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【短編おまけ】常盤色の厄日

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「まずはお前が離せ!」

 肩を叩いた、彬の真っ赤な顔を見下ろして――。

 隆哉がクスリと、悪戯を含んで笑った。

 クソッ、と。普段は決して見られない、その顔に見惚れる。




 公園の、常盤色の木々に包まれて。



 相沢と俊介。




 相手は最強の二人なんだもん。

 俺が敵う筈なんて、ないんだろうな。



 彬は隆哉の腕の中、そんな事に思考を巡らせていた。



 お陰で厄日は、これからもまだまだ続きそうだ――。




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