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Tocollon

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   東京中央新都心の向こうにある青い水平線が隆起し、海岸線が脅威的な速度で後退し干上がってゆく光景を光の中から目にする深町。
「…津波だ。途轍もなく大きいぞ」
   脱出ポッドの中で涙に暮れるユッコが映る。
「ユッコ…」
   呟く深町の顔に優しく両手をあてて沙由里が言った。
「命は守りました…でも今回の事で、あの子達の心は少なからず傷を負ったわ。貴方は生きてあの子達を、ユッコを見届けてあげて。その為の命を与えるわ」
「沙由里…時間が無いから敢えて細かい事は聞かん…だが教えてくれ」
   深町の言葉を遮るように沙由里が言った。
「あなたは全てを聞いた筈よ。15年前にGM4…レイアの前で」
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