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「なんだ、コレ?」
宝来尊は、思わずスマホを二度見する。
外出も制限されてしまっている昨今、暇を持て余していた彼は、在宅で何か出来る事はないかとスマホを検索していた。
するとその中に、おかしな求人案内を発見する。
『急募! 魔王になりたい方、大募集。経歴、資格一切関係なし。未経験者大歓迎。私たちと共に世界を征服してみませんか?』
「何かのイベントか?」
少し興味を惹かれた宝来尊は、スマホの画面をサッとスクロールさせた。
「まあでも今のご時世、イベント会場なんてやっぱ論外。時給も千円で特に美味しい訳でもないし、さすがに密は避けないとな」
その途端、スマホの画面がグニャリと歪み、画面の表示が切り替わる。
『急募! 魔王になりたい方、大募集。外出の必要一切なし。在宅勤務で、私たちと共に世界を征服してみませんか?』
「……はい⁉︎」
宝来尊は、思わず我が目を疑った。何度も目をこすって再び画面を凝視する。
すると突然、スマホの画面がブラックアウトし、カタカタと文章が打ち込まれた。
『了承の返事を確認。これより転送します』
次の瞬間、光り輝く円形の魔法陣が表示され、画面から眩い光が溢れ出す。
そのあまりの光量に、宝来尊は右腕を顔の前にかざして、そのまま両目を固く閉じた。
宝来尊は、思わずスマホを二度見する。
外出も制限されてしまっている昨今、暇を持て余していた彼は、在宅で何か出来る事はないかとスマホを検索していた。
するとその中に、おかしな求人案内を発見する。
『急募! 魔王になりたい方、大募集。経歴、資格一切関係なし。未経験者大歓迎。私たちと共に世界を征服してみませんか?』
「何かのイベントか?」
少し興味を惹かれた宝来尊は、スマホの画面をサッとスクロールさせた。
「まあでも今のご時世、イベント会場なんてやっぱ論外。時給も千円で特に美味しい訳でもないし、さすがに密は避けないとな」
その途端、スマホの画面がグニャリと歪み、画面の表示が切り替わる。
『急募! 魔王になりたい方、大募集。外出の必要一切なし。在宅勤務で、私たちと共に世界を征服してみませんか?』
「……はい⁉︎」
宝来尊は、思わず我が目を疑った。何度も目をこすって再び画面を凝視する。
すると突然、スマホの画面がブラックアウトし、カタカタと文章が打ち込まれた。
『了承の返事を確認。これより転送します』
次の瞬間、光り輝く円形の魔法陣が表示され、画面から眩い光が溢れ出す。
そのあまりの光量に、宝来尊は右腕を顔の前にかざして、そのまま両目を固く閉じた。
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