図書室はアヤカシ討伐司令室! 〜黒鎌鼬の呪唄〜

凌(りょう)が住む帝天(だいてん)町には、古くからの言い伝えがある。

『黄昏刻のつむじ風に巻かれると呪われる』────


小学6年の凌にとって、中学2年の兄・新(あらた)はかっこいいヒーロー。
凌は霊感が強いことで、幽霊がはっきり見えてしまう。
そのたびに涙が滲んで足がすくむのに、兄は勇敢に守ってくれるからだ。

そんな兄と野球観戦した帰り道、噂のつむじ風が2人を覆う。
ただの噂と思っていたのに、風は兄の右足に黒い手となって絡みついた。
言い伝えを調べると、それは1週間後に死ぬ呪い──

凌は兄を救うべく、図書室の司書の先生から教わったおまじないで、鬼を召喚!
見た目は同い年の少年だが、年齢は自称170歳だという。
彼とのちぐはぐな学校生活を送りながら、呪いの正体を調べていると、同じクラスの蜜花(みつか)の姉・百合花(ゆりか)にも呪いにかかり……

凌と、鬼の冴鬼、そして密花の、年齢差158歳の3人で呪いに立ち向かう──!
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