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豆腐小僧のヨツロウくん編
小洗屋のシラタマと豆腐小僧のヨツロウくん 4話
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今日はヨツロウくんのおじいちゃんの誕生日だ。
父はせっせと生地を焼き、母がそれにあんこを乗せる。
シラタマはできあがっていくどら焼きをじっと眺める係だ。
「ふわふわでおいしそう……」
耳をピンと立てて、テーブルの隅で見つめるシラタマに、肉球ぐらいのどら焼きが滑り出てくる。
「シラタマ、味見用」
「また、あなた! ……もう」
シラタマはできたてのふわふわあまーいどら焼きに、かじりつく。
まだあたたかいどら焼きは、桜の香りが口のなかにいっぱいに広がる。
あんこの甘さはほどほどで、これならいくらでも食べられそうだ。
「……おいしい! あんこの桜の香りが素敵ね、父ちゃん!」
「おー、わかるか、わかるか」
焼き終えた父は洗った手でシラタマをなでた。
まだ甘い残り香がある手でなでられたため、シラタマのおでこからも桜とどら焼きの香りがする。
……しあわせ!
その気持ちの一方で、できあがったどら焼きをみながら、シラタマは考える。
「……ねえ、父ちゃん、」
「なんだ、シラタマ」
父はすぐに別な和菓子の準備に取り掛かっていた。
きんつばを焼く準備だ。
粉を水に溶いてる横で、シラタマは父を見上げる。
「やりたいこと、2つあっちゃいけないの? ワガママなの?」
父はふんと息を吐いた。
一度腕組みをして、シラタマに視線をあわせてかがみこむ。
「父ちゃんは、やりたいことがたくさんあるのはいいことだと思うぞ」
「ほんとに?」
「うん。父ちゃんはいろんなことをやってみて、和菓子屋になったからな。だから、いろんなことをして、どっちもしたっていいし、どっちか1個にしてもいい。シラタマもいろんなことをして、選んでみたらいいさ」
「そっか!」
再び仕事に戻った父と入れ替わりで母がシラタマを覗き込む。
耳についた粉をはらい、着物をピシッと伸ばすと、母が言う。
「さ、鶴雪さんまで、どらやきを届けにいきましょう」
「うん!」
今日はキヌちゃんがあしらえてくれた菜の花色の着物だ。
お誕生日の日に着ていくにはぴったり。
母と手を繋ぎながら、三叉路に出る。
昨日、ここでヨツロウくんはおじさんからゲンコツされていた──
「どうしたの、シラタマ」
止まった足に驚いて、母がふりかえる。
「ううん、なんでもない」
大丈夫かな、ヨツロウくん。
シラタマは心のなかでつぶやいてみる。
ふろしきにつつんだどら焼きを勝手口に運んでいくと、庭のほうから声がする。
ヨツロウくんのお母さんと母が立ち話を始めたので、それを横目に庭へ向かうと、おじいちゃんとヨツロウくんのお父さん、そしてヨツロウくんがいた。
「ほんとにコイツは、ワガママで絵ばっかり。豆腐に本腰入れろ。じいちゃんみたいになれないぞ!」
地面ばかり見つめるヨツロウくんは、お父さんの声に返事をしない。
地面には画板が落ちている。
見れば、2つに割れているではないか!
シラタマは思わず駆け寄っていた。
割れた画板を必死にくっつけようとしてみるが、全くだめだ。
完璧に割れている。
「……どうして?」
シラタマは繰り返す。
「どうして1つしかしちゃいけないの? どうしてお豆腐だけなの?」
シラタマはヨツロウが大事に使っていた画板を抱きしめ、ヨツロウのお父さんにずいっと踏み込んだ。
「まだヨツロウくんは、2つもしてない! ワガママなんかじゃない! どっちも好きなら、どっちもしたっていいじゃない!」
シラタマが叫んだとき、ヨツロウくんの顔がぐっと上がった。
ヨツロウくんは今までにないスピードで縁側に行き、新しい画板を首にかけると、そっと冷奴の小皿を乗せる。
そして鉛筆を手におじいちゃんの前に来て、サラサラと描いていく。
ものの数分で、そこには優しい笑顔のおじいちゃんの似顔絵が浮かび上がっていく──
「僕はぁ、絵が描ける豆腐小僧だよ! 父ちゃん、僕はぁ、絵が描ける、豆腐小僧なんだぁ!」
ヨツロウくんの背中について、シラタマもシャー! と叫んだそのとき、
「……くく……ふふっ……はーっ! はっ! はっ!」
おじいちゃんが笑い出した。
ひとしきり笑い、目尻の涙を指でぬぐってから、たくさんのシワがきざまれた手でヨツロウくんの頭をなでる。
「絵がうまいなぁ。絵が好きか、ヨツロウ」
こくりとうなずいたのをみて、にっこり笑ったおじいちゃんは、シラタマの頭をなでて、また笑う。
「いい友だちがいるんだな、ヨツロウには」
おじいちゃんは、顔が赤く染まり出したお父さんの肩を叩き、まあまあ縁側に行こうとひっぱっていく。
そこには3人のお姉ちゃんたちと、お母さん、そしてシラタマの母も座っていた。
おじいちゃんの膝に、ヨツロウくんが座り、なぜかシラタマも乗せられる。
2人の手にはどら焼きがある。
「……そりゃあな、豆腐小僧の一族だからな、豆腐は大事なものだ。でもなぁ、好きなことを殺してまでやるもんかは、わからん。そりゃあ、数夫は豆腐が大好きで大好きで、豆腐屋になるために生まれてきたような子だったからなぁ……」
数夫とは、ヨツロウくんのお父さんのことだ。
そう、数夫は、子どもの頃から豆腐が大好きだった。
豆腐を食べるのはもちろん、作る工程も大好きだった。
大豆のしぼり方、苦汁のあんばい、豆腐を大きな包丁で切って水に浮かべていくところ……
どれも数夫には妖術のように見え、それを扱えるようになれる自分を想像するだけで、とてもワクワクした。
だからこそ、ヨツロウの年の頃には大豆の仕込みを手伝い、苦汁のあんばいを勉強していただけに、もどかしさもあった。
自分が同じ年頃のときにしていたことを全くしないヨツロウが、とても不思議で、なぜか悲しくて、やるせなかったのだ。
数夫はうん、とうなる。
「……ごめんな、ヨツロウ。おれはな、豆腐が大好きだ。だから、おれの子のお前が、豆腐に興味がないってのが、信じられんかった。ヨツロウがおかしいんじゃないかって思っちまったんだぁ……。そうだよな、父ちゃんが豆腐が大好きなように、お前は絵が大好きなんだもんなぁ……」
ヨツロウのお母さんも、ヨツロウにふかくふかく頭をさげる。
「母ちゃんも、ごめんね。父ちゃんが豆腐大好きだから、あんたももちろんそうなんだって……ごめんね……」
『そういうもんだ』という思いこみが、ヨツロウくんをしばりつけていたのだと、シラタマは思う。
今日で少しだけ解決した。
でも、きっとヨツロウくんには、ずっとついてまわる問題のようにも思ってしまう。
シラタマにとって、これは納豆と同じだ。
シラタマは納豆が嫌いだ。匂いがクサいから。
初めて納豆が嫌いな理由を伝えたとき、両親は笑いながら「これはクサい匂いじゃないんだよ」と教えてくれた。
だから、クサくないんだって思って嗅ぐようになって少しだけマシになったけれど、それでもクサいって気持ちはなかなか消えてくれない。
クサイって思ったものだからかもしれないけど、そうじゃないって思い直すのはとても時間がかかると思うから。
ヨツロウは手早くどら焼きを頬張ると、画板を首に下げた。
そこに小皿に乗せた豆腐を置いて、縁側に並ぶ祖父、父、母、姉たち、そしてシラタマとシラタマの母をじぃーっと眺める。
「……よし」
ひと言気合いを入れたかと思うと、画板に鉛筆を走らせた。
とても素早い鉛筆さばきだ。
あののんびりなヨツロウくんとは思えない。
シラタマがぼーっと眺めている間に、ヨツロウくんは「できた!」と叫ぶ。
駆け寄ってきたヨツロウくんがおじいちゃんに差し出したのは、ヨツロウくんも含めて、みんなで楽しくどら焼きを頬張っている絵だった。
「みんな、仲良しね」
シラタマが言うと、
「うん! みんな、小洗屋のどら焼き、大好きだからね!」
満面に笑顔をうかべてヨツロウくんは言い切った。
ヨツロウくんに、あたしの心配なんていらない。
シラタマはそう思う。
ちょっと前のヨツロウくんとは全然ちがう。
目の強さも、姿勢も、全部、堂々としているから。
父はせっせと生地を焼き、母がそれにあんこを乗せる。
シラタマはできあがっていくどら焼きをじっと眺める係だ。
「ふわふわでおいしそう……」
耳をピンと立てて、テーブルの隅で見つめるシラタマに、肉球ぐらいのどら焼きが滑り出てくる。
「シラタマ、味見用」
「また、あなた! ……もう」
シラタマはできたてのふわふわあまーいどら焼きに、かじりつく。
まだあたたかいどら焼きは、桜の香りが口のなかにいっぱいに広がる。
あんこの甘さはほどほどで、これならいくらでも食べられそうだ。
「……おいしい! あんこの桜の香りが素敵ね、父ちゃん!」
「おー、わかるか、わかるか」
焼き終えた父は洗った手でシラタマをなでた。
まだ甘い残り香がある手でなでられたため、シラタマのおでこからも桜とどら焼きの香りがする。
……しあわせ!
その気持ちの一方で、できあがったどら焼きをみながら、シラタマは考える。
「……ねえ、父ちゃん、」
「なんだ、シラタマ」
父はすぐに別な和菓子の準備に取り掛かっていた。
きんつばを焼く準備だ。
粉を水に溶いてる横で、シラタマは父を見上げる。
「やりたいこと、2つあっちゃいけないの? ワガママなの?」
父はふんと息を吐いた。
一度腕組みをして、シラタマに視線をあわせてかがみこむ。
「父ちゃんは、やりたいことがたくさんあるのはいいことだと思うぞ」
「ほんとに?」
「うん。父ちゃんはいろんなことをやってみて、和菓子屋になったからな。だから、いろんなことをして、どっちもしたっていいし、どっちか1個にしてもいい。シラタマもいろんなことをして、選んでみたらいいさ」
「そっか!」
再び仕事に戻った父と入れ替わりで母がシラタマを覗き込む。
耳についた粉をはらい、着物をピシッと伸ばすと、母が言う。
「さ、鶴雪さんまで、どらやきを届けにいきましょう」
「うん!」
今日はキヌちゃんがあしらえてくれた菜の花色の着物だ。
お誕生日の日に着ていくにはぴったり。
母と手を繋ぎながら、三叉路に出る。
昨日、ここでヨツロウくんはおじさんからゲンコツされていた──
「どうしたの、シラタマ」
止まった足に驚いて、母がふりかえる。
「ううん、なんでもない」
大丈夫かな、ヨツロウくん。
シラタマは心のなかでつぶやいてみる。
ふろしきにつつんだどら焼きを勝手口に運んでいくと、庭のほうから声がする。
ヨツロウくんのお母さんと母が立ち話を始めたので、それを横目に庭へ向かうと、おじいちゃんとヨツロウくんのお父さん、そしてヨツロウくんがいた。
「ほんとにコイツは、ワガママで絵ばっかり。豆腐に本腰入れろ。じいちゃんみたいになれないぞ!」
地面ばかり見つめるヨツロウくんは、お父さんの声に返事をしない。
地面には画板が落ちている。
見れば、2つに割れているではないか!
シラタマは思わず駆け寄っていた。
割れた画板を必死にくっつけようとしてみるが、全くだめだ。
完璧に割れている。
「……どうして?」
シラタマは繰り返す。
「どうして1つしかしちゃいけないの? どうしてお豆腐だけなの?」
シラタマはヨツロウが大事に使っていた画板を抱きしめ、ヨツロウのお父さんにずいっと踏み込んだ。
「まだヨツロウくんは、2つもしてない! ワガママなんかじゃない! どっちも好きなら、どっちもしたっていいじゃない!」
シラタマが叫んだとき、ヨツロウくんの顔がぐっと上がった。
ヨツロウくんは今までにないスピードで縁側に行き、新しい画板を首にかけると、そっと冷奴の小皿を乗せる。
そして鉛筆を手におじいちゃんの前に来て、サラサラと描いていく。
ものの数分で、そこには優しい笑顔のおじいちゃんの似顔絵が浮かび上がっていく──
「僕はぁ、絵が描ける豆腐小僧だよ! 父ちゃん、僕はぁ、絵が描ける、豆腐小僧なんだぁ!」
ヨツロウくんの背中について、シラタマもシャー! と叫んだそのとき、
「……くく……ふふっ……はーっ! はっ! はっ!」
おじいちゃんが笑い出した。
ひとしきり笑い、目尻の涙を指でぬぐってから、たくさんのシワがきざまれた手でヨツロウくんの頭をなでる。
「絵がうまいなぁ。絵が好きか、ヨツロウ」
こくりとうなずいたのをみて、にっこり笑ったおじいちゃんは、シラタマの頭をなでて、また笑う。
「いい友だちがいるんだな、ヨツロウには」
おじいちゃんは、顔が赤く染まり出したお父さんの肩を叩き、まあまあ縁側に行こうとひっぱっていく。
そこには3人のお姉ちゃんたちと、お母さん、そしてシラタマの母も座っていた。
おじいちゃんの膝に、ヨツロウくんが座り、なぜかシラタマも乗せられる。
2人の手にはどら焼きがある。
「……そりゃあな、豆腐小僧の一族だからな、豆腐は大事なものだ。でもなぁ、好きなことを殺してまでやるもんかは、わからん。そりゃあ、数夫は豆腐が大好きで大好きで、豆腐屋になるために生まれてきたような子だったからなぁ……」
数夫とは、ヨツロウくんのお父さんのことだ。
そう、数夫は、子どもの頃から豆腐が大好きだった。
豆腐を食べるのはもちろん、作る工程も大好きだった。
大豆のしぼり方、苦汁のあんばい、豆腐を大きな包丁で切って水に浮かべていくところ……
どれも数夫には妖術のように見え、それを扱えるようになれる自分を想像するだけで、とてもワクワクした。
だからこそ、ヨツロウの年の頃には大豆の仕込みを手伝い、苦汁のあんばいを勉強していただけに、もどかしさもあった。
自分が同じ年頃のときにしていたことを全くしないヨツロウが、とても不思議で、なぜか悲しくて、やるせなかったのだ。
数夫はうん、とうなる。
「……ごめんな、ヨツロウ。おれはな、豆腐が大好きだ。だから、おれの子のお前が、豆腐に興味がないってのが、信じられんかった。ヨツロウがおかしいんじゃないかって思っちまったんだぁ……。そうだよな、父ちゃんが豆腐が大好きなように、お前は絵が大好きなんだもんなぁ……」
ヨツロウのお母さんも、ヨツロウにふかくふかく頭をさげる。
「母ちゃんも、ごめんね。父ちゃんが豆腐大好きだから、あんたももちろんそうなんだって……ごめんね……」
『そういうもんだ』という思いこみが、ヨツロウくんをしばりつけていたのだと、シラタマは思う。
今日で少しだけ解決した。
でも、きっとヨツロウくんには、ずっとついてまわる問題のようにも思ってしまう。
シラタマにとって、これは納豆と同じだ。
シラタマは納豆が嫌いだ。匂いがクサいから。
初めて納豆が嫌いな理由を伝えたとき、両親は笑いながら「これはクサい匂いじゃないんだよ」と教えてくれた。
だから、クサくないんだって思って嗅ぐようになって少しだけマシになったけれど、それでもクサいって気持ちはなかなか消えてくれない。
クサイって思ったものだからかもしれないけど、そうじゃないって思い直すのはとても時間がかかると思うから。
ヨツロウは手早くどら焼きを頬張ると、画板を首に下げた。
そこに小皿に乗せた豆腐を置いて、縁側に並ぶ祖父、父、母、姉たち、そしてシラタマとシラタマの母をじぃーっと眺める。
「……よし」
ひと言気合いを入れたかと思うと、画板に鉛筆を走らせた。
とても素早い鉛筆さばきだ。
あののんびりなヨツロウくんとは思えない。
シラタマがぼーっと眺めている間に、ヨツロウくんは「できた!」と叫ぶ。
駆け寄ってきたヨツロウくんがおじいちゃんに差し出したのは、ヨツロウくんも含めて、みんなで楽しくどら焼きを頬張っている絵だった。
「みんな、仲良しね」
シラタマが言うと、
「うん! みんな、小洗屋のどら焼き、大好きだからね!」
満面に笑顔をうかべてヨツロウくんは言い切った。
ヨツロウくんに、あたしの心配なんていらない。
シラタマはそう思う。
ちょっと前のヨツロウくんとは全然ちがう。
目の強さも、姿勢も、全部、堂々としているから。
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