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第2章 カフェから巡る四季
第102話 続・寒い日はメキシカン
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今日は定休日であり、さらに納品もない日だ。
久しぶりに近場のスーパーまで歩いていく。
ブーツに足を通しながら、久しぶりの買い物だと思いつつ、ドアを開いた。
風は少し冷えているが、太陽はほんのりと温かい。
だが、マフラーを巻いておいてよかった。
カフェから300mは並木道が続く。
落ち切った木々を眺めながら、のんびりと歩いていく。
スーパーの入り口付近には『安売り』の旗がなびいている。並ぶノボリを眺めながら、カゴを取り上げ、莉子は久しぶりのスーパーに踏み込んだ。
カバンを漁りながら、野菜コーナーを歩いていく。
手探りするが、何も手に当たらない。
端により、改めて目視でカバンを漁るが、
「……ないっ」
大きめのトートバックの中には、財布以外、何もない。薄い携帯が見当たらない!
やっちまった……
そう口の中で濁しながら思い出したのは、ブーツを履くときに靴箱の上に携帯を置いたこと。
そして、その隣においてあった鍵を取り上げ、玄関を出た風景だ。
今頃携帯は靴箱の上で、ひとりブルブル震えているかもしれない。
「……はぁ」
ただ、作る順序はイメージしてある。
だから、レシピもほぼ暗記できているハズ、…だ。
このおぼろな記憶のとおりにピックアップしていこうと、莉子は足を進めていく。
まずはトルティーヤを作る。
小麦粉でできるため、小麦粉はあるから…ふくらし粉を買わなきゃ。
まず、ここで1回目の挫折である。
ベーキングパウダーとイースト菌がある。
どちらも膨らませることに違いはないが、全く覚えていない。
逆に膨らみ方を調べてみたらと思うが、検索をしたくても携帯がそばにないのだから、それすらできない。
「……携帯って結構すごいんだなぁ」
ベーキングパウダーとイースト菌を見比べながら、どちらだっただろうかと悩んでみるが、確か時間をおいて発酵させるレシピだったはずだから……
「イースト菌にしてみよ」
カゴに一つ放り込んだ。
あとはチリコンカン。
チリコンカンはトマト缶と豆缶を使った料理だ。
缶詰類は在庫にあったので、あとはチリパウダーと合い挽き肉を買えば大丈夫。
ナチョスは、とうもろこしでできたチップスにつけて食べるもの、だったので、まずはチップスをカゴに入れておく。
再び野菜コーナーに戻りながら、アボカド、サルサソース用にトマトとピーマン、あと玉ねぎと酸味づけにレモンが必要なのを思い出していく。
アボカドとマジックソルトは在庫にあった。
あとはトマトとピーマン、赤玉ねぎとレモンを1個買えば問題ない。
ピザ用のチーズもカゴに入れたので、これでどうにかなるはずだ。
なんとか買い物を済ませた莉子は、玄関を開けて、見た。
やはり思った通り、靴箱の上に携帯が乗っている。
ポケットに携帯を入れ、2階に上がっていく。
休憩もそこそこに、さっそくトルティーヤ作成にかかった莉子だったが、ここで衝撃の事実が!!!!
「ベーキングパウダーだと…!?」
見ていたレシピはベーキングパウダーだったのだ。
一瞬頭を抱えてみるが、グーグル先生に聞いてみるとどちらも膨らむとのことなので、開き直って入れてみることに。
今回イースト菌になるので、なんとなく菌のエサになりそうな砂糖と塩が入るレシピにし、さらにオリーブオイルと水を追加してまぜまぜとこねていく。
艶が出るまでこねると書いてあるので、ひたすら力一杯混ぜていく。
一つにまとまりしっとりと艶が出てきたので、これでいいかとラップに包んで常温に。
30分は放置というので、様子を見てみることにする。
次に取り掛かるのはナチョス用のサルサソースだ。
トマトを粗みじんにし、赤玉ねぎもみじん切り、ピーマンもみじん切りにし、軽く混ぜて、すりおろしニンニクとレモン汁、マジックソルトと胡椒を加え、さらにタバスコを振り掛ければ完成!
一口味見をし、もう少しだけタバスコを足して、容器に移すと冷蔵庫へとしまっておく。
あとはチリコンカンだ。
オリーブオイルを熱した鍋にニンニクを加え、香りがでてきたところで玉ねぎを炒める。
透き通ったところで合い挽き肉を加えて水分がでなくなってきたら火を止め、小麦粉を加えてしっかりと混ぜたあと、水を加えて再び火にかけていく。
ここにカットトマト缶、豆缶、ケチャップに醤油、中濃ソース、みりん、コンソメ、チリパウダー、クミンパウダー、乾燥バジル、黒胡椒、カレー粉を加えてさらに煮詰めれば、完成だ。
だいたい30分くらい煮詰めなければならないので、これも弱火で放置。
この時点で14時。
まだまだ時間があるため、莉子はクッキーとコーヒーで一服である。
久しぶりに近場のスーパーまで歩いていく。
ブーツに足を通しながら、久しぶりの買い物だと思いつつ、ドアを開いた。
風は少し冷えているが、太陽はほんのりと温かい。
だが、マフラーを巻いておいてよかった。
カフェから300mは並木道が続く。
落ち切った木々を眺めながら、のんびりと歩いていく。
スーパーの入り口付近には『安売り』の旗がなびいている。並ぶノボリを眺めながら、カゴを取り上げ、莉子は久しぶりのスーパーに踏み込んだ。
カバンを漁りながら、野菜コーナーを歩いていく。
手探りするが、何も手に当たらない。
端により、改めて目視でカバンを漁るが、
「……ないっ」
大きめのトートバックの中には、財布以外、何もない。薄い携帯が見当たらない!
やっちまった……
そう口の中で濁しながら思い出したのは、ブーツを履くときに靴箱の上に携帯を置いたこと。
そして、その隣においてあった鍵を取り上げ、玄関を出た風景だ。
今頃携帯は靴箱の上で、ひとりブルブル震えているかもしれない。
「……はぁ」
ただ、作る順序はイメージしてある。
だから、レシピもほぼ暗記できているハズ、…だ。
このおぼろな記憶のとおりにピックアップしていこうと、莉子は足を進めていく。
まずはトルティーヤを作る。
小麦粉でできるため、小麦粉はあるから…ふくらし粉を買わなきゃ。
まず、ここで1回目の挫折である。
ベーキングパウダーとイースト菌がある。
どちらも膨らませることに違いはないが、全く覚えていない。
逆に膨らみ方を調べてみたらと思うが、検索をしたくても携帯がそばにないのだから、それすらできない。
「……携帯って結構すごいんだなぁ」
ベーキングパウダーとイースト菌を見比べながら、どちらだっただろうかと悩んでみるが、確か時間をおいて発酵させるレシピだったはずだから……
「イースト菌にしてみよ」
カゴに一つ放り込んだ。
あとはチリコンカン。
チリコンカンはトマト缶と豆缶を使った料理だ。
缶詰類は在庫にあったので、あとはチリパウダーと合い挽き肉を買えば大丈夫。
ナチョスは、とうもろこしでできたチップスにつけて食べるもの、だったので、まずはチップスをカゴに入れておく。
再び野菜コーナーに戻りながら、アボカド、サルサソース用にトマトとピーマン、あと玉ねぎと酸味づけにレモンが必要なのを思い出していく。
アボカドとマジックソルトは在庫にあった。
あとはトマトとピーマン、赤玉ねぎとレモンを1個買えば問題ない。
ピザ用のチーズもカゴに入れたので、これでどうにかなるはずだ。
なんとか買い物を済ませた莉子は、玄関を開けて、見た。
やはり思った通り、靴箱の上に携帯が乗っている。
ポケットに携帯を入れ、2階に上がっていく。
休憩もそこそこに、さっそくトルティーヤ作成にかかった莉子だったが、ここで衝撃の事実が!!!!
「ベーキングパウダーだと…!?」
見ていたレシピはベーキングパウダーだったのだ。
一瞬頭を抱えてみるが、グーグル先生に聞いてみるとどちらも膨らむとのことなので、開き直って入れてみることに。
今回イースト菌になるので、なんとなく菌のエサになりそうな砂糖と塩が入るレシピにし、さらにオリーブオイルと水を追加してまぜまぜとこねていく。
艶が出るまでこねると書いてあるので、ひたすら力一杯混ぜていく。
一つにまとまりしっとりと艶が出てきたので、これでいいかとラップに包んで常温に。
30分は放置というので、様子を見てみることにする。
次に取り掛かるのはナチョス用のサルサソースだ。
トマトを粗みじんにし、赤玉ねぎもみじん切り、ピーマンもみじん切りにし、軽く混ぜて、すりおろしニンニクとレモン汁、マジックソルトと胡椒を加え、さらにタバスコを振り掛ければ完成!
一口味見をし、もう少しだけタバスコを足して、容器に移すと冷蔵庫へとしまっておく。
あとはチリコンカンだ。
オリーブオイルを熱した鍋にニンニクを加え、香りがでてきたところで玉ねぎを炒める。
透き通ったところで合い挽き肉を加えて水分がでなくなってきたら火を止め、小麦粉を加えてしっかりと混ぜたあと、水を加えて再び火にかけていく。
ここにカットトマト缶、豆缶、ケチャップに醤油、中濃ソース、みりん、コンソメ、チリパウダー、クミンパウダー、乾燥バジル、黒胡椒、カレー粉を加えてさらに煮詰めれば、完成だ。
だいたい30分くらい煮詰めなければならないので、これも弱火で放置。
この時点で14時。
まだまだ時間があるため、莉子はクッキーとコーヒーで一服である。
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