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懊悩2※
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マリウスは動物的な本能に強く支配されていた。
エミーユは目を見開いて、目線で拒絶する。しかし、マリウスの指の動きに合わせて、背中がひくひくとくねる。
エミーユの体はマリウスを求めていた。
「あ、はあっ……」
マリウスは高ぶる陰茎をすぼまりに当てた。押し込むまでもなく、それは飲み込まれていく。
非難の目を向けながらも、エミーユは分け入るものを受け止める。
エミーユの中はマリウスに絡みつき、蠕動をはじめ、マリウスのものはまるで吸い込まれるようだった。
奥の奥まで届いたところで、マリウスはとんと突いた。
「ひぁっ……」
エミーユは背中をのけぞらせた。深い快楽に襲われていることを晒す。数回の往復で、エミーユは完全に降伏した。
エミーユの目からも口からも抵抗は失せていた。
目はうっとりとマリウスを見つめて、マリウス以外のものは何も見えていないかのように目線をマリウスに貼り付けた。
エミーユは完全に発情し、その意識は混濁を始めた。
呆けた顔でマリウスをねぶるように見て、マリウスを求めてかきついてきた。
「マリウス……」
「やっとその名で呼んでくれた……」
マリウスは発情に揺らいだ意識のなかで、自分の名を呼んでくれたことに歓喜に打ち震えた。
エミーユは熱のこもる目でマリウスを見返してくる。愛おしみにあふれた目つきだった。
「マリウス………、会いたかった……ずっとずっと会いたかった……」
エミーユはたがが外れたように、内心を紡ぎ始めた。二人の再会をやっと認める。
発情に酩酊し、とりつくろわない想いがエミーユからこぼれはじめた。
エミーユは涙を浮かべてマリウスを見上げてきた。
「マリウス……、可愛いマリウス……。やっと会えた……」
「エミーユ………!」
「マリウス、私のマリウス………」
マリウスは抱き着いてきたエミーユを抱きしめ返した。
もう一度唇を塞げば、エミーユはマリウスの両頬を両手のひらで包み、自分から舌をはわせてきた。エミーユの舌がマリウスの舌に絡んでくる。
エミーユの両腕はマリウスの首にしがみつき、両足は背中に絡まっている。
エミーユはマリウスが数回往復しただけで、果てた。
「んんっ、んん―――ッ」
マリウスは無我夢中でエミーユを突いた。
マリウスの達するのと同時に、エミーユはひときわ甲高い声を上げて喘いだ、そして、弛緩してシーツに背中を預ける。
ベッドに沈み込み、肩で息をして、絶頂の余韻に体を震わせる。
余韻に浸るまもなく、マリウスのものは再びもたげていた。
獣人と妖人との情交が、一度だけで済むはずもない。
マリウスがエミーユの胸を撫でれば、それだけで、エミーユは声を上げた。
「あ、ひぁっ、ああっ――」
快楽に背中を揺らし始める。
エミーユは艶のある目でマリウスにすがりついてきた。その両手をマリウスの首に回し、自分からマリウスの唇を求める。
マリウスに必死でしがみつくエミーユの巻き毛が揺れる。エミーユにはもうマリウスしか見えていなかった。
「やあっ、ああんっ、マリウス……、やああ―――っ」
エミーユは目を見開いて、目線で拒絶する。しかし、マリウスの指の動きに合わせて、背中がひくひくとくねる。
エミーユの体はマリウスを求めていた。
「あ、はあっ……」
マリウスは高ぶる陰茎をすぼまりに当てた。押し込むまでもなく、それは飲み込まれていく。
非難の目を向けながらも、エミーユは分け入るものを受け止める。
エミーユの中はマリウスに絡みつき、蠕動をはじめ、マリウスのものはまるで吸い込まれるようだった。
奥の奥まで届いたところで、マリウスはとんと突いた。
「ひぁっ……」
エミーユは背中をのけぞらせた。深い快楽に襲われていることを晒す。数回の往復で、エミーユは完全に降伏した。
エミーユの目からも口からも抵抗は失せていた。
目はうっとりとマリウスを見つめて、マリウス以外のものは何も見えていないかのように目線をマリウスに貼り付けた。
エミーユは完全に発情し、その意識は混濁を始めた。
呆けた顔でマリウスをねぶるように見て、マリウスを求めてかきついてきた。
「マリウス……」
「やっとその名で呼んでくれた……」
マリウスは発情に揺らいだ意識のなかで、自分の名を呼んでくれたことに歓喜に打ち震えた。
エミーユは熱のこもる目でマリウスを見返してくる。愛おしみにあふれた目つきだった。
「マリウス………、会いたかった……ずっとずっと会いたかった……」
エミーユはたがが外れたように、内心を紡ぎ始めた。二人の再会をやっと認める。
発情に酩酊し、とりつくろわない想いがエミーユからこぼれはじめた。
エミーユは涙を浮かべてマリウスを見上げてきた。
「マリウス……、可愛いマリウス……。やっと会えた……」
「エミーユ………!」
「マリウス、私のマリウス………」
マリウスは抱き着いてきたエミーユを抱きしめ返した。
もう一度唇を塞げば、エミーユはマリウスの両頬を両手のひらで包み、自分から舌をはわせてきた。エミーユの舌がマリウスの舌に絡んでくる。
エミーユの両腕はマリウスの首にしがみつき、両足は背中に絡まっている。
エミーユはマリウスが数回往復しただけで、果てた。
「んんっ、んん―――ッ」
マリウスは無我夢中でエミーユを突いた。
マリウスの達するのと同時に、エミーユはひときわ甲高い声を上げて喘いだ、そして、弛緩してシーツに背中を預ける。
ベッドに沈み込み、肩で息をして、絶頂の余韻に体を震わせる。
余韻に浸るまもなく、マリウスのものは再びもたげていた。
獣人と妖人との情交が、一度だけで済むはずもない。
マリウスがエミーユの胸を撫でれば、それだけで、エミーユは声を上げた。
「あ、ひぁっ、ああっ――」
快楽に背中を揺らし始める。
エミーユは艶のある目でマリウスにすがりついてきた。その両手をマリウスの首に回し、自分からマリウスの唇を求める。
マリウスに必死でしがみつくエミーユの巻き毛が揺れる。エミーユにはもうマリウスしか見えていなかった。
「やあっ、ああんっ、マリウス……、やああ―――っ」
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