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第2章 カフェから巡る四季
第136話 小豆・襲来
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莉子が届いたダンボールから取り出したのは、ジップロックミチミチに詰められた小豆だ。しかも、豆のまま。それに小さい手紙も添えられている。
『りこちゃん、餡子くらいもう炊けるでしょ?』
「炊けないし!!!!」
あんこになっていない小豆など、ただの豆!
莉子が頭を抱えるなか、救いの手を差しのべたのは、いうまでもなく、連藤だった。
本日は定休日の前日。
明日は連藤との一緒に休める日でもある。
お互いの時間を合わせて過ごせるのが久々とあって、莉子は大変よろこんでいたのだが、祖母からの贈り物の話となり、小豆の話をしたことで、がらりと雰囲気が変わってしまった。
「小豆は他の豆より、炊くのは手軽だ」
「はい、ダウトー」
莉子は何の知識もないまま連藤の回答を嘘だと決めつけたが、連藤は笑う。
「なら、明日、俺の家で教えようじゃないか、莉子さん」
「確かに休みですけど、連藤さんとの時間がなくなっちゃうのいやだぁ」
ひさしぶりにお互いの時間が合ったのである。
ゆっくりまったり計画を立てていた莉子にとって、餡子作成は邪魔でしかない。
「2時間もしないでできると思う」
「ほんとー?」
ジト目で見やる莉子の視線は見えないはずなのに、連藤は莉子ににこりと笑う。
「大丈夫。豆だけ持ってきてくれ」
莉子は朝のコーヒーを飲み終えると、連藤の家まで自転車を飛ばしていく。
朝のコーヒーも連藤の家で飲めばいいかと思ったのだが、やはり最初の1杯は自分で淹れて、体調を確かめないと気が済まなかった。どうしようもない癖だと莉子は思いながら、朝の寒さに身を縮めつつ、向かって行く。
「連藤さん、莉子ですー」
鍵を開けてもらい、なれた手順で進んでいく。
見慣れた廊下が広がり、連藤の部屋に到着。
部屋の鍵はすでに開いていた。
「ただいまー」
莉子は声をかけながら入って行くと、スーツではないラフなスエット姿の連藤がいる。
相変わらずのギャップに、莉子の心はぐっと掴まれる。
「おかえり、莉子さん。一服しながら、小豆を煮ようか」
すでに厚手の鍋が準備と、ザル、砂糖がならぶ。
「小豆は200gで作ろう。作り終わったら600gにはなるから、よければ分けて欲しいんだが」
「もちろんです。豆は1キロきてて。今日は500gもってきました。残り、置いておきますね」
「そんなに俺もいらないんだが」
「私もそんなにいらないんですよね」
「「……」」
莉子は手を洗い、リュックから小豆を取り出した。
200gを計り、ザルで軽く洗ったあと、厚手の鍋にたっぷりの水を入れて火にかけていく。
「ぶくぶくと沸騰したら火を止めて、蓋をして15分放置する。小豆は煮る間に崩さないようにするのが大切。蓋をして、放置するのが俺の作り方。……っていっても、昔、ネットで見た作り方、だけどな」
鍋に火をかけてくれたので、ちょっと一服。今日、2杯目のコーヒーだ。
莉子はそれをすすりつつ、スマホのタイマーを睨む。
「これ、長すぎたりしたらどうなるんですかね」
「小豆のシブ抜きらしいから、多少、味が変わるかもな」
「でしょうね」
チル系の曲を聴きながら、特に会話をすることなくのんびりと時間を過ごし、スマホが震える。
「15分ですね。次は?」
「お湯を切って、同じ鍋でひたひたの水で煮ていく。これからが少し時間がかかる」
本当にさらっと被った程度の水にし、火にかけていくのだが、蓋はしないそうだ。
「豆が踊りすぎるのもよくないし、水が減りすぎたら足さなきゃいけないからな。だから、鍋に蓋はしないんだ」
「わかりました」
くつくつと煮ていくが、本当にどれぐらいの時間、煮るのか見当がつかない。
「連藤さん、何分ぐらい?」
「豆の大きさや、何年の豆かでも変わるそうだ。10分おきに豆を一粒指で潰して、芯がなく、サラッと全てが潰れるぐらいになるまでがんばってくれ」
莉子は、時折木ベラで混ぜつつ、そっとつまんでみる。
「……あっつ! ……全然固い」
「……あっつ! ……まだ、芯あるな」
「あっついって! ……芯、ちょっとある?」
「あっつい! ……芯、消えたかも!」
芯が消えるまで30分以上はかかっていたと思うが、夢中になりすぎて時間を正確に見ていなかった。
莉子は自分の不手際に悲しみを抱きつつ、次の工程を確認する。
「次は、蓋を閉めて、30分、放置してほしい」
「まだ蒸らすの?」
「そう。均等に全ての豆に火を通したいからな。あと、砂糖は180g」
「はい、180gね」
莉子は180gを用意し終えると、テーブルに紅茶が置いてある。
「いいフレーバーティーが手に入ったんだ。飲みながら待とう」
いつの間にか用意されていた紅茶を飲みつつ、タイマーを待つ。
ただ、茶菓子はなし。
理由は、餡子ができたら、お餅と一緒に食べるためだ。
「連藤さんは、昔、餡子も煮ていたんですね」
莉子が感心したようにいうと、
「作れるものは作ってみたかったからな。でも目が不自由になってからは、作れていない。久しぶりだ」
「どうして?」
「それは後から教える」
何か、餡子を作る際に問題があるようだ。
のんびりとおしゃべりしつつ、30分が経った。
少し粘性のある黒い液体の中に小豆が沈んでいる。
「莉子さん、めんどうだから、このまま砂糖を入れて、練っていこう」
言われるまま砂糖を投入。
火にかけていくが、合わせて手首が長めの鍋掴みを渡された。
「これ、履かなきゃだめですか?」
「ラストになるほど、キツいと思う」
連藤の言ったとおりだった。
水分がなくなってくると餡子はぽっこり空気を含み、破裂する。
それが四方に飛んでいくのだ。
腕が狙われるのはもちろん、あっつい餡子を混ぜる手も、これでは火傷してしまう。
「連藤さん、餡子って、結構体力つかいますね、熱いし」
「そうなんだ。時間さえあれば簡単なんだが、混ぜたりはもちろんだが、ずっと立っていたりするからな」
莉子は大きくかき混ぜながら、じっくり餡子の水分を飛ばしていく。
ただ、飛ばしすぎてもパサパサするため、この辺りが難しいところだが、莉子なりのいいところで火を止めた。
「完成しましたー!」
バットのなかに餡子を落としておき、粗熱をとったら冷蔵庫にしまうのだが、その前に、熱々餡子をお餅といっしょに実食です!
餡子は皿に置いておく。
次に、オーブントースターで焼いたお餅を一度お湯にくぐらせた。
とろっとろのお餅を餡子の上に。
仕上げに、きな粉を振りかければ、完成!
きな粉餡子餅だ。
「きな粉かかってるのが贅沢すぎるー」
喜ぶ莉子に、
「だが、きな粉は頬張りすぎるとむせやすくて、俺はたくさんは食べられない」
「それ、わかります」
笑い合いながら、莉子はひと口、餡子とお餅を頬張った。
この瞬間にわかる。
本物の餡子、みたいだ。と。
じゃあ、本物の餡子、とはなんだというと難しいのだが、香りが違う。
小豆のいい風味がしっかり生きているのだ。
どこを食べても、噛み締めるたびに小豆の風味が鼻をぬけていく。
小豆に風味があるとことを、莉子は初めて知った。
「この餡子、めっちゃおいしいですね!」
莉子の声に、連藤は笑う。
「莉子さんのおばあさんの小豆がよかったんだよ」
「違うよ、炊き方だって」
お互いに譲らない不毛な言い合いをしながら、あんこを次は何に使っていくのか考えていく。
「次は、ぜんざいかなぁ。私、芋餅のぜんざい、好きなんですよ」
「芋餅?」
「じゃがいもと片栗混ぜて作った餅なんですけど」
「ああ、あれか」
他愛のない料理の会話だが、莉子にとって、大事で、愛おしい時間だ。
好きな人と、好きなことを、一緒にできる楽しさは、この上ない幸せなのだ。
『りこちゃん、餡子くらいもう炊けるでしょ?』
「炊けないし!!!!」
あんこになっていない小豆など、ただの豆!
莉子が頭を抱えるなか、救いの手を差しのべたのは、いうまでもなく、連藤だった。
本日は定休日の前日。
明日は連藤との一緒に休める日でもある。
お互いの時間を合わせて過ごせるのが久々とあって、莉子は大変よろこんでいたのだが、祖母からの贈り物の話となり、小豆の話をしたことで、がらりと雰囲気が変わってしまった。
「小豆は他の豆より、炊くのは手軽だ」
「はい、ダウトー」
莉子は何の知識もないまま連藤の回答を嘘だと決めつけたが、連藤は笑う。
「なら、明日、俺の家で教えようじゃないか、莉子さん」
「確かに休みですけど、連藤さんとの時間がなくなっちゃうのいやだぁ」
ひさしぶりにお互いの時間が合ったのである。
ゆっくりまったり計画を立てていた莉子にとって、餡子作成は邪魔でしかない。
「2時間もしないでできると思う」
「ほんとー?」
ジト目で見やる莉子の視線は見えないはずなのに、連藤は莉子ににこりと笑う。
「大丈夫。豆だけ持ってきてくれ」
莉子は朝のコーヒーを飲み終えると、連藤の家まで自転車を飛ばしていく。
朝のコーヒーも連藤の家で飲めばいいかと思ったのだが、やはり最初の1杯は自分で淹れて、体調を確かめないと気が済まなかった。どうしようもない癖だと莉子は思いながら、朝の寒さに身を縮めつつ、向かって行く。
「連藤さん、莉子ですー」
鍵を開けてもらい、なれた手順で進んでいく。
見慣れた廊下が広がり、連藤の部屋に到着。
部屋の鍵はすでに開いていた。
「ただいまー」
莉子は声をかけながら入って行くと、スーツではないラフなスエット姿の連藤がいる。
相変わらずのギャップに、莉子の心はぐっと掴まれる。
「おかえり、莉子さん。一服しながら、小豆を煮ようか」
すでに厚手の鍋が準備と、ザル、砂糖がならぶ。
「小豆は200gで作ろう。作り終わったら600gにはなるから、よければ分けて欲しいんだが」
「もちろんです。豆は1キロきてて。今日は500gもってきました。残り、置いておきますね」
「そんなに俺もいらないんだが」
「私もそんなにいらないんですよね」
「「……」」
莉子は手を洗い、リュックから小豆を取り出した。
200gを計り、ザルで軽く洗ったあと、厚手の鍋にたっぷりの水を入れて火にかけていく。
「ぶくぶくと沸騰したら火を止めて、蓋をして15分放置する。小豆は煮る間に崩さないようにするのが大切。蓋をして、放置するのが俺の作り方。……っていっても、昔、ネットで見た作り方、だけどな」
鍋に火をかけてくれたので、ちょっと一服。今日、2杯目のコーヒーだ。
莉子はそれをすすりつつ、スマホのタイマーを睨む。
「これ、長すぎたりしたらどうなるんですかね」
「小豆のシブ抜きらしいから、多少、味が変わるかもな」
「でしょうね」
チル系の曲を聴きながら、特に会話をすることなくのんびりと時間を過ごし、スマホが震える。
「15分ですね。次は?」
「お湯を切って、同じ鍋でひたひたの水で煮ていく。これからが少し時間がかかる」
本当にさらっと被った程度の水にし、火にかけていくのだが、蓋はしないそうだ。
「豆が踊りすぎるのもよくないし、水が減りすぎたら足さなきゃいけないからな。だから、鍋に蓋はしないんだ」
「わかりました」
くつくつと煮ていくが、本当にどれぐらいの時間、煮るのか見当がつかない。
「連藤さん、何分ぐらい?」
「豆の大きさや、何年の豆かでも変わるそうだ。10分おきに豆を一粒指で潰して、芯がなく、サラッと全てが潰れるぐらいになるまでがんばってくれ」
莉子は、時折木ベラで混ぜつつ、そっとつまんでみる。
「……あっつ! ……全然固い」
「……あっつ! ……まだ、芯あるな」
「あっついって! ……芯、ちょっとある?」
「あっつい! ……芯、消えたかも!」
芯が消えるまで30分以上はかかっていたと思うが、夢中になりすぎて時間を正確に見ていなかった。
莉子は自分の不手際に悲しみを抱きつつ、次の工程を確認する。
「次は、蓋を閉めて、30分、放置してほしい」
「まだ蒸らすの?」
「そう。均等に全ての豆に火を通したいからな。あと、砂糖は180g」
「はい、180gね」
莉子は180gを用意し終えると、テーブルに紅茶が置いてある。
「いいフレーバーティーが手に入ったんだ。飲みながら待とう」
いつの間にか用意されていた紅茶を飲みつつ、タイマーを待つ。
ただ、茶菓子はなし。
理由は、餡子ができたら、お餅と一緒に食べるためだ。
「連藤さんは、昔、餡子も煮ていたんですね」
莉子が感心したようにいうと、
「作れるものは作ってみたかったからな。でも目が不自由になってからは、作れていない。久しぶりだ」
「どうして?」
「それは後から教える」
何か、餡子を作る際に問題があるようだ。
のんびりとおしゃべりしつつ、30分が経った。
少し粘性のある黒い液体の中に小豆が沈んでいる。
「莉子さん、めんどうだから、このまま砂糖を入れて、練っていこう」
言われるまま砂糖を投入。
火にかけていくが、合わせて手首が長めの鍋掴みを渡された。
「これ、履かなきゃだめですか?」
「ラストになるほど、キツいと思う」
連藤の言ったとおりだった。
水分がなくなってくると餡子はぽっこり空気を含み、破裂する。
それが四方に飛んでいくのだ。
腕が狙われるのはもちろん、あっつい餡子を混ぜる手も、これでは火傷してしまう。
「連藤さん、餡子って、結構体力つかいますね、熱いし」
「そうなんだ。時間さえあれば簡単なんだが、混ぜたりはもちろんだが、ずっと立っていたりするからな」
莉子は大きくかき混ぜながら、じっくり餡子の水分を飛ばしていく。
ただ、飛ばしすぎてもパサパサするため、この辺りが難しいところだが、莉子なりのいいところで火を止めた。
「完成しましたー!」
バットのなかに餡子を落としておき、粗熱をとったら冷蔵庫にしまうのだが、その前に、熱々餡子をお餅といっしょに実食です!
餡子は皿に置いておく。
次に、オーブントースターで焼いたお餅を一度お湯にくぐらせた。
とろっとろのお餅を餡子の上に。
仕上げに、きな粉を振りかければ、完成!
きな粉餡子餅だ。
「きな粉かかってるのが贅沢すぎるー」
喜ぶ莉子に、
「だが、きな粉は頬張りすぎるとむせやすくて、俺はたくさんは食べられない」
「それ、わかります」
笑い合いながら、莉子はひと口、餡子とお餅を頬張った。
この瞬間にわかる。
本物の餡子、みたいだ。と。
じゃあ、本物の餡子、とはなんだというと難しいのだが、香りが違う。
小豆のいい風味がしっかり生きているのだ。
どこを食べても、噛み締めるたびに小豆の風味が鼻をぬけていく。
小豆に風味があるとことを、莉子は初めて知った。
「この餡子、めっちゃおいしいですね!」
莉子の声に、連藤は笑う。
「莉子さんのおばあさんの小豆がよかったんだよ」
「違うよ、炊き方だって」
お互いに譲らない不毛な言い合いをしながら、あんこを次は何に使っていくのか考えていく。
「次は、ぜんざいかなぁ。私、芋餅のぜんざい、好きなんですよ」
「芋餅?」
「じゃがいもと片栗混ぜて作った餅なんですけど」
「ああ、あれか」
他愛のない料理の会話だが、莉子にとって、大事で、愛おしい時間だ。
好きな人と、好きなことを、一緒にできる楽しさは、この上ない幸せなのだ。
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