60 / 65
第62話 続・知らない天井
しおりを挟む
「リコ、もう少し休んでからでも」
「イウォールさん、こういう疑問は早く解決したほうが、スッキリするもんです」
イウォールに支えられながら、応接セットまで移動するが、節々が痛い。
歩きたての子どものようにフォローしてくれるイウォールだが、甲斐甲斐しすぎて、むしろ邪魔なぐらいだ。
「リコ、寝ていても説明できるが……」
「こういうのは動いたほうがいいんです」
「素人考えだ。少し寝ていたほうが……」
「いや、かなり寝てますし。全身打撲で痛いですけど、動きたい気分なんで!」
座り心地の良い3人掛けのソファに腰を下ろすと、イウォールが莉子の肩を抱くように支えて座った。
「い、イウォールさん、大丈夫ですって。座ったらそんなに痛くないし」
「こういうときぐらい、頼ってほしい」
イウォールの心臓の音すら聞こえそうだ。
身長差があるせいで、莉子の耳が胸元に当たる。
だが、今はそこに集中すべきではない。
まずは話を聞こうと、向かいに腰を下ろしたトゥーマを見る。その横にはアキラが座り、ケレヴは1人掛けのソファを莉子の方に向きを直し、腰を下ろした。
「まず、リコ、本当に申し訳なかった」
腰をかけたままだが、しっかりと頭を下げたトゥーマにならい、アキラとケレヴも頭を下げる。
もちろん、となりのイウォールもだ。
「やめてくださいよ。助けてくれたのは皆さんじゃないですか」
「こんな大怪我をさせてしまったのは、オレたちの落ち度だ……」
「いえ、みんながいないタイミングを狙っていたんでしょうし、助けに来てくれただけでも奇跡です」
莉子は彼らの言葉言葉から、あの夜の記憶が断片的に浮かび上がってくる。
そうだ、無理やり契約を迫られ、男の腕が失くなり、自分も水の中に───
数々の惨劇がフラッシュバックし、さらには、あの潰れた腕を思い出したことで、吐き気がこみ上げる。
アキラがとっさにゴミ箱を差し出したので、そこに吐こうとするが、非常に苦しい。胃の中に食べ物は残ってなかったようで、胃液が無理やり出てきた。
「このまま、ここで口をゆすいでください」
アキラからペットボトルの水を渡され、口をゆすぐが、1人暮らし用程度の冷蔵庫があり、水、ジュースが完備してあるようだ。
「……はぁ、すみません……ちょっと思い出したら吐き気が……大丈夫です」
アキラが手際よく片付け、イウォールが背をさする。
ケレヴが心配そうに視線を投げるが、莉子はもう一度、大丈夫と繰り返す。
「続けてください。もう、平気です」
「わかった。……まず、アムラスがどうしてリコのカフェを欲しがったのか、理由がわかったんだ。ケレヴ、説明して」
「ああ。まず、俺から。エリシャに再度、リコに絡む計画がないか、調べ上げてもらったんだが、これだ」
胸ポケットから取り出したのは、A3サイズのコピー用紙だ。
その用紙のタイトルには、『魔力ミュージアム計画(仮)』と書かれている。
「アムラスは、自身の信頼を取り戻すため、あのカフェから公園一帯の土地を買取り、何らかの方法で、魔法を感じられるミュージアムの建設を計画していたようだ。すべて揃ってから本格始動する予定だったんだろう。まだ国王にも話が来ていない案件だった。……で、どうして、リコのカフェを含む計画になったのか。……それは、リコ自身にも関係してくる。アキラ頼む」
アキラはスッと姿勢を正すと、少し言葉に迷いながら口を開いた。
「……自身の容姿を見ていただいたほうが、早いと思います」
胸ポケットから小さな手鏡を取り出し、莉子へと差し出した。
「リコさん、髪の毛を見てください」
言われるがまま、自分の顔を映した莉子だが、固まってしまう。
「……銀髪……? なにこれ……? え? なにこれ? 白髪!? ストレス!?!?」
「いえ、これは、リコさんの魔力が解放されたからです……」
言いながらアキラが差し出してきた用紙には、莉子の魔力数値が書かれている。さらに、魔力地脈と書かれた用紙も出てくる。
「リコさんのカフェがある場所は、我々がいう、魔力が流れでる土地だったんです」
「それと、私の髪と、何が関係あるんですか?」
アキラは地脈の赤い線を指でなぞる。
公園の中央から、カフェに一直線につながる赤い線だが、カフェの上が一番太い線で描かれている。
「わかりますか? この太さは魔力の強さのイメージなんですが。……その、まだ憶測でしかないんですが、リコさんはあの土地でずっと暮らしてきました。常に無意識に魔力を浴び続けていたんです。食器や建物に魔力は蓄積しにくいのですが、リコさんは体質的に蓄えることができたようで……」
「で?」
「今回、魔力が注がれたことで、魔力のタンクが満タン。それによって魔力用のエンジンが動き出した、という感じで。現に今、リコさんは僕らの言葉を理解していますし、十分に魔力があることがわかります」
「髪留めの代わりのものがあるとか、ではなく?」
「確かに手のひらに髪留めの欠片が残っているので、その作用もあると思います。でもその小さな欠片でもリコさんの魔力が高まったからこそ、会話が可能になっている、ということです」
「……はぁ。じゃあ、魔力が注がれたっていうのは、どういう?」
莉子の質問にアキラは一度口をつぐんだが、小さく息を吸い込むと、ワンブレスで言い放った。
「それはマスター・イウォールが人工呼吸をしたからです」
その言葉に反射的にイウォールを見ると、彼は唇を噛んで俯いている。
イウォール表情は決して明るくはない。眉間にシワが寄り、泣きそうにも見える。
「……ここからは、私が話を引き継ぐ。2人だけで話したい。みんな席を外してくれ」
イウォールの声掛けに3人はすぐに立ち上がり、部屋から出ていく。
最後のトゥーマが振り返ると、
「イウォール、終わったら呼んでくれ」
そう言い残し、扉を閉めた。
莉子の肩に手を置いていたイウォールだが、その手が莉子の服を握る。
「……リコ、本当に、すまない……」
泣きだしたイウォールに莉子は焦ってしまうが、彼が泣く理由、それはとても深い意味があった。
「イウォールさん、こういう疑問は早く解決したほうが、スッキリするもんです」
イウォールに支えられながら、応接セットまで移動するが、節々が痛い。
歩きたての子どものようにフォローしてくれるイウォールだが、甲斐甲斐しすぎて、むしろ邪魔なぐらいだ。
「リコ、寝ていても説明できるが……」
「こういうのは動いたほうがいいんです」
「素人考えだ。少し寝ていたほうが……」
「いや、かなり寝てますし。全身打撲で痛いですけど、動きたい気分なんで!」
座り心地の良い3人掛けのソファに腰を下ろすと、イウォールが莉子の肩を抱くように支えて座った。
「い、イウォールさん、大丈夫ですって。座ったらそんなに痛くないし」
「こういうときぐらい、頼ってほしい」
イウォールの心臓の音すら聞こえそうだ。
身長差があるせいで、莉子の耳が胸元に当たる。
だが、今はそこに集中すべきではない。
まずは話を聞こうと、向かいに腰を下ろしたトゥーマを見る。その横にはアキラが座り、ケレヴは1人掛けのソファを莉子の方に向きを直し、腰を下ろした。
「まず、リコ、本当に申し訳なかった」
腰をかけたままだが、しっかりと頭を下げたトゥーマにならい、アキラとケレヴも頭を下げる。
もちろん、となりのイウォールもだ。
「やめてくださいよ。助けてくれたのは皆さんじゃないですか」
「こんな大怪我をさせてしまったのは、オレたちの落ち度だ……」
「いえ、みんながいないタイミングを狙っていたんでしょうし、助けに来てくれただけでも奇跡です」
莉子は彼らの言葉言葉から、あの夜の記憶が断片的に浮かび上がってくる。
そうだ、無理やり契約を迫られ、男の腕が失くなり、自分も水の中に───
数々の惨劇がフラッシュバックし、さらには、あの潰れた腕を思い出したことで、吐き気がこみ上げる。
アキラがとっさにゴミ箱を差し出したので、そこに吐こうとするが、非常に苦しい。胃の中に食べ物は残ってなかったようで、胃液が無理やり出てきた。
「このまま、ここで口をゆすいでください」
アキラからペットボトルの水を渡され、口をゆすぐが、1人暮らし用程度の冷蔵庫があり、水、ジュースが完備してあるようだ。
「……はぁ、すみません……ちょっと思い出したら吐き気が……大丈夫です」
アキラが手際よく片付け、イウォールが背をさする。
ケレヴが心配そうに視線を投げるが、莉子はもう一度、大丈夫と繰り返す。
「続けてください。もう、平気です」
「わかった。……まず、アムラスがどうしてリコのカフェを欲しがったのか、理由がわかったんだ。ケレヴ、説明して」
「ああ。まず、俺から。エリシャに再度、リコに絡む計画がないか、調べ上げてもらったんだが、これだ」
胸ポケットから取り出したのは、A3サイズのコピー用紙だ。
その用紙のタイトルには、『魔力ミュージアム計画(仮)』と書かれている。
「アムラスは、自身の信頼を取り戻すため、あのカフェから公園一帯の土地を買取り、何らかの方法で、魔法を感じられるミュージアムの建設を計画していたようだ。すべて揃ってから本格始動する予定だったんだろう。まだ国王にも話が来ていない案件だった。……で、どうして、リコのカフェを含む計画になったのか。……それは、リコ自身にも関係してくる。アキラ頼む」
アキラはスッと姿勢を正すと、少し言葉に迷いながら口を開いた。
「……自身の容姿を見ていただいたほうが、早いと思います」
胸ポケットから小さな手鏡を取り出し、莉子へと差し出した。
「リコさん、髪の毛を見てください」
言われるがまま、自分の顔を映した莉子だが、固まってしまう。
「……銀髪……? なにこれ……? え? なにこれ? 白髪!? ストレス!?!?」
「いえ、これは、リコさんの魔力が解放されたからです……」
言いながらアキラが差し出してきた用紙には、莉子の魔力数値が書かれている。さらに、魔力地脈と書かれた用紙も出てくる。
「リコさんのカフェがある場所は、我々がいう、魔力が流れでる土地だったんです」
「それと、私の髪と、何が関係あるんですか?」
アキラは地脈の赤い線を指でなぞる。
公園の中央から、カフェに一直線につながる赤い線だが、カフェの上が一番太い線で描かれている。
「わかりますか? この太さは魔力の強さのイメージなんですが。……その、まだ憶測でしかないんですが、リコさんはあの土地でずっと暮らしてきました。常に無意識に魔力を浴び続けていたんです。食器や建物に魔力は蓄積しにくいのですが、リコさんは体質的に蓄えることができたようで……」
「で?」
「今回、魔力が注がれたことで、魔力のタンクが満タン。それによって魔力用のエンジンが動き出した、という感じで。現に今、リコさんは僕らの言葉を理解していますし、十分に魔力があることがわかります」
「髪留めの代わりのものがあるとか、ではなく?」
「確かに手のひらに髪留めの欠片が残っているので、その作用もあると思います。でもその小さな欠片でもリコさんの魔力が高まったからこそ、会話が可能になっている、ということです」
「……はぁ。じゃあ、魔力が注がれたっていうのは、どういう?」
莉子の質問にアキラは一度口をつぐんだが、小さく息を吸い込むと、ワンブレスで言い放った。
「それはマスター・イウォールが人工呼吸をしたからです」
その言葉に反射的にイウォールを見ると、彼は唇を噛んで俯いている。
イウォール表情は決して明るくはない。眉間にシワが寄り、泣きそうにも見える。
「……ここからは、私が話を引き継ぐ。2人だけで話したい。みんな席を外してくれ」
イウォールの声掛けに3人はすぐに立ち上がり、部屋から出ていく。
最後のトゥーマが振り返ると、
「イウォール、終わったら呼んでくれ」
そう言い残し、扉を閉めた。
莉子の肩に手を置いていたイウォールだが、その手が莉子の服を握る。
「……リコ、本当に、すまない……」
泣きだしたイウォールに莉子は焦ってしまうが、彼が泣く理由、それはとても深い意味があった。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
【完結】獅子の威を借る子猫は爪を研ぐ
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
魔族の住むゲヘナ国の幼女エウリュアレは、魔力もほぼゼロの無能な皇帝だった。だが彼女が持つ価値は、唯一無二のもの。故に強者が集まり、彼女を守り支える。揺らぐことのない玉座の上で、幼女は最弱でありながら一番愛される存在だった。
「私ね、皆を守りたいの」
幼い彼女の望みは優しく柔らかく、他国を含む世界を包んでいく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/20……完結
2022/02/14……小説家になろう ハイファンタジー日間 81位
2022/02/14……アルファポリスHOT 62位
2022/02/14……連載開始
café R ~料理とワインと、ちょっぴり恋愛~
yolu
ライト文芸
café R のオーナー・莉子と、後輩の誘いから通い始めた盲目サラリーマン・連藤が、料理とワインで距離を縮めます。
連藤の同僚や後輩たちの恋愛模様を絡めながら、ふたりの恋愛はどう進むのか?
※小説家になろうでも連載をしている作品ですが、アルファポリスさんにて、書き直し投稿を行なっております。第1章の内容をより描写を濃く、エピソードを増やして、現在更新しております。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
戦力より戦略。
haruhi8128
ファンタジー
【毎日更新!】
引きこもりニートが異世界に飛ばされてしまった!?
とりあえず周りを見学していると自分に不都合なことばかり判明!
知識をもってどうにかしなきゃ!!
ゲームの世界にとばされてしまった主人公は、周りを見学しているうちにある子と出会う。なしくずし的にパーティーを組むのだが、その正体は…!?
感想頂けると嬉しいです!
横書きのほうが見やすいかもです!(結構数字使ってるので…)
「ツギクル」のバナーになります。良ければ是非。
<a href="https://www.tugikuru.jp/colink/link?cid=40118" target="_blank"><img src="https://www.tugikuru.jp/colink?cid=40118&size=l" alt="ツギクルバナー"></a>
アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~
ma-no
ファンタジー
神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。
その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。
世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。
そして何故かハンターになって、王様に即位!?
この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。
注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる