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お付き合い〜ガン宣告〜
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次の日消化器内科へ行った。
精神的なものとは分かっていたが、胃の痛みや目眩が少しでも良くなればと思った。
診断は胃腸炎。胃の薬と目眩をコントロール出来る薬をもらった。
ツインくんが癌と分かってから、電話でも私はだいぶ感情的になっていた。
「こんだけ負担かけて悪い。距離置いた方がいいかな」
ツインくんが言った。
「距離置こうが別れようが、形をそうしたとしても心配する気持ちは止められないでしょ。嫌いになってどうなろうが気にならないってなれたらどんだけ楽か。好きだから助けたいと思うし、その分辛いんだよ」
「なるほど。」
「ごめん、あともう離れてるの無理。日本で治療受けて欲しい。何かあってもすぐ行けない距離は耐えられない。」
「うん、俺も日本帰るって言うつもり。」
2回目の手術の時も日本で受けたいと言ったが、1回目の手術の続きという形だから日本に引き渡すことは出来ないと言われた。
今回は新たに見つかった違う病気だから日本で出来るはずだ。
もしまた手術となって何日も目が覚めないという事態になったら耐えられない。
「でも、ほんとに今すぐ切らないといけないとゆーなら仕方ないよね。命が1番だから。」
「うん、ばぁちゃんと姉ちゃん来た時に治療の仕方聞くから医者に確認するよ。でもあやはさん。」
「なに?」
「なんか今まで好きとかあんま言わなかったのにストレートに言うね!笑」
「さすがに壊れた。感情爆発しちゃってるみたい!」
「恥ずかしいからってあんま言わなかったのに。」
「そんだけ大事だってことよ!こういう時に人間の本音って見れるのかもね!笑。亡くなった旦那も〝病気になってからもっと好きになった〃って言ってたな」
「俺はねぇ、病気が分かる前から大好きだよ」
「…何言ってんの!恥ずかしい」
「俺ねぇ母性本能くすぐるのうまいの」
こんな時でもいつものツインくんだ。
明るくて私に気を遣う。
私もしっかりしなきゃ!
精神的なものとは分かっていたが、胃の痛みや目眩が少しでも良くなればと思った。
診断は胃腸炎。胃の薬と目眩をコントロール出来る薬をもらった。
ツインくんが癌と分かってから、電話でも私はだいぶ感情的になっていた。
「こんだけ負担かけて悪い。距離置いた方がいいかな」
ツインくんが言った。
「距離置こうが別れようが、形をそうしたとしても心配する気持ちは止められないでしょ。嫌いになってどうなろうが気にならないってなれたらどんだけ楽か。好きだから助けたいと思うし、その分辛いんだよ」
「なるほど。」
「ごめん、あともう離れてるの無理。日本で治療受けて欲しい。何かあってもすぐ行けない距離は耐えられない。」
「うん、俺も日本帰るって言うつもり。」
2回目の手術の時も日本で受けたいと言ったが、1回目の手術の続きという形だから日本に引き渡すことは出来ないと言われた。
今回は新たに見つかった違う病気だから日本で出来るはずだ。
もしまた手術となって何日も目が覚めないという事態になったら耐えられない。
「でも、ほんとに今すぐ切らないといけないとゆーなら仕方ないよね。命が1番だから。」
「うん、ばぁちゃんと姉ちゃん来た時に治療の仕方聞くから医者に確認するよ。でもあやはさん。」
「なに?」
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私もしっかりしなきゃ!
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