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4話 不可能からが勝負
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私は机に広げたノートに、ありったけの戦法を書き込んでいくことにした。
声を出さない作戦など、今まで考えたことがなかった。
それそそ話術があれば、誘導尋問、成り替わり、あるいは弱みを握ってパートナーにさせることなど容易い。
しかし、何度も言うが、声がでない。
そうなると、成り代われる相手が絞られる……
無口な女性で、今現在、指輪の交換をしている人間を探すのが一番手っ取り早いか。
だが、その学生リストを取り寄せようとすれば、2日はかかる。
なにより、朧月会に声が出ないことをバラすのはリスキーだ──
箇条書きにした項目を見ながら、私は何度目の絶望を味わっているのかわからなくなっていた。
学園に潜入できない絶望から始まり、声がでないために得意の話術が駆使できないことが判明し、しまいには任務すら遂行不可能の可能性が……
うっすらと雀の顔が浮かんだが、彼女ではこの任務を果たせない。
仮にパートナーを見つけることができても、天狗党員と対峙することは難しい。
何か細工をするにしても、大きな胸が邪魔をするというのだから……!
けっして羨ましくなんかないし!!
もういっそのことパーティ会場に、強引に屋根から潜入し、怪しいと思える人間を片っ端から捕まえていけば……
『梟、一番下、読んだか?』
ふわふわの肉球が指し示したのは冊子の赤文字だ。
※当日は蒸気傀儡警備兵を配置。安全にも考慮している会です。
『要人の子どもがいるんだもんな。さすがだわな。つかさー、子どものダンスに警備、厚すぎじゃね?』
なるほど。
蒸気傀儡警備兵なら細工が簡単だ。
ならば、全て蒸気傀儡警備兵を再起不能にさせれば……!
『梟、今、何考えてた? それやっちゃったら、もう隠密じゃねーぞ? ただの破壊工作員だぞ?』
……読まれていたか。
しかし、仮に細工をするなら、会場内外の傀儡に工作しなければならない。
内外含めると、1週間かかっても工作は完了できないのは間違いない……
詰んだか……?
『おーい、おい』
カイが机の上に乗り、私の目の前で手を振ってくる。
『まだまだ諦めるときじゃねーだろ? ほら、悩んだら、散歩だ、散歩。さっきのクレープ、食いに行こうぜ? な?』
確かに気分を変えた方がいい。
私は素直に従うことにし、着替えを始める。
碧霞学園の制服は、群青色のセーラー服になる。
スカーフは純白だが、スカーフリングが学年を表している。
1年生は銅色、2年生は銀色、3年生は金色になる。特級学生となると紫色だ。
私はスカーフを短めに巻き、銅色のリングをはめた。
スカートは短めに折っていく。
スカートの中は、インナーパンツを履いているので、下着が見える心配はない。
靴下は膝上のものを履いていく。
鉛が織り込まれた靴下になる。脚力サポーターであり、防具にもなる優れものだ。
さらにセーラーの中にはナイフ用の防弾チョッキを着込んでおいた。
この国は銃規制があるため、もっぱら傀儡に仕込まれる武器も刃物が大半だからだ。
『お、似合ってる、似合ってる』
クローゼットに映した姿を見て、改めて自分が碧霞学園の生徒になったのだと実感する。
外套をはおると、少しだけ自信を持って、外へと踏み出した。
先程突っ切ってきた庭園だが、変わらず人が多い。
学年ごとに垣根はないようだ。学生同士の交流が盛んに見える。
制服に着替えたお陰か、視線はこちらに向いてこない。
『クレープ、フルーツいっぱいのあるといな』
クレープのキッチンカーにつくと、カイがひょいっとメニュー表に肉球をさした。
『お姉さん、このフルーツいっぱいのクレープ、ひとつな』
私の好きそうなクレープを注文してくれる。
口パクで(ありがと)と言うと、肉球をさしだされた。
蒸気石の催促だ。
私はポケットにしまっておいた上質の蒸気石を取り出し、手渡すと、カイはすぐさまかじりつく。
『弾ける蒸気がめっちゃウマいよなー! 上質なやつほど、繊細な泡があってさー』
いい音を鳴らしながらカイは食べはじめる。
私はクレープを受け取ると、耳元でガリシュワ鳴らすカイを頭に乗せ直し、少し離れたベンチに腰を下ろした。
噴水を目前に置いて、ベンチはバラ庭園の手前になる。
人通りが少ないため、落ち着ける。
追加の蒸気石をカイに渡し、クレープをひと口頬張った。
生のぶどう、桃、りんご、バナナが差し込まれたボリューム満点のクレープだ。
オレンジジャムと生クリームのハーモニーを楽しむことに徹していると、遠くから声がする。
駆け寄ってきたのは、三門と呼ばれていた先ほどの青年だ。
「見つけた! よかったぁ。さっき、お礼、ろくに言えなかったからさ。さっきは本当にありがとう。減点は大丈夫? 僕はマイナス3点喰らったけど」
首を横に振ると、安堵したように微笑んだ。
ヒビが入った眼鏡は取り替えられている。だが制服は汚れたままだ。
もう一度「よかった」繰り返して、橙色の髪を無造作にかきあげた。
彼は頼りなく笑うが、顔の半分を覆うほどの丸眼鏡は、彼の傀儡オタクを強調しているようにも見える。そのオタクの雰囲気そのままに、猫背で早口に喋り出す。
「あのあとの華夜がとっても綺麗に光ってたんだ。蒸気の膜だと思うけど、あんなにしっかり戦ったのは初めてで、それこそ、なんか、とても嬉しそうに見えてさ! 華夜の蒸気の流れもかなり良くなってるし、機嫌がいいんだよ。関節があんまし強くない子だったんだけど、もっと動きが機敏になって関節が柔らかくなってて。ずっとずっと良くなってた! ほんと、君の言う通り、傀儡の本懐、ちゃんと見てあげないとって思ってさ!」
彼の一人語りを聞き流しているのに、勝手にベンチに腰を下ろしてくる。
そのまま無視していると、カイの頭を優しく撫でだした。だがその手つきは動物相手ではない。傀儡相手の撫で方だ。
カイはそれが嬉しかったのか、尻尾をぶんと振り上げると、
『そりゃよかった。さすがだろ、オレ様の相棒』
「本当だよ! どうもありがと」
まだクレープを食べ終えていない私に、ベンチに座った彼は手を差し出してくる。
「同じ学年で良かった。僕は乾三門。よろしく。梟、だったよね?」
彼の手にはピアスがある。封蝋と同じ模様が刻まれている。
慌てて左耳に触れた。
……ない。
私はクレープを口に詰め込み、それを左耳につけ直す。
「それ、……朧月、だろ」
瞬間、私は外套に仕込んでおいた小型ナイフを彼の外套の下にもぐらせ、肋に刃を向けた。
彼は数テンポ遅れて自分の状況を把握したようだ。
慌てながら、両腕を小さく上げる。
「ままままま待ってよ。待って! 僕の叔父も会員だったんだ。傀儡技師だよ。……ちょっと、失踪してるけど」
私は布越しに刃を押し当てる。
切先は布をこえ、軽く肌に刺さったところだ。
このまま一気に差し込めば肋の隙間を抜けて肺に刺さり、彼は自分の血液で窒息死する。
「……わ、わかってるって。関われば始末されるってことぐらい……」
三門は動かない。
私は0.5ミリ、差し込んだ。
だがそれでも彼の視線は折れない。
私を見据えて言い切った。
「それでも、君に協力してほしんだ……! 頼むよ、君しか、頼れない」
澄んだ緑色の瞳が私の瞳に入り込む。
彼が前のめりになったせいで、ナイフの先が1ミリ進む。
5秒が過ぎたとき、カイの肉球が私の手に触れた。
『話だけでも聞いてやれよ、梟』
ナイフを抜き、小さく頷いた私に、彼が安堵の顔を見せる。
そんな簡単な話ではないことを、このときの私は残念ながら知らないのだ。
声を出さない作戦など、今まで考えたことがなかった。
それそそ話術があれば、誘導尋問、成り替わり、あるいは弱みを握ってパートナーにさせることなど容易い。
しかし、何度も言うが、声がでない。
そうなると、成り代われる相手が絞られる……
無口な女性で、今現在、指輪の交換をしている人間を探すのが一番手っ取り早いか。
だが、その学生リストを取り寄せようとすれば、2日はかかる。
なにより、朧月会に声が出ないことをバラすのはリスキーだ──
箇条書きにした項目を見ながら、私は何度目の絶望を味わっているのかわからなくなっていた。
学園に潜入できない絶望から始まり、声がでないために得意の話術が駆使できないことが判明し、しまいには任務すら遂行不可能の可能性が……
うっすらと雀の顔が浮かんだが、彼女ではこの任務を果たせない。
仮にパートナーを見つけることができても、天狗党員と対峙することは難しい。
何か細工をするにしても、大きな胸が邪魔をするというのだから……!
けっして羨ましくなんかないし!!
もういっそのことパーティ会場に、強引に屋根から潜入し、怪しいと思える人間を片っ端から捕まえていけば……
『梟、一番下、読んだか?』
ふわふわの肉球が指し示したのは冊子の赤文字だ。
※当日は蒸気傀儡警備兵を配置。安全にも考慮している会です。
『要人の子どもがいるんだもんな。さすがだわな。つかさー、子どものダンスに警備、厚すぎじゃね?』
なるほど。
蒸気傀儡警備兵なら細工が簡単だ。
ならば、全て蒸気傀儡警備兵を再起不能にさせれば……!
『梟、今、何考えてた? それやっちゃったら、もう隠密じゃねーぞ? ただの破壊工作員だぞ?』
……読まれていたか。
しかし、仮に細工をするなら、会場内外の傀儡に工作しなければならない。
内外含めると、1週間かかっても工作は完了できないのは間違いない……
詰んだか……?
『おーい、おい』
カイが机の上に乗り、私の目の前で手を振ってくる。
『まだまだ諦めるときじゃねーだろ? ほら、悩んだら、散歩だ、散歩。さっきのクレープ、食いに行こうぜ? な?』
確かに気分を変えた方がいい。
私は素直に従うことにし、着替えを始める。
碧霞学園の制服は、群青色のセーラー服になる。
スカーフは純白だが、スカーフリングが学年を表している。
1年生は銅色、2年生は銀色、3年生は金色になる。特級学生となると紫色だ。
私はスカーフを短めに巻き、銅色のリングをはめた。
スカートは短めに折っていく。
スカートの中は、インナーパンツを履いているので、下着が見える心配はない。
靴下は膝上のものを履いていく。
鉛が織り込まれた靴下になる。脚力サポーターであり、防具にもなる優れものだ。
さらにセーラーの中にはナイフ用の防弾チョッキを着込んでおいた。
この国は銃規制があるため、もっぱら傀儡に仕込まれる武器も刃物が大半だからだ。
『お、似合ってる、似合ってる』
クローゼットに映した姿を見て、改めて自分が碧霞学園の生徒になったのだと実感する。
外套をはおると、少しだけ自信を持って、外へと踏み出した。
先程突っ切ってきた庭園だが、変わらず人が多い。
学年ごとに垣根はないようだ。学生同士の交流が盛んに見える。
制服に着替えたお陰か、視線はこちらに向いてこない。
『クレープ、フルーツいっぱいのあるといな』
クレープのキッチンカーにつくと、カイがひょいっとメニュー表に肉球をさした。
『お姉さん、このフルーツいっぱいのクレープ、ひとつな』
私の好きそうなクレープを注文してくれる。
口パクで(ありがと)と言うと、肉球をさしだされた。
蒸気石の催促だ。
私はポケットにしまっておいた上質の蒸気石を取り出し、手渡すと、カイはすぐさまかじりつく。
『弾ける蒸気がめっちゃウマいよなー! 上質なやつほど、繊細な泡があってさー』
いい音を鳴らしながらカイは食べはじめる。
私はクレープを受け取ると、耳元でガリシュワ鳴らすカイを頭に乗せ直し、少し離れたベンチに腰を下ろした。
噴水を目前に置いて、ベンチはバラ庭園の手前になる。
人通りが少ないため、落ち着ける。
追加の蒸気石をカイに渡し、クレープをひと口頬張った。
生のぶどう、桃、りんご、バナナが差し込まれたボリューム満点のクレープだ。
オレンジジャムと生クリームのハーモニーを楽しむことに徹していると、遠くから声がする。
駆け寄ってきたのは、三門と呼ばれていた先ほどの青年だ。
「見つけた! よかったぁ。さっき、お礼、ろくに言えなかったからさ。さっきは本当にありがとう。減点は大丈夫? 僕はマイナス3点喰らったけど」
首を横に振ると、安堵したように微笑んだ。
ヒビが入った眼鏡は取り替えられている。だが制服は汚れたままだ。
もう一度「よかった」繰り返して、橙色の髪を無造作にかきあげた。
彼は頼りなく笑うが、顔の半分を覆うほどの丸眼鏡は、彼の傀儡オタクを強調しているようにも見える。そのオタクの雰囲気そのままに、猫背で早口に喋り出す。
「あのあとの華夜がとっても綺麗に光ってたんだ。蒸気の膜だと思うけど、あんなにしっかり戦ったのは初めてで、それこそ、なんか、とても嬉しそうに見えてさ! 華夜の蒸気の流れもかなり良くなってるし、機嫌がいいんだよ。関節があんまし強くない子だったんだけど、もっと動きが機敏になって関節が柔らかくなってて。ずっとずっと良くなってた! ほんと、君の言う通り、傀儡の本懐、ちゃんと見てあげないとって思ってさ!」
彼の一人語りを聞き流しているのに、勝手にベンチに腰を下ろしてくる。
そのまま無視していると、カイの頭を優しく撫でだした。だがその手つきは動物相手ではない。傀儡相手の撫で方だ。
カイはそれが嬉しかったのか、尻尾をぶんと振り上げると、
『そりゃよかった。さすがだろ、オレ様の相棒』
「本当だよ! どうもありがと」
まだクレープを食べ終えていない私に、ベンチに座った彼は手を差し出してくる。
「同じ学年で良かった。僕は乾三門。よろしく。梟、だったよね?」
彼の手にはピアスがある。封蝋と同じ模様が刻まれている。
慌てて左耳に触れた。
……ない。
私はクレープを口に詰め込み、それを左耳につけ直す。
「それ、……朧月、だろ」
瞬間、私は外套に仕込んでおいた小型ナイフを彼の外套の下にもぐらせ、肋に刃を向けた。
彼は数テンポ遅れて自分の状況を把握したようだ。
慌てながら、両腕を小さく上げる。
「ままままま待ってよ。待って! 僕の叔父も会員だったんだ。傀儡技師だよ。……ちょっと、失踪してるけど」
私は布越しに刃を押し当てる。
切先は布をこえ、軽く肌に刺さったところだ。
このまま一気に差し込めば肋の隙間を抜けて肺に刺さり、彼は自分の血液で窒息死する。
「……わ、わかってるって。関われば始末されるってことぐらい……」
三門は動かない。
私は0.5ミリ、差し込んだ。
だがそれでも彼の視線は折れない。
私を見据えて言い切った。
「それでも、君に協力してほしんだ……! 頼むよ、君しか、頼れない」
澄んだ緑色の瞳が私の瞳に入り込む。
彼が前のめりになったせいで、ナイフの先が1ミリ進む。
5秒が過ぎたとき、カイの肉球が私の手に触れた。
『話だけでも聞いてやれよ、梟』
ナイフを抜き、小さく頷いた私に、彼が安堵の顔を見せる。
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