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第2章 カフェから巡る四季
第26話 春ワインとともに
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莉子に連れられ店に入ってきた連藤は、三井の向かいの席へと腰を下ろした。
「お前に呼び出されるとはな。ないかあったか?」
「いや。たまにはいいだろ、外も」
「俺はだいたいここだけどな」
「それもそうだな」
連藤はビーフシチューをセレクトしていたため、莉子はその準備へと動いている。
「三井、お前、この時期、毎年ナーバスになるな」
「お前に言われたくねーよ」
「それこそ、これは俺の問題だ」
「……そうなんだけどな。俺は、春が嫌いなんだよ」
「じゃ、なんで俺を外に連れ出すんだ?」
「なんでだろうな。ここ、春っぽく見えないからかな。イチョウ並木だし」
「俺は目が見えないだろ?」
「そうなんだけどな……」
カトラリーを持ってきた莉子はそっと背後でその話を立ち聞きしていたのだが、どうも、心の傷が深いのは三井のだということに気がついた。
こういうものは、本人よりも周りの方にダメージがいくこともあるもの!
莉子は思い立ったら吉日と、カトラリーを置きながら、2人の肩を叩いた。
「今日の仕事明け、一杯いかがスか?」
莉子の言葉に、連藤は優しく微笑む。
「だそうだ。三井、今晩もデートか?」
「いや、あいにく、今日はフリーよ」
「なら、決まりです」
莉子はもう一度2人の肩を叩き、
「クローズが出ていると思いますが、そのまま来店されて結構です。楽しみにしててください」
ゆっくり彼女はカウンターの奥へと下がっていった。
今月に入って半ばの今日、特に残業もないと定時あがりの連絡が莉子へ届いていた。
「定時あがりってことは、18時ぐらいかなぁ」
準備をととのえながらの時間は瞬く間にすぎるもので、見上げた時計は17時50分を過ぎていた。
「やば。もうこんな時間か……」
意識して外を見ると、1台のタクシーが店の前へ。
颯爽と降りてきたのは色男2人組だ。
「はやいよっ」
莉子は言いつつも、扉をあけて出迎えた。
「いらっしゃい!」
莉子は到着した2人の背中を押し、店内を進んでいく。
連藤がすぐに異変に気付いた。
「莉子さん、外の香りがする……」
「さすが連藤さん! 今日は夏用テラスで、お食事ですっ」
莉子は布張りの屋根の下にセッティングした席へと2人をとおした。
白いクロスの上には取り皿が山のように積まれている。
「おい、莉子、今日の料理はなによ?」
席に着いた三井に問われるも、莉子はふふんと鼻を鳴らす。
「まずは、乾杯でしょ? 今準備します」
運ばれてきたグラスはいつものグラスとは少し違う。
持ち手が短く、グラス部分が大きくお椀状になっている。
「ちょっといいグラスも用意してます。
きっといつもと香りが違うと思うので……」
そこに注ぎ込んだのは、淡いピンクのワイン。
ロゼワインだ。
「……ロゼかよ」
その三井の言葉に莉子は再びふふんと鼻を鳴らす。
「日本人なら春は桜! なので、今日はロゼワインで春を飲みつくしましょっ!」
莉子の無理やりの乾杯で始まったが、最初の1杯がロゼワイン。
三井にしては意外だったようで、眉間にシワが寄っている。
だがグラスを回すと、夕日が薄く透けたような色だ。
飲み込もうとグラスを唇に当てると、鼻まですっぽりと隠れる。
おかげで香りが一気に鼻に広がっていく。
一度グラスを外し、香りの雰囲気を確認する。
スパイシーな香りの中に、若さも感じる。苺の香りはもちろん、ベリーの赤い果実の香りも漂ってくる。
ひと口飲み込むと、酸味のあとから甘み、そして鼻に抜けるベリーの香りが程よく、いくらでも飲めてしまいそうだ。
莉子も同じようにグラスから匂いを感じ、ひと口飲み込み微笑んだ。
「あっさりとしながら、ベリーのふくよかな香り。この香りが春になればと、お呼びしました」
冷たい風が再び頬をかすっていく。
グラスから浮かぶ香りが、鼻腔の奥で漂うのがわかる。
「暗い春は今日で終わりです。楽しい春に、今日、書き換えませんか?」
楽しい春───
三井と連藤はそれぞれに呟いた。
楽しい春は、あったのだ。
三井と連藤の間に、楽しい春が、あった。
それは、連藤と三井が缶ビールを抱えて花見をした、あの春の景色だ。
───2人は同期だ。
何かの拍子と勢いで、2人だけで花見をしようとなったのだが、理由はよく覚えていない。
ただ、あの日の花見は、とてつもなく楽しかった。
バカは話をして、バカな夢を語って、話が重なるたびにビールの缶が転がって。
だらりと寝転んだ2人の間を花びらが流れていって……
それが馬鹿馬鹿しいぐらいに、綺麗だった───
「研修後、2人で花見に行ったな、そういえば」
三井がこぼすと、連藤は笑う。
「今俺もそれを思い出していた」
「綺麗だったな」
「ああ、綺麗な日だったな」
「ヨレヨレのスーツでひどかったけどな」
三井があの日の思い出に茶々を入れる。
小っ恥ずかしくなったのだ。
青臭くて、まだまだ何もしらない新社会人だった自分に。
「……じゃ、その日と、これからの春に、もう1回乾杯っ」
莉子が三井と連藤のグラスをチリンと鳴らした。
軽やかなその音は、鈴の音にも似て、なぜか春の景色によく馴染む。
「さ、このロゼワインのすごいところは、中華料理に合うところ! 春といえば中華なのです」
莉子は前菜に、生春巻きを出した。
ごま油と醤油ベースのピリ辛ソースが添えられていて、それをつけて食べると、香ばしい辛味が引き立ってとても美味しい。
さらにエビチリが届く。
湯気と一緒にあがる辛味は、豆板醤が効きすぎじゃないのかというぐらい辛いのだが、ロゼワインはうまくその辛味を中和してくれる。
おかげでワインも料理も進んでしまう。
さらに油淋鶏と海鮮炒めがテーブルに並んだとき、三井が莉子の腕を引いた。
「莉子、お前も食べたらどうだ?」
すばやく連藤の横に腰をかけさす早業。これはどんなときに使われる技なのか聞きたいぐらいだ。
「三井の言う通りだ、莉子さん。こんなにたくさん、2人では食べきれない。たまには3人での食事も楽しもうじゃないか」
連藤にも言われ、しぶしぶ、というよりは、よろこんでグラスを握り直し、料理を頬張り出した。
「できたての中華、久しぶりに食べます。今日も抜群に美味しいですね!」
莉子が自画自賛しながらグラスに口をつけたとき、
「オレたち置いてくなよぉっ!」
遠くから声がする。
見やると暗がりの道の奥から駆けてくる男が2人。
「見つかったか……」
連藤がぼやくが、
「あいつらの鼻は犬並みだからな」
三井が付け足した。
言葉通り現れたのは、瑞樹と巧だ。
「やっぱり2人ここにいたぁ。ほんと、なんで僕ら置いてくわけ?」
「ほんと、ひでぇな、マジ」
2人は勝手に椅子を引っ張り出すと、テーブルへとついた。
「ね、莉子さん、今日の料理は中華? すっごい美味しそう!」
「ワインはロゼかぁ。オレあんまし飲んだことないから、マジ楽しみ」
なぜ連藤と三井がここで食事をしているのか、深い想像はないようだ。
莉子はいつでも楽しげな2人に笑うと立ち上がった。
「よし、もうちょっと料理追加しましょうか。さすがに男性4人分ではないので」
「なら、俺も手伝うよ、莉子さん」
連藤も立ち上がり、2人で厨房へと向かっていく。
三井は仕方なく追加のグラスをテーブルに運ぶと、先ほどから飲んでいるロゼワインを2人に注いでやる。
その注ぐ先から、先ほどとは比べ物にならないほどの果実味あふれる香りが満ちている。
時間が経つと香りが変わると聞くが、ここまでの変化があるとは、三井自身初めて知った。
「いい香りだな」
三井が思わず言った言葉に、巧と瑞樹も頷いた。
「まさしく、春だね! 甘酸っぱくて、桜色だし」
「マジで。ちょううまそうっ!」
はしゃぐ2人に、三井はグラスを傾けた。
「おら、飲むぞ、お前ら!」
──春は終わって始まる季節。
夢色に染まる桜は、また来年も咲いて散る。
だけれど、苦い過去は今日でおしまい。
三井はその記憶と気持ちをロゼといっしょに飲み込んだ。
「お前に呼び出されるとはな。ないかあったか?」
「いや。たまにはいいだろ、外も」
「俺はだいたいここだけどな」
「それもそうだな」
連藤はビーフシチューをセレクトしていたため、莉子はその準備へと動いている。
「三井、お前、この時期、毎年ナーバスになるな」
「お前に言われたくねーよ」
「それこそ、これは俺の問題だ」
「……そうなんだけどな。俺は、春が嫌いなんだよ」
「じゃ、なんで俺を外に連れ出すんだ?」
「なんでだろうな。ここ、春っぽく見えないからかな。イチョウ並木だし」
「俺は目が見えないだろ?」
「そうなんだけどな……」
カトラリーを持ってきた莉子はそっと背後でその話を立ち聞きしていたのだが、どうも、心の傷が深いのは三井のだということに気がついた。
こういうものは、本人よりも周りの方にダメージがいくこともあるもの!
莉子は思い立ったら吉日と、カトラリーを置きながら、2人の肩を叩いた。
「今日の仕事明け、一杯いかがスか?」
莉子の言葉に、連藤は優しく微笑む。
「だそうだ。三井、今晩もデートか?」
「いや、あいにく、今日はフリーよ」
「なら、決まりです」
莉子はもう一度2人の肩を叩き、
「クローズが出ていると思いますが、そのまま来店されて結構です。楽しみにしててください」
ゆっくり彼女はカウンターの奥へと下がっていった。
今月に入って半ばの今日、特に残業もないと定時あがりの連絡が莉子へ届いていた。
「定時あがりってことは、18時ぐらいかなぁ」
準備をととのえながらの時間は瞬く間にすぎるもので、見上げた時計は17時50分を過ぎていた。
「やば。もうこんな時間か……」
意識して外を見ると、1台のタクシーが店の前へ。
颯爽と降りてきたのは色男2人組だ。
「はやいよっ」
莉子は言いつつも、扉をあけて出迎えた。
「いらっしゃい!」
莉子は到着した2人の背中を押し、店内を進んでいく。
連藤がすぐに異変に気付いた。
「莉子さん、外の香りがする……」
「さすが連藤さん! 今日は夏用テラスで、お食事ですっ」
莉子は布張りの屋根の下にセッティングした席へと2人をとおした。
白いクロスの上には取り皿が山のように積まれている。
「おい、莉子、今日の料理はなによ?」
席に着いた三井に問われるも、莉子はふふんと鼻を鳴らす。
「まずは、乾杯でしょ? 今準備します」
運ばれてきたグラスはいつものグラスとは少し違う。
持ち手が短く、グラス部分が大きくお椀状になっている。
「ちょっといいグラスも用意してます。
きっといつもと香りが違うと思うので……」
そこに注ぎ込んだのは、淡いピンクのワイン。
ロゼワインだ。
「……ロゼかよ」
その三井の言葉に莉子は再びふふんと鼻を鳴らす。
「日本人なら春は桜! なので、今日はロゼワインで春を飲みつくしましょっ!」
莉子の無理やりの乾杯で始まったが、最初の1杯がロゼワイン。
三井にしては意外だったようで、眉間にシワが寄っている。
だがグラスを回すと、夕日が薄く透けたような色だ。
飲み込もうとグラスを唇に当てると、鼻まですっぽりと隠れる。
おかげで香りが一気に鼻に広がっていく。
一度グラスを外し、香りの雰囲気を確認する。
スパイシーな香りの中に、若さも感じる。苺の香りはもちろん、ベリーの赤い果実の香りも漂ってくる。
ひと口飲み込むと、酸味のあとから甘み、そして鼻に抜けるベリーの香りが程よく、いくらでも飲めてしまいそうだ。
莉子も同じようにグラスから匂いを感じ、ひと口飲み込み微笑んだ。
「あっさりとしながら、ベリーのふくよかな香り。この香りが春になればと、お呼びしました」
冷たい風が再び頬をかすっていく。
グラスから浮かぶ香りが、鼻腔の奥で漂うのがわかる。
「暗い春は今日で終わりです。楽しい春に、今日、書き換えませんか?」
楽しい春───
三井と連藤はそれぞれに呟いた。
楽しい春は、あったのだ。
三井と連藤の間に、楽しい春が、あった。
それは、連藤と三井が缶ビールを抱えて花見をした、あの春の景色だ。
───2人は同期だ。
何かの拍子と勢いで、2人だけで花見をしようとなったのだが、理由はよく覚えていない。
ただ、あの日の花見は、とてつもなく楽しかった。
バカは話をして、バカな夢を語って、話が重なるたびにビールの缶が転がって。
だらりと寝転んだ2人の間を花びらが流れていって……
それが馬鹿馬鹿しいぐらいに、綺麗だった───
「研修後、2人で花見に行ったな、そういえば」
三井がこぼすと、連藤は笑う。
「今俺もそれを思い出していた」
「綺麗だったな」
「ああ、綺麗な日だったな」
「ヨレヨレのスーツでひどかったけどな」
三井があの日の思い出に茶々を入れる。
小っ恥ずかしくなったのだ。
青臭くて、まだまだ何もしらない新社会人だった自分に。
「……じゃ、その日と、これからの春に、もう1回乾杯っ」
莉子が三井と連藤のグラスをチリンと鳴らした。
軽やかなその音は、鈴の音にも似て、なぜか春の景色によく馴染む。
「さ、このロゼワインのすごいところは、中華料理に合うところ! 春といえば中華なのです」
莉子は前菜に、生春巻きを出した。
ごま油と醤油ベースのピリ辛ソースが添えられていて、それをつけて食べると、香ばしい辛味が引き立ってとても美味しい。
さらにエビチリが届く。
湯気と一緒にあがる辛味は、豆板醤が効きすぎじゃないのかというぐらい辛いのだが、ロゼワインはうまくその辛味を中和してくれる。
おかげでワインも料理も進んでしまう。
さらに油淋鶏と海鮮炒めがテーブルに並んだとき、三井が莉子の腕を引いた。
「莉子、お前も食べたらどうだ?」
すばやく連藤の横に腰をかけさす早業。これはどんなときに使われる技なのか聞きたいぐらいだ。
「三井の言う通りだ、莉子さん。こんなにたくさん、2人では食べきれない。たまには3人での食事も楽しもうじゃないか」
連藤にも言われ、しぶしぶ、というよりは、よろこんでグラスを握り直し、料理を頬張り出した。
「できたての中華、久しぶりに食べます。今日も抜群に美味しいですね!」
莉子が自画自賛しながらグラスに口をつけたとき、
「オレたち置いてくなよぉっ!」
遠くから声がする。
見やると暗がりの道の奥から駆けてくる男が2人。
「見つかったか……」
連藤がぼやくが、
「あいつらの鼻は犬並みだからな」
三井が付け足した。
言葉通り現れたのは、瑞樹と巧だ。
「やっぱり2人ここにいたぁ。ほんと、なんで僕ら置いてくわけ?」
「ほんと、ひでぇな、マジ」
2人は勝手に椅子を引っ張り出すと、テーブルへとついた。
「ね、莉子さん、今日の料理は中華? すっごい美味しそう!」
「ワインはロゼかぁ。オレあんまし飲んだことないから、マジ楽しみ」
なぜ連藤と三井がここで食事をしているのか、深い想像はないようだ。
莉子はいつでも楽しげな2人に笑うと立ち上がった。
「よし、もうちょっと料理追加しましょうか。さすがに男性4人分ではないので」
「なら、俺も手伝うよ、莉子さん」
連藤も立ち上がり、2人で厨房へと向かっていく。
三井は仕方なく追加のグラスをテーブルに運ぶと、先ほどから飲んでいるロゼワインを2人に注いでやる。
その注ぐ先から、先ほどとは比べ物にならないほどの果実味あふれる香りが満ちている。
時間が経つと香りが変わると聞くが、ここまでの変化があるとは、三井自身初めて知った。
「いい香りだな」
三井が思わず言った言葉に、巧と瑞樹も頷いた。
「まさしく、春だね! 甘酸っぱくて、桜色だし」
「マジで。ちょううまそうっ!」
はしゃぐ2人に、三井はグラスを傾けた。
「おら、飲むぞ、お前ら!」
──春は終わって始まる季節。
夢色に染まる桜は、また来年も咲いて散る。
だけれど、苦い過去は今日でおしまい。
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