりに突飛な言葉に、シリカは意味を把握できない。
きょとんとしたまま首を傾げ、言葉の意味を咀嚼する。
「婚約……解消ですか……?」
「そうだ。君とは結婚しない」
昨日、結婚について話したばかりだった。
それなのに一体どういうことなのか。
理解が及ばない中で、シリカの動悸は徐々に激しくなっていく。
これは現実なのかと、そう思わずにはいられなかった。
「い、一体どういうことでしょう?」
「言葉通りだ。君と結婚するのは嫌だと、そう言ったのさ」
縋るようにユリアンを見上げる。
いつもの優しい顔ではなく、下卑た笑顔がそこにはあった。
足元から崩れ落ちていく感覚に襲われたシリカは、目を泳がせる。
そんな中、コツコツと足音が響き始めた。
姿を現したのは枢機卿バルトルトと、見知らぬ赤髪の少女が一人。
少女は明らかに貴族であり、綺麗な刺繍が施されたスカートを優雅にたなびかせていた。
救いを求めるようにバルトルトに駆け寄るシリカ。
「バ、バルトルト卿! い、今の話をお聞きに?」
「ええ……非常に残念なことです」
鎮痛の面持ちで答えるバルトルトから、シリカは落胆と僅かな癒しを感じた。
それでも長年に渡り築いてきた、ユリアンとの絆がなくなったことには変わりがない。
心の奥に重い何かが落ちてくる。
その苦しさに耐えるのに必死だった。
バルトルトが優しくシリカの肩に手を置くと、やんわりと横に押しのけた。
「ユリアン王子、本当にシリカとの婚約を破棄なさるのですね?」
「ああ、もちろんだ。むしろ当然だろう?」
ユリアンは嫌悪感を隠しもせず、顔を歪ませながらシリカを睥睨した。
「そんな平民の孤児と結婚するはずがないだろう。聖女の力があるからと、父上の命で婚約したに過ぎない。第一王子である僕が、小汚い娘と結婚など……虫唾が走る」
何を言われているのかわからない、わかりたくもない。
シリカは耳を塞ぎたい衝動にかられたが、心がそれさえも許さない。
ただ愕然とし、元婚約者の言葉を聞くことしかできなかった。
「ようやく縁が切れて清々したね」
「そ、そ、そんな……い、今までの時間は……共に語らったあの言葉は……無駄だったのですか?」
「無駄? そんなもんじゃない。僕にとっては苦痛な時間だったよ」
顔を見ればわかる。ユリアンが嘘を言っているわけではないと。
これは現実なのだ。そう思わせるほどに、ユリアンの言葉は率直だった。
シリカはうなだれることしかできなかった。
家族ができる。愛しい人と共に生きる。そんな幸せな未来はなくなった……いや、元々なかったのだ。
「おお、なんと可哀想なシリカ。十年もの間、聖女として尽くしてきたにも関わらずこの仕打ちとは――」
バルトルトは仰々しく、悲しむように目を手で押さえる。
そんなバルトルトに、シリカは救いを求めるように手を伸ばした。
しかし――その手は強かに叩き落された。
バルトルトによって。
「――平民ごときが勘違いするからだ」
ニィと笑い、頬まで口腔が伸びた。
それはいつもの温和なバルトルトとは思えないほどに、おぞましい形相だった。
シリカは身震いする。
すぐに何かを察知し、そして悪寒を全身に感じた。
バルトルトと貴族の少女はユリアンの隣に並び立ち、そして同じような歪んだ表情でシリカを睨みつけた。
「聖女の力は聖神様が与えたもう神聖なるもの。十年前のこと。まさか下賤な平民に与えられるとは夢にも思わず。結果、その力を扱うため、聖女として丁重に扱うことすることを余儀なくされました」
「ああ。まったく由々しき事態だった。だが王族として、汚らわしくとも受け入れるしかなかった。愚かな平民には貴賤など理解できないからね。金、名誉、肩書、そして女としての幸せである結婚。それらを餌に、聖女として職務を全うさせなければならなかった。長きに渡る痛苦を苛む時間だったよ」
言葉にならない。声が出ない。
シリカはただバルトルトとユリアンの口上を聞いていた。
「だがそれも終わりですな」
「これでやっと解放される。『真の聖女』が見つかったのだからな。ドーリス!」
「ええ、今お見せしますわ」
バルトルトの隣に立つドーリスと呼ばれた少女が、右手の甲をこれみよがしに見せてきた。
そこには聖女だけが持つ『聖印』が浮かび上がりつつあった。
反射的に自分の右手の甲を見るシリカ。
聖印が薄くなっている。
その神々しい光はまばゆさを徐々に失い、主との繋がりである印は消失する。
真っ白な肌だけがそこにはあった。
「聖神様の御心のままに! 清らかなる乙女ことわたくしドーリス・クラフトが聖女の御力を拝受いたしますわ!」
ドーリスの聖印は濃く、そして輝き始める。
聖なる光はドーリスの身体全体から溢れ、その力の奔流をシリカは一身に感じていた。
ドーリスの赤い髪は徐々に青く染まっていく。
同時にシリカの青い髪は銀色へと変わっていた。
それは十年前、シリカが聖女になる前の髪色と同じだった。
今この瞬間、ドーリスが聖女となったことは一目瞭然だった。
「ど、どうして……聖神様のお力が消えて……」
「当然のことだろう。平民ではなく、貴き血を持つ人間に力が渡るのは」
「以前は他に聖女の素質を持つ人間がいなかった。だが、真の聖女がようやく目覚めた。公爵令嬢のドーリスがね」
シリカの疑問に、バルトルトとユリアンが丁寧に答える。
それは親切心からではなく、ただシリカを虐げるために。
現実を知らせて、より痛苦を与えるために。
シリカは現状を理解しつつあった。
ユリアン王子との婚約は破棄されたこと。
バルトルトは決して親しみを持っていなかったこと。
そして聖女の力を奪われてしまったことを。
長年に渡る絆はすべてまやかしであったことでさえも。
すべては砕け散り、消えてしまった。
全身に力が入らず、床に座り込んでしまうシリカ。
「おやおや、これははしたない。『元』聖女が、床に座るなどと」
「よいではないかバルトルト卿。もうこの女は聖神教とは関係がないのだから」
「確かにそうですね。ふむ、しかしまがりなりにも聖女として十年従事していた娘です。ただ放り出すわけにもいきますまい」
肩を竦めて演技がかった振る舞いをするバルトルトに、同様に仰々しい言動を見せるユリアン。
シリカは反応することもできなかった。
「ふっ、情に厚い男だ。ならばこうしよう。この女の結婚相手を見つけてやろうじゃないか。僕も婚約破棄には心を痛めているからね。確か、聖女には多くの縁談の申し出があっただろう?」
「ええ、ええ。もちろん。元、であろうと聖女であったことは間違いなく、お相手も満足なさるでしょう。では、そうですね。彼女にぴったりの相手がおります。貧困であえぐ小国ロンダリアにおわす『愚醜王(ぐしゅうおう)ヴィルヘルム陛下』などいかがでしょうか?」
「あはは! それはいい! 無知蒙昧で不遜、醜いことで噂の憐れな王に嫁ぐとは。平民の元聖女にぴったりじゃないか!」
「ではそのように手配を。逃げてもよいぞ? しかし聖神様に課せられた義務を放棄した元聖女の逃亡者、となればどうなるか想像に難くないがな。希少な奴隷として高値で売られるか、はたまた貧民街でみすぼらしく生きるか、あるいは聖神教徒たちから主を裏切った元聖女として迫害を受けるか……くくく、わかるだろう?」
事実がどうであれ、シリカ自身が周りの人間に説いたとしても、その言葉は聖神教団という巨大な組織に潰されるだろう。
それほどまでに聖神教団の力は大きい。
聖女としての肩書も力も失ったシリカは、ただの娘でしかない。
例え、十年間聖女として従事していたとしても、今の彼女ではもう何もできない。
シリカは、これほどの悪意を目の当たりにしたことはなかった。
悲哀と喪失感。そして強い疑問を抱く。
「な、なぜこれほどまでに私をお嫌いに……わ、私は人に、国に尽くしてまいりました。自らのことは二の次に、人々を癒してまいりました。それなのに平民であると、孤児であると、それだけでここまで……?」
「『それだけ』ではない。『それほど』のことだ。貴き存在の聖女に平民がなる。それがいかほど汚らわしいことか貴様は知らぬ!」
「僕たちに平民が話しかけること自体、侮辱そのものだ! 恥を知れ!!」
ああ、この方々にとっては、人格も、行動も、結果も、思いも関係ないのだ。
生まれと血。その二つだけが重要で、他は些末なことなのだ。
痛いほどに理解してしまったシリカは、ただただ嘆いた。
今までの時間はなんだったのかと、そう思わずにはいられなかった。
「これからはわたしくが聖女として、世界を救済いたしますのでご安心ください。『元』聖女様。それと――」
ドーリスがなまめかしくユリアンの胸に指を這わせる。
「ユリアン様のことも」
「ようやく運命の人と出会えたよ。愛しきドーリス」
「結婚はすぐに?」
「もちろんだ。偽の婚約とは違い、君との結婚はすぐに行う。安心していい」
「嬉しいですわ……ユリアン様」
ドーリスとユリアンは熱のこもった視線を絡み合わせる。
出会って間もない間柄でないことは明白だった。
表ではシリカとの婚約をあるように見せ、裏ではドーリスと愛を育んでいたのだ。
「平民が身の丈に合わない夢を見るなんて、愚かですわ」
小馬鹿にするように笑うドーリス。
文字通り見下ろされ、シリカは視線を落とした。
「あーーははははっ!」
「くーーーっくくく!」
「おーほほほっほっ!」
三人がシリカをあざける様に笑った。
鬱憤を晴らすように、執拗に粘つくような哄笑だった。
シリカは耐えるようにぐっと拳を握る。それ以上のことはできなかった。
何を言っても、何をしても、もう意味はない。
なぜならもう聖女ではないのだから。
もう……すべてを失ったのだから。
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