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7「痛いけれど、気持ちいい(エロあり)」

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 銀髪の女はドレスを脱ぎ捨てる。
 全裸になった彼女は美しかった。
 艶かしく光を反射する、小麦色の肌。
 小さく、尖った胸。
 陰毛は剃ってあるようだ。
 爪は全て白く塗ってある。
 乳首にピアスを開けていた。

 ペ○スは上を向いたまま、穴を犯したがっている。

 ぼくの、穴。
 アナルのことだろう。
 
「ふふふ。初めて……?大丈夫。心配しないで。優しくするから♡」

 鼻歌を歌う。
 クラシック。
 聞いたことがある曲だけど、少し違う。
 なんていうかーー音程が高い。

 小指をペロリと舐める。
 どろっとした、粘液のようなものがついた。
 
 そしてそれをお尻の穴にあてがう。

 ああ、ぼくは犯されるんだな。
 大丈夫、死にやしない。
 少し、痛いだけさ。

 にゅっ、と、肛門に異物が挿入されるのを感じる。

 少しずつ、少しずつ。
 でも確実に。
 中に入ってくる。

 さっきの粘液のためか、摩擦が少なくて、あまり痛いとは感じない。
 なんだろう。
 ミミズみたいにうねうね動いている。
 むしろ気持ちいい……?

「さっきの鼻歌。ちょっとキーが高かったでしょ?呪文を混ぜてあるのよ」

「特別に作った、アナル拡張呪文。胃と腸の中身も消しちゃうんだよ?すごいでしょ?」

 我ながら天才、なんて言いながら、ぼくの穴を犯し続ける。
 
 ニュル、ニュル、ニュルル。

 指遣いがいやらしい。
 
「そろそろいいかな」

 アナルから指を引き抜く。
 お尻が、疼く。

「ねえ、いつも聞いてるんだけどさ。犯されるって、どんな気持ち?」

 そう言いながら、紐がついたボール状のものを口に突っ込んできた。

 声が、出ない。

「んー、いいね、その姿。写真にとっておきたい」

 どこからかデジカメを取り出す。

 カシャッ。

 撮られた。

 恥だ。
 大恥だ。

 もう生きていけない……。

「いい表情……。もっと見せて?」

 カシャ、カシャッ、カシャ。

 何枚も、何枚も写真を撮られる。
 抵抗できない。

 ポットからお湯を入れて、コーヒーを飲む。
 満足したようだ。
 歪んだ笑みを満面に浮かべている。
 
「んー。私、こういう写真集めててね。みたい?みたい?ふふ。ーー君が上まできたら、見せてあげるよ。さて」

 始めようか、駄犬くん。


 女にベッドに仰向けに寝かされた。
 ギシッ、と音を立てて、足の方に回りこむ。

「まあまあ緊張しないで。私に任せておきたまえ。気持ち良くしてあげるから♡」
 
 乳首をつまむ。
 少し痛い。
 けどーー。
 気持ちいい、のは、なんでだ。

 こんなに傷つけられているのに。

「もっとリラックスして。ーーそう。いい子ね。ああん、そんな目で見ないで。早く入れたくなっちゃう」

 そういって、乳首を愛撫してくる。
 乳首、そしてペ○スもーー。
 カチカチになっている。

 ここも、撫でて欲しい。
 そう目で懇願した。

「犬。物欲しそうな目で見るんじゃないよ。でも、ワンって言えたら、してあげてもいいわ」

 口に挟まっていたボールが取られた。
 
 ぼくは迷いなく、ワン、ワン、と犬の鳴き真似をした。

「よくできました」

 ペ○スに唾液を垂らす。
 ドロドロした、粘液。
 温い。
 あ。あ。あ。
 よだれが出てきた。

「いいでしょう?特別な呪文なんだから。あなたにだけ、使ってあげてるのよ?」

 ペ○スの裏を指の先で、ツー、となぞる。

 焦らさないで。
 早く。
 お願い。
 女は薄く微笑む。
 手で少し強めにペ○スを握って、上下にしごき始める。
 
 グチュ、グチュッ、グチュッ。

 粘液が暖かい。
 荒くしごかれている。
 自分が粗末に扱われている。
 その感覚が、興奮を煽る。

 ペ○スに唾液を垂らしながら、手を動かし続ける。
 
 快感で頭が麻痺してきた。

 す、すぐ出ちゃうっ。

 ペ○スから手が離れる。
 
「まだだめ。こっちも、味わいたいでしょう?」

 そういって、自分のペ○スを、ぼくに見せつける。

 怖い。
 
 彼女のペ○スはぼくより大きい。
 はいるだろうか……。

 肛門にあてがわれる感触。
 穴が広がる。
 ゆっくりと入ってくる。
 さっき塗られた粘液がまだ残っていて、スムーズに挿入される。
 
 ぬる、ぬるる、ぬるる。

「んっ、締まりがいいね。やっぱり処女は違うわ。動くよ」
 
 十分ペ○スが入ったようだ。
 彼女は腰を動かし始める。
 ゆっくり。
 静かに。

 気持ちがいいーーという感じはあまりしない。
 少し擦れて、感じるところもあるにはある。

 でも。
 
 切り刻まれた衣服が。
 縛られた手足が。
 ぼくはただのペットだ、という言葉が。 
 頭を冷たくしていた。

「んっ、んっ、いいね。あんたの穴。なかなかいい感じだよ」

 ズボ、ズボ、と、女はアナルを犯し続ける。

 ぼくは死体のように横たわっていた。
 どうなってもいいや。
 そんな風に諦め始めた。
 
 その時。

 口のボールを奪われる。

 そして目の前の女にキスされた。

 熱い口づけ。

 まるで愛し合っている恋人のように、長い口づけを交わす。

「あんたさ。諦めるのが早いんだよ」

 え?

「もうちょっと気張って見せな。男だろ?」

 いや、無理矢理犯してるあなたに言われても。

「関係ないね。気持ち良くしてやるからさ。ちょっと待ってな」

 鼻歌を歌い始める。
 さっきの曲とは違う、明るいポップスだ。

 ん。んん?
 なんだか急に、お尻の穴が……。
 気持ちいい。

 めちゃめちゃ気持ちいい。
 今までに味わったことのない快感。
 こんな甘い快楽があったなんてーー。

「めちゃめちゃにしてやるよ」

 またキスをされる。
 ぼくはなされるがままだ。

 そのままピストンを続ける。
 
 なんだこれ。
 ぼくをーー。
 犬と呼んだのに。
 犯されているのに。
 
 なんだろう。
 気持ち、いい。
 
 ぼくは心から彼女に身を任せていた。

「はあ、はあ……。気持ちいいか?クリス」

 頷く。

「そうかーー。もっと、もっと気持ち良くしてやるよ」

 ニヤ、と笑う。
 さっきの歪んだ笑みは消えていた。
 悪ガキのような笑顔だった。

 同じペースでピストンを続ける。

 乳首を舐められる。
 優しい愛撫だ。

 ぼくは顔を真っ赤にして悶える。
 少し声が出てしまう。
  
 気持ち良くて、なにも考えられない。

 目が潤んできた。

 はあ、はあ、はあ、あっ、い、いきそうーー。

 ペ○スの先から白い液体が放出される。
 
 放たれた精液は、彼女のお腹にかかる。

 お尻でイってしまったーー。

「おいおい、先にいっちゃったのかよ。まあいいや。あたしもそろそろ限界ーー」

 ピストンが早くなる。
 激しい。
 パン、パン、と、卑猥な音がする。

 あ、またいきそ……。

「だ、出すぞっ。う……」

 あ……。

 ビュル、ビュルル。

 お尻の穴に出された。
 精子。

 女はブルブル、と震えて、クタ、ともたれかかってきた。
 穴からペ○スが抜かれる。
 精液が溢れてくる。
 ドロドロと。

 熱い。

「ねえ、諦めたりしないで。あんたには力がある。この世の半分を手に入れられるくらいの。だから絶対諦めないで。そして」

 ーーあたしたちを救って。

 

「あたしの名はバサラ。また犯してやるよ、ペット君。そのことで文句があったらルシファーに言ってね。君をペットにしていいって言ったの、あいつだから」

 なんだって?

「あいつ、ああ見えて結構悪いやつだから。なにせ大魔王だし。油断しないほうがいいよ」

 彼女が今来ているのは、黒いドレスだ。
 魔法でどんな形にも、どんな何色にでもできるらしい。

 鼻歌を歌いながら彼女は部屋を出て行く。

 窓から。

 いや、扉から出ようよ。

「だって迷うもん」

 確かに。

「じゃあね。お利口にしてるんだよ、あたしの犬」

 肩甲骨のあたりから、むくむくとこぶのようなものが二つ生えてくる。

 それはすぐに大きな翼になった。

 白い。
 真っ白な翼。

 天使のようだ。

 翼を羽ばたかせて、彼女は飛んでゆく。
 
 それを見送ってから、気づく。

 ぼくはなにを着ればいいんだ?
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