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迷子になりました。

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「はぁ...はぁ...はぁ...」


村をこっそり出た後、大きな町に全力疾走した
村からはだいぶ走ったが
町まではまだまだ距離はある
なるべくバレない様に森の方へ逃げたが
大きな木々が邪魔をして
方向を見失いそうになる


「お腹すいたなぁ...」


朝起きてから一目散に逃げたので
当然朝ごはんは食べていない
幸いこの森は果物が実っている
少し森を探して自分の身長で取れそうな
果物を見つける


「これ...大丈夫だよね?」


元の世界では見た事ない果物
でもとっても美味しそう...


「いただきます!」


空腹から我慢が出来ずに
むしゃりと食べる


「んー...酸っぱいけど食べれなくないかな」


あまり美味しくなかったが
空腹には勝てず2個ほど食べて
1個を持ってきたカバンに入れる


「お腹も膨れたし、町を目指そう!」


そう思い足を進めようとするが
果物を探してうろちょろしてしまった為
大きな木々で町を見失ってしまった


「やべ、やらかした...」

全く知らないこの世界で迷子になってしまった


「お姉さんに適当についた嘘が
     本当になるなんて...」


焦りはしたがまだ時刻は朝を過ぎたぐらい
時間には余裕があるので落ち着いて
来た道を戻ろうとする


「こんな道通った事あるっけ?」


気づいたら違う人の足跡を
追ってしまったみたいだ

しかし、この森に住人がいる事に気がつく


「この足跡を追えば誰かに会えるかも!」



ポジティブ思考で足跡を追いかける

すると、森と共存をしている小さな村を見つけた





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


   バーベナ村

   エルフの村

   特産品 果実

   人間立ち入るべからず


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「エルフの村?エルフっているんだ...」


ようやく自分が異世界に転移した事に気づく


「『人間立ち入るべからず』って
書いてあるけど今は急用だし!」


そう言いエルフの村に入る
エルフの村に人影は無くとても静か
するとようやく1人のエルフを見つける
その人は長身でスレンダーな
優しそうなエルフお姉さんだった


「エルフのお姉さん!
  僕、迷子になっちゃって...
 道を教えてくれたらすぐ帰るから
       案内してくれない?」

そう言いこれでもかと
あざとい顔をしてアピールした

するとエルフお姉さんは


「まぁ...それは大変ね、でも安心してね
 まずはうちにでも来てお昼ご飯でも食べましょ♪」


「え、でも人間立ち入るべからずって...」


「あぁ~それは女の話よ、男の子は例外なのよ」


「じゃ...じゃあ、お言葉に甘えて...」


サルビア村のお姉さんも僕には優しかったな...


あれ?これサルビア村とおんなじ事されてね?


やばいまた犯されちゃう...


前の時はココアに睡眠薬と媚薬を入れられて
寝てしまった...
今回は食べ物と飲み物は口にしない様にしよう...
エルフのお姉さんのおうちに招待され
お昼ご飯を一緒に食べるが


「あら?お昼ご飯食べないの?」


「僕、朝に果物食べたから大丈夫だよ!」


そう言いなんとかご飯を回避した


「ほら、クッキー焼いたから食べてね?」


食後にクッキーを焼いてくれた


「なんか変なもの入れてませんか?」


僕は慎重に聞く


「そんな事するわけ無いでしょ!ほら♪」

とエルフのお姉さんが
半分食べたクッキーを僕に渡して来る


「これなら大丈夫でしょ?」


僕は少しホッとしてクッキーを食べた
この人は安心出来そうだ


クッキーを食べ終わり道案内をして貰おうと
思った時急に腹痛が襲って来る...


「お姉さん、ト、トイレ借ります...」


急いでトイレに駆け込んだ
まさかクッキーに何か仕込まれた?
いや、そんなはずはない...
エルフのお姉さんも腹痛になるはずだ...

外因不明の腹痛に襲われ
トイレと戦っていると
お姉さんが聞いて来た


「大丈夫?何か変な物食べた?」


僕は
「特に心当たりは無いです...」


「朝ごはんは果物を食べたって言ってたわよね?
 まさかポイズンアップルを食べたの?」


「ポイズンアップル...?分かんない...
でも、カバンの中に1個入ってる...」



「ほら!やっぱり!ポイズンアップルだわ」




「お姉さん、この腹痛治るの?」









「えぇ、治るわよエルフのチンポならね❤️」







 
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