【R18】無垢なショタ男の娘が異形の存在に快楽調教される話

第4話：無意識

　保健室を満たす、クーラーの駆動音の静寂。ベッドの下に潜んでいた怪物は擬態を解き、数十の生々しい触手をするすると伸ばす。寝不足と身体の負担から解放されて寝息をたてる遥が気付く余地はない。
　触手の侵入を妨げるには、体操服はあまりに無防備だ。襟、袖、...衣服のあらゆる隙間から、素肌へと触手が這い上がっていく。ぬめりを帯びた違和感に、身体が落ち着かなくなる。もぞもぞと動いても、触手はしつこく身体に絡みつく。うなじや脇、神経質な場所に触手が触れるたび、焦れったいくすぐったさに呼吸が乱れる。ひくひくと眉が動く。身体が徐々に火照る。汗が背中に滲む。身体中を這い回る異様な気配に、無意識な身体が防衛本能で動く。が、既に指の一本一本まで触手に包まれた状況では、そんな些細な抵抗は無意味だった。
　抵抗も虚しく、触手が遥の胸にたどり着く。部活のトレーニングで付いた胸筋を覆う、柔らかくハリのある幼い肌。触手は器用に絆創膏を剥がす。汗と媚薬ーーー怪物の体液ーーーで熟成された乳首があらわになる。まだ性感を知らない中学生の身体には、空気にさらされるだけで耐え難い感覚が身体を走り。

「んッ」

　意識はなくても、快楽は身体を蝕む。身体は動物になることを拒み、本能の疼きに呑まれまいと逃避を試みる。仰向けの寝相から、うつ伏せの姿勢に寝返りをうつ。触手は身体を離さない。触手は焦らすように、わざと弱点を避けて、そのすぐそばを撫でる。刺激が強くなる。経験を超えた快楽に身体が震える。呼吸が荒い。逃避を諦めた身体は、ベッドのシーツを握り締めて刺激に耐えようとする。触手は愛撫を止めてはくれない。逃げ場を失った遥に追い打ちをかけるように、触手は吸盤のような器官で乳首を包む。

「ぅ......⁉︎......んーッ......んーッ.....‼︎」

　静かな部屋に、接吻を思わせる音が響く。そのたびに、想像を絶する快楽が脊髄から脳の深淵まで走り抜ける。幼い身体が仰け反る。性感を知らない身体に、過剰な快楽が教え込まれる。性欲を知らない脳に、欲望が植え付けられていく。手足を胎児のように丸めて、刺激から少しでも逃れようとする身体を、絡みついた触手は絶対に逃がしてくれない。

「”.“~~~...”.“~~~...」

　怪物は、刺激を続けながら、眠る遥の耳元で囁く。声を聞いたとき、遥がこの快楽を思い出すように。その声を、無意識に植え付けられた本能の蠢きを解放する鍵にするために。
　絶対に逃げられない包囲網の中、調教は続く。
　まだ５分しか経っていない。