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ツインソウルとの別れ

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私は決心をした。

『結婚の約束をした恋人を心配するのがおかしい?身の危険とか言われるのはさすがに心外だよ。そこまで言われたら嫌いになれる、ありがとう。
最後まで手を握ったり抱きしめたりそばにいることで力になりたかった。でもあなたがそれを望まないなら身をひきます。
家族からの連絡もいりません。怖がらせたかったわけじゃない、力になりたかったんだ。ごめんなさい。
あなたと行った回転寿司も公園も毎日の電話もむーちゃんと2人で笑ってる顔を見るのも幸せだった。
1日1日を大事に生きてね。愛してるよ』

これが私達の最後のメッセージ。
半年間の恋愛は別れを迎えた。

でも、これはお互いがお互いを想ってるからこその別れ。
嫌いになったわけでもなんでもない。
愛してるからこそ選んだ別れ。

ツインくんの性格を良く知ってるからこれがベストだった。
自分の為に負担を負わせたくない。
ツインくんはそういう人だ。
看取らせたくない。それがツインくんの愛。
それがツインくんの選んだ生き方。
今の私に出来る最後の愛し方はその生き方を尊重すること。
それしかなかった。
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