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129 おまえに盗まれた金を取り返すためだ
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エディは左の車線に移り路側帯に停車した。
「あの女が自分の間違いを見逃してほしいと言ったんだ」
人件費の数字がエディの計算とわずかに合わず、原因がロニーの生命保険料だとわかった時のことだと言う。
「微々たる金額だろうに……」
「おまえは甘いな。一つを見逃せばどんどんつけ入る奴がいる。あの女みたいに」
「あんたに見逃してくれと言うなんて、彼女勇気あるな。何かあんたの弱みでも握っていたのか?」
エディがアレックを採用した時のことを話し始めた。
その頃世界的な金融不況の真只中で、会社の存亡が危うくなっていた。LB証券は、ロシアの富豪との取引が喉から手が出るほど欲しかった。
「普通なら厳しいリファレンスチェックをクリアできないような、とても合格しないはずの怪し気な経歴だった。
だが、アレックを採用すれば、ロマネスク海運が客になる。
会社は迷っていた。
そんな時、人事で採用を担当していたマーガレットが言ったんだ。
『自分の身元はミケルソンさんが保証してくれると候補者の方が言ってますが、そうなんですか?』
おれはそんなロシア人は知らなかった。すると、
『候補者が、共通の知り合いがいると言ってます』
それがアンドレ・ブルラクだった」
「決闘したあと親友になった奴――それがアンドレなのか?」
エディは頷いた。
「そのあとは?」
「おれがアレックを知っていることになって、あいつは採用された」
「ロマネスクのアンドレは友人だと言ったのか」
「そんなことは言わない」
「親友なのに?」
エディは首を横に振った。
「おれがそういうことをするのは嫌いだと、あいつは知っている。アレックが規則違反するたびにひやひやした。正直、あいつが解雇された時はほっとした」
「アンドレなんだな――アイリッシュ・マフィアをロニーの生命保険の受取人にしろとあんたに言ったのは?」
エディは何も言わず次の煙草に火をつけた。
「おれはいつ、どうやって死ぬ予定なんだ? 追突されるわけじゃないみたいだな、あんたと一緒だし」ホークは言った。
「予定は変更だ。このドライブをおまえが言い出したから」
変更?
「本当は今晩おまえを襲うつもりだった。替わりにこうすることにした」
エディが携帯の画面を見せた。
ライブ映像だ。人が椅子に縛られている。木の椅子だ。
黒髪の若い男――少年――が眠っている。学校の制服を着ているように見える。
ジャケットのエンブレムに見覚えがあった。
これはグレンか?
ホークは自分の携帯を出してグレンのSNSのアカウントを見た。彼の制服と同じエンブレムだ。
今日の午後最後に更新されてから数時間、更新がない。
「誰なんだ?」ホークは言った。
「とぼけるな」
「彼をどうするつもりなんだ?」
「おまえに盗まれた金を取り返すためだ」
「盗んでない!」
「いつまでもとぼけるな。身代金が払われれば帰してやる」
エディを殴りつけて運転不能にすることはできる。シートベルトに指を置いた。
「おっと、言い忘れていたが、これから寄るところがあるんだ。おれたちがそこに到着しないと、そいつは死ぬ」
エディは高速道路を降りた。そのまま行けば、セブンオークスの町だ。
「どこへ行くんだ?」
「おまえのよく知っているところだ」
町の中心のハイストリートに入った。飲食店以外は閉店したらしく、半分の店の明かりが落ちている。
人も車も少ない。どちらも帰宅を急いでか、住宅地の方に向かっていく。
十五年前とあまり印象が変わらない。もともと低層の建物しかない町だ。
ハイストリートを抜けて、さっき走っていた高速の上を越えるバイパスを走る。その先にはホークの実家の、広大な敷地が広がっている。
スチュアート家の敷地に向かう一本道に入った。その一帯は猟場になっていて、丈の高い長い生け垣がずっと続く。
敷地の一角に厩舎と猟番の宿舎があるが、生け垣の向こうは見えない。十五年も無人で放置されている建物はきっと荒れ果てているだろう。
交通量の少ない一車線の細い道ですれ違う車はない。
赤信号で停車した。
その瞬間、ホークはシートベルトをはずし、エディの首を肘打ちした。ドン! という衝撃。エディは側頭部を窓に打ち付けた。
ハンドブレーキ、シフトチェンジ、エンジンを切る。ハザードランプを点灯。
エディは気を失った。十分くらいはそのままだろう。
彼の内ポケットから携帯を取り出し、指先で携帯のロックを解除し、先ほどの映像を見た。
リンクがメールで送られてきている。見覚えのないアドレスだ。宛先はエディを含めて五人――敵は全部で六人か?
メールはドイツ語らしかった。あまり得意でないので正確な読解は無理だ。
映像を拡大したり縮小したり動かして、少年が縛られている椅子の周囲を探った。
木の床は長いこと掃除していないようで埃っぽい。
少年が縛り付けられている木の椅子は、古いが頑丈そうだ。
端にテーブルのような物が映りこんでいる。
テーブルクロスの柄は、かなり色褪せているが、赤いギンガムチェック 。
見たことがあるような気がした。
もう一度少年が縛られている木の椅子をよく見る。
――おまえのよく知っているところだ。
ホークは車から飛び出し、走った。走りながらカルロに応援を頼んだ。
「あの女が自分の間違いを見逃してほしいと言ったんだ」
人件費の数字がエディの計算とわずかに合わず、原因がロニーの生命保険料だとわかった時のことだと言う。
「微々たる金額だろうに……」
「おまえは甘いな。一つを見逃せばどんどんつけ入る奴がいる。あの女みたいに」
「あんたに見逃してくれと言うなんて、彼女勇気あるな。何かあんたの弱みでも握っていたのか?」
エディがアレックを採用した時のことを話し始めた。
その頃世界的な金融不況の真只中で、会社の存亡が危うくなっていた。LB証券は、ロシアの富豪との取引が喉から手が出るほど欲しかった。
「普通なら厳しいリファレンスチェックをクリアできないような、とても合格しないはずの怪し気な経歴だった。
だが、アレックを採用すれば、ロマネスク海運が客になる。
会社は迷っていた。
そんな時、人事で採用を担当していたマーガレットが言ったんだ。
『自分の身元はミケルソンさんが保証してくれると候補者の方が言ってますが、そうなんですか?』
おれはそんなロシア人は知らなかった。すると、
『候補者が、共通の知り合いがいると言ってます』
それがアンドレ・ブルラクだった」
「決闘したあと親友になった奴――それがアンドレなのか?」
エディは頷いた。
「そのあとは?」
「おれがアレックを知っていることになって、あいつは採用された」
「ロマネスクのアンドレは友人だと言ったのか」
「そんなことは言わない」
「親友なのに?」
エディは首を横に振った。
「おれがそういうことをするのは嫌いだと、あいつは知っている。アレックが規則違反するたびにひやひやした。正直、あいつが解雇された時はほっとした」
「アンドレなんだな――アイリッシュ・マフィアをロニーの生命保険の受取人にしろとあんたに言ったのは?」
エディは何も言わず次の煙草に火をつけた。
「おれはいつ、どうやって死ぬ予定なんだ? 追突されるわけじゃないみたいだな、あんたと一緒だし」ホークは言った。
「予定は変更だ。このドライブをおまえが言い出したから」
変更?
「本当は今晩おまえを襲うつもりだった。替わりにこうすることにした」
エディが携帯の画面を見せた。
ライブ映像だ。人が椅子に縛られている。木の椅子だ。
黒髪の若い男――少年――が眠っている。学校の制服を着ているように見える。
ジャケットのエンブレムに見覚えがあった。
これはグレンか?
ホークは自分の携帯を出してグレンのSNSのアカウントを見た。彼の制服と同じエンブレムだ。
今日の午後最後に更新されてから数時間、更新がない。
「誰なんだ?」ホークは言った。
「とぼけるな」
「彼をどうするつもりなんだ?」
「おまえに盗まれた金を取り返すためだ」
「盗んでない!」
「いつまでもとぼけるな。身代金が払われれば帰してやる」
エディを殴りつけて運転不能にすることはできる。シートベルトに指を置いた。
「おっと、言い忘れていたが、これから寄るところがあるんだ。おれたちがそこに到着しないと、そいつは死ぬ」
エディは高速道路を降りた。そのまま行けば、セブンオークスの町だ。
「どこへ行くんだ?」
「おまえのよく知っているところだ」
町の中心のハイストリートに入った。飲食店以外は閉店したらしく、半分の店の明かりが落ちている。
人も車も少ない。どちらも帰宅を急いでか、住宅地の方に向かっていく。
十五年前とあまり印象が変わらない。もともと低層の建物しかない町だ。
ハイストリートを抜けて、さっき走っていた高速の上を越えるバイパスを走る。その先にはホークの実家の、広大な敷地が広がっている。
スチュアート家の敷地に向かう一本道に入った。その一帯は猟場になっていて、丈の高い長い生け垣がずっと続く。
敷地の一角に厩舎と猟番の宿舎があるが、生け垣の向こうは見えない。十五年も無人で放置されている建物はきっと荒れ果てているだろう。
交通量の少ない一車線の細い道ですれ違う車はない。
赤信号で停車した。
その瞬間、ホークはシートベルトをはずし、エディの首を肘打ちした。ドン! という衝撃。エディは側頭部を窓に打ち付けた。
ハンドブレーキ、シフトチェンジ、エンジンを切る。ハザードランプを点灯。
エディは気を失った。十分くらいはそのままだろう。
彼の内ポケットから携帯を取り出し、指先で携帯のロックを解除し、先ほどの映像を見た。
リンクがメールで送られてきている。見覚えのないアドレスだ。宛先はエディを含めて五人――敵は全部で六人か?
メールはドイツ語らしかった。あまり得意でないので正確な読解は無理だ。
映像を拡大したり縮小したり動かして、少年が縛られている椅子の周囲を探った。
木の床は長いこと掃除していないようで埃っぽい。
少年が縛り付けられている木の椅子は、古いが頑丈そうだ。
端にテーブルのような物が映りこんでいる。
テーブルクロスの柄は、かなり色褪せているが、赤いギンガムチェック 。
見たことがあるような気がした。
もう一度少年が縛られている木の椅子をよく見る。
――おまえのよく知っているところだ。
ホークは車から飛び出し、走った。走りながらカルロに応援を頼んだ。
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