69 / 139
69 彼女がいなくなったら、真っ先に疑われるのはおまえなんだぞ
しおりを挟む
日本株を高値で売ってロマネスクが差額を儲けた金額は、一億五千万円ほどだった。
あのキャッシュカードで失った二千万ドルには及ばない。
ローガン・ファレルというアイリッシュ・マフィアは、『セブンオークス』を買収しようとするロマネスクの資金源だ。
アンドレは次の手口を考えているはずだった。
こちらから彼らをひっかけてやる案件はないだろうか。
ふと思いついて、審査部のレイチェル・ハリーにメールを出した。
「今現在、『もっともハイリスク・ハイリターンな商品は?』と訊かれたら、どれを薦めたらいい?」
「誰がそんなこと訊いてるの?」
「ロマネスク」
「ふーん。あるけど、うちでは扱ってないわ」
「おしえてくれ」
レイチェルは、あとでその商品の販売元のリンクを送る、と言った。
BBCが獣医殺人事件についての続報を流していた。
獣医が何かトラブルに巻き込まれていなかったか、
特にペットの診療上のトラブルで客ともめていることはなかったか、など、
警察は周囲への聞き込みをしているとのことだった。
単独の強盗殺人として捜査されている限り、警察はあの四人の蒸発との関連性に辿りつかない。
ニュース映像がクリニックの玄関前を映した。
花とお悔やみのカードが多数手向けられている。
冷酷な現実だが、捜査局では捜査活動上のやむを得ない損失として捉えている。
自分が蛇を連れて行きさえしなければ――
彼は今でも元気で動物の診療をしていたはずだ。
本来は何の関係もない獣医を巻きこんだ。
彼を取り返しのつかない残酷な死に至らしめた責任の一端は、自分にある。
彼は、なぜ自分があんな惨い殺され方をしなければならないのか、わからずに死んでいったはずだ。
デスクのクライアント・ラインが鳴ったが、一瞬取るのが遅れた。
パメラが取って転送して来た。
「皇帝の蛇女さんから」
明るい声で言われた途端、ズキンと胸に響いた――蛇はもういない。
「ラクロワさん、おはようございます」
「……キャンベルさん、お願い……」
「かけ直します」電話を切って席を立った。
会議室に入って携帯でかけ直し、昼にマリーと落ち合うことにした。
月曜はメイフェアのホテルのジムに行く日だと言うので、ホテルの近くに車を停めてマリーを待った。
いつかトマシュに呼び出されてシャンパン・バーまで来た、あのホテルだ。
マリーもトマシュもよく顔を見られているだろうから、中で会うのはまずかった。
ホテルのエントランスからマリーが出てくるのが見えた。
ドアマンが恭しくドアを押さえている。
マリーはいつもの毛皮ではなく、豹柄の中綿入りロングコートを着ている。
前をきっちり留めてウエストに太いベルトを締めているので、中に何を着ているのかわからない。
素足にスニーカーを履き、肩に大きなスポーツバッグをかけている。
ジムに行く定番の格好なのだろう。
ホークは車を降りて助手席に回り、ドアを開けた。
マリーが駆け寄って来た。
「マリー、誰にも知り合いに会いませんでしたか……」
言い終わらないうちに、マリーが身を投げるように抱きついてきた。
「会いたかった……」
歩道を通り過ぎたビジネスマン風の二人連れが振り返った。
いかにも有閑マダムと愛人の密会のように見えたことだろう。
「マリー、車に乗って下さい」
助手席に座ると彼女のコートの前が開き、ショーツをはいているのが見えた。
「トマシュに気づかれていませんね?」
ううん、と首を振る。
「何かあったんですか?」ホークは車を出した。
マリーは答えない。
ランカスター・ゲート近くのウィークリー・アパートを前払いで予約しておいた。
駐車場も部屋も予約の時に決めた暗証番号で入ることができる。
人目を気にしないで済む格好の部屋だ。
車を降りるや否や、マリーは腕に縋りついてきた。
エレベーターの中では抱きついてきた。
部屋は最上階のペントハウスだ。
窓が大きく清潔で、豪華なワンルームだった。
値段が高いから空いていたのだろう。
広い部屋の真ん中に大きなベッドがある。
マリーはコートをソファに脱ぎ捨てた。
ライト・グレーのショーツと同色のTシャツを着ているだけだ。
彼女の場合、肩幅のサイズで選ぶ服は全て胸周りが小さすぎるようだ。
このシンプルなTシャツも胸の膨らみに押し上げられ、はちきれそうだ。
こんな恰好でランニングやマシン・トレーニングをやられたら、目のやり場が……
「どうしてそんなにおとなしいんです?」
マリーはホークの上着に手をかけ、脱がそうとした。
ポケットに携帯やブラック・ベリー、札入れなどが入っているから重い。
しゃべる気になるまでつきあってやろう。
マリーに手を貸し、ジャケットを脱ぎネクタイをはずした。
カフリンクス、腕時計、と順にはずしていると、マリーがベルトをはずした。
「マリー、ちょっと待って」
やんわりと彼女の手をどかし、抱き上げてベッドに運んだ。
何も言わずに見上げている。
Tシャツをひっぱって頭から脱がした。
今日はスポーツ用らしいシンプルな下着だ。
裸になったマリーを見て、はっとした。
彼女の下腹部に赤く殴られたような痣があったのだ。
「トマシュですか」目を上げるとマリーが頷く。
「可哀そうに……」手でそっと撫で、痣に唇で触れた。
そのまま今日初めてのキスをした。
身体に触れていると、ほんの僅かにマリーが顔を顰めた。
自分の指は荒れていない。
マリーの脚の間……
そこに傷があった。まるでレイプされたような痕だった。
「……どうして先に言わないんですか」
「いいの」
「よくない。病院へ行きましょう」
嫌よ、とマリーは首を振った。
「でも、手当てしないと」自分のフラットに行けば、救急キットがあるのだが。
「もう血は止まったわ」
とても触れることができない。
「キャンベルさん……あたし、金曜日まで生きていられるかしら」
マリーの頭と頬をそっと撫でた。
内心では、弱い相手に暴力を振るったりレイプしたりする人間を憎悪した。
口座の解約自体はいつでもできる。
しかしマリーを受け入れる先のスイス側で、連絡員との準備が万端整うまでには、ある程度日数が必要だった。
新しい身元を全て作り、銀行口座やパスポート、社会保障関連も整える。
しかしこうなったら、ロンドンでとりあえずマリーを保護した方がいい。
「あたしのお父さん、サーカスの動物の飼育係だったって言ったでしょ?」
「ええ」
「でも、あたしがいなくなってからは、お酒飲んでばかりで全然働かなくなったの」
「お母さんは?」
「死んじゃったの。もう随分前に。お母さんはバレエ教室の先生だったの。あたしはバレエ・ダンサーになりたいと思ってた」
ホークはマリーの頬にかかっていた一房の髪を指でのけた。
「キャンベルさんは?」
「僕は孤児ですから、両親のことは知りません」
「そうなの?」マリーがくるりと目を向けた。
「でもこの間、お知り合いの方が、お母さんのお話をしていなかった?」
なんてことだ。マリーに覚えられている。
「ああ、養父母がいるんです。エクセターに」
「それ、どこ?」
「南イングランドです」
そうなの。
「キャンベルさんは、婚約者もいて、養父母もいて、帰るところがあっていいわ」
「お父さんに会いたいですか?」
一度スイスに行けば、父親に会いに行くのは非常に難しい。
そのおぜん立てをするのは一苦労だ。
「ううん。今更会っても、お金をせびられるだけだもの」
マリーが父親に送金している、とトマシュが言っていた。
「キャンベルさん。あたし、トマシュに見つかったら、逃げたと知られたら、きっと殺される」
「見つかるようなへまはしません」
「本当? どうして、そんなことができるの?」
ホークは微笑し、マリーの頬を指で撫でた。
マリーがギュッと抱きついてきた。
「絶対、あたしのこと見捨てないで」
トレーディング・フロアの自分の席に戻った頃は、もうマーケットが閉まる時間だった。
「随分長い外出だな」イーサンに言われた。
離席中に取ってもらった電話のメモが十数枚デスクの上に散乱している。
「ごめん」
怒りまくっている顧客達に電話して怒鳴られた。平謝りに謝った。
マリーがトマシュに暴行されている。
レイプされたような傷がある。
脱出するまで保護する方法はあるか?
ホークはカルロに電話した。
カルロは、なぜおまえがマリーの身体の傷を知っているのか、とは訊かなかった。
「無理だ。今だって異例な急ぎ方で用意していると先方から言われている。
それに、どういう理由で彼女をトマシュから引き離すんだ?」
「病気で入院させるのはどうかな」
「その病院からどうやってトマシュを閉め出すんだ。
怪我をさせられたら、警察か救急車を呼ぶしかない」
そんな自由があるだろうか。
「……金曜には間に合うんだよな、絶対に?」
「スイス側から言われた日だからな」
「じゃあ、せめて国外に出せないか? フランスなら……」
「誰のパスポートで出るんだ」
……だめだ、すぐ足がつく。それに、トマシュならマリーのパスポートを取り上げているだろう。
マリーは拷問されてもキャッシュカードの件を知らないのだから、答えられない。
彼女を痛めつけて楽しんでいるのか。
「やっぱりどこかに匿った方がいい」
「冷静になれ。捜索願いを出されて誘拐犯にされるぞ」
「殺されたらどうするんだ」
「証人を失うだけだ」カルロは言った。
「自分の心配をしろ、ホーク。彼女がいなくなったら、真っ先に疑われるのはおまえなんだぞ」
あのキャッシュカードで失った二千万ドルには及ばない。
ローガン・ファレルというアイリッシュ・マフィアは、『セブンオークス』を買収しようとするロマネスクの資金源だ。
アンドレは次の手口を考えているはずだった。
こちらから彼らをひっかけてやる案件はないだろうか。
ふと思いついて、審査部のレイチェル・ハリーにメールを出した。
「今現在、『もっともハイリスク・ハイリターンな商品は?』と訊かれたら、どれを薦めたらいい?」
「誰がそんなこと訊いてるの?」
「ロマネスク」
「ふーん。あるけど、うちでは扱ってないわ」
「おしえてくれ」
レイチェルは、あとでその商品の販売元のリンクを送る、と言った。
BBCが獣医殺人事件についての続報を流していた。
獣医が何かトラブルに巻き込まれていなかったか、
特にペットの診療上のトラブルで客ともめていることはなかったか、など、
警察は周囲への聞き込みをしているとのことだった。
単独の強盗殺人として捜査されている限り、警察はあの四人の蒸発との関連性に辿りつかない。
ニュース映像がクリニックの玄関前を映した。
花とお悔やみのカードが多数手向けられている。
冷酷な現実だが、捜査局では捜査活動上のやむを得ない損失として捉えている。
自分が蛇を連れて行きさえしなければ――
彼は今でも元気で動物の診療をしていたはずだ。
本来は何の関係もない獣医を巻きこんだ。
彼を取り返しのつかない残酷な死に至らしめた責任の一端は、自分にある。
彼は、なぜ自分があんな惨い殺され方をしなければならないのか、わからずに死んでいったはずだ。
デスクのクライアント・ラインが鳴ったが、一瞬取るのが遅れた。
パメラが取って転送して来た。
「皇帝の蛇女さんから」
明るい声で言われた途端、ズキンと胸に響いた――蛇はもういない。
「ラクロワさん、おはようございます」
「……キャンベルさん、お願い……」
「かけ直します」電話を切って席を立った。
会議室に入って携帯でかけ直し、昼にマリーと落ち合うことにした。
月曜はメイフェアのホテルのジムに行く日だと言うので、ホテルの近くに車を停めてマリーを待った。
いつかトマシュに呼び出されてシャンパン・バーまで来た、あのホテルだ。
マリーもトマシュもよく顔を見られているだろうから、中で会うのはまずかった。
ホテルのエントランスからマリーが出てくるのが見えた。
ドアマンが恭しくドアを押さえている。
マリーはいつもの毛皮ではなく、豹柄の中綿入りロングコートを着ている。
前をきっちり留めてウエストに太いベルトを締めているので、中に何を着ているのかわからない。
素足にスニーカーを履き、肩に大きなスポーツバッグをかけている。
ジムに行く定番の格好なのだろう。
ホークは車を降りて助手席に回り、ドアを開けた。
マリーが駆け寄って来た。
「マリー、誰にも知り合いに会いませんでしたか……」
言い終わらないうちに、マリーが身を投げるように抱きついてきた。
「会いたかった……」
歩道を通り過ぎたビジネスマン風の二人連れが振り返った。
いかにも有閑マダムと愛人の密会のように見えたことだろう。
「マリー、車に乗って下さい」
助手席に座ると彼女のコートの前が開き、ショーツをはいているのが見えた。
「トマシュに気づかれていませんね?」
ううん、と首を振る。
「何かあったんですか?」ホークは車を出した。
マリーは答えない。
ランカスター・ゲート近くのウィークリー・アパートを前払いで予約しておいた。
駐車場も部屋も予約の時に決めた暗証番号で入ることができる。
人目を気にしないで済む格好の部屋だ。
車を降りるや否や、マリーは腕に縋りついてきた。
エレベーターの中では抱きついてきた。
部屋は最上階のペントハウスだ。
窓が大きく清潔で、豪華なワンルームだった。
値段が高いから空いていたのだろう。
広い部屋の真ん中に大きなベッドがある。
マリーはコートをソファに脱ぎ捨てた。
ライト・グレーのショーツと同色のTシャツを着ているだけだ。
彼女の場合、肩幅のサイズで選ぶ服は全て胸周りが小さすぎるようだ。
このシンプルなTシャツも胸の膨らみに押し上げられ、はちきれそうだ。
こんな恰好でランニングやマシン・トレーニングをやられたら、目のやり場が……
「どうしてそんなにおとなしいんです?」
マリーはホークの上着に手をかけ、脱がそうとした。
ポケットに携帯やブラック・ベリー、札入れなどが入っているから重い。
しゃべる気になるまでつきあってやろう。
マリーに手を貸し、ジャケットを脱ぎネクタイをはずした。
カフリンクス、腕時計、と順にはずしていると、マリーがベルトをはずした。
「マリー、ちょっと待って」
やんわりと彼女の手をどかし、抱き上げてベッドに運んだ。
何も言わずに見上げている。
Tシャツをひっぱって頭から脱がした。
今日はスポーツ用らしいシンプルな下着だ。
裸になったマリーを見て、はっとした。
彼女の下腹部に赤く殴られたような痣があったのだ。
「トマシュですか」目を上げるとマリーが頷く。
「可哀そうに……」手でそっと撫で、痣に唇で触れた。
そのまま今日初めてのキスをした。
身体に触れていると、ほんの僅かにマリーが顔を顰めた。
自分の指は荒れていない。
マリーの脚の間……
そこに傷があった。まるでレイプされたような痕だった。
「……どうして先に言わないんですか」
「いいの」
「よくない。病院へ行きましょう」
嫌よ、とマリーは首を振った。
「でも、手当てしないと」自分のフラットに行けば、救急キットがあるのだが。
「もう血は止まったわ」
とても触れることができない。
「キャンベルさん……あたし、金曜日まで生きていられるかしら」
マリーの頭と頬をそっと撫でた。
内心では、弱い相手に暴力を振るったりレイプしたりする人間を憎悪した。
口座の解約自体はいつでもできる。
しかしマリーを受け入れる先のスイス側で、連絡員との準備が万端整うまでには、ある程度日数が必要だった。
新しい身元を全て作り、銀行口座やパスポート、社会保障関連も整える。
しかしこうなったら、ロンドンでとりあえずマリーを保護した方がいい。
「あたしのお父さん、サーカスの動物の飼育係だったって言ったでしょ?」
「ええ」
「でも、あたしがいなくなってからは、お酒飲んでばかりで全然働かなくなったの」
「お母さんは?」
「死んじゃったの。もう随分前に。お母さんはバレエ教室の先生だったの。あたしはバレエ・ダンサーになりたいと思ってた」
ホークはマリーの頬にかかっていた一房の髪を指でのけた。
「キャンベルさんは?」
「僕は孤児ですから、両親のことは知りません」
「そうなの?」マリーがくるりと目を向けた。
「でもこの間、お知り合いの方が、お母さんのお話をしていなかった?」
なんてことだ。マリーに覚えられている。
「ああ、養父母がいるんです。エクセターに」
「それ、どこ?」
「南イングランドです」
そうなの。
「キャンベルさんは、婚約者もいて、養父母もいて、帰るところがあっていいわ」
「お父さんに会いたいですか?」
一度スイスに行けば、父親に会いに行くのは非常に難しい。
そのおぜん立てをするのは一苦労だ。
「ううん。今更会っても、お金をせびられるだけだもの」
マリーが父親に送金している、とトマシュが言っていた。
「キャンベルさん。あたし、トマシュに見つかったら、逃げたと知られたら、きっと殺される」
「見つかるようなへまはしません」
「本当? どうして、そんなことができるの?」
ホークは微笑し、マリーの頬を指で撫でた。
マリーがギュッと抱きついてきた。
「絶対、あたしのこと見捨てないで」
トレーディング・フロアの自分の席に戻った頃は、もうマーケットが閉まる時間だった。
「随分長い外出だな」イーサンに言われた。
離席中に取ってもらった電話のメモが十数枚デスクの上に散乱している。
「ごめん」
怒りまくっている顧客達に電話して怒鳴られた。平謝りに謝った。
マリーがトマシュに暴行されている。
レイプされたような傷がある。
脱出するまで保護する方法はあるか?
ホークはカルロに電話した。
カルロは、なぜおまえがマリーの身体の傷を知っているのか、とは訊かなかった。
「無理だ。今だって異例な急ぎ方で用意していると先方から言われている。
それに、どういう理由で彼女をトマシュから引き離すんだ?」
「病気で入院させるのはどうかな」
「その病院からどうやってトマシュを閉め出すんだ。
怪我をさせられたら、警察か救急車を呼ぶしかない」
そんな自由があるだろうか。
「……金曜には間に合うんだよな、絶対に?」
「スイス側から言われた日だからな」
「じゃあ、せめて国外に出せないか? フランスなら……」
「誰のパスポートで出るんだ」
……だめだ、すぐ足がつく。それに、トマシュならマリーのパスポートを取り上げているだろう。
マリーは拷問されてもキャッシュカードの件を知らないのだから、答えられない。
彼女を痛めつけて楽しんでいるのか。
「やっぱりどこかに匿った方がいい」
「冷静になれ。捜索願いを出されて誘拐犯にされるぞ」
「殺されたらどうするんだ」
「証人を失うだけだ」カルロは言った。
「自分の心配をしろ、ホーク。彼女がいなくなったら、真っ先に疑われるのはおまえなんだぞ」
11
お気に入りに追加
94
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
最近、夫の様子がちょっとおかしい
野地マルテ
ミステリー
シーラは、探偵事務所でパートタイマーとして働くごくごく普通の兼業主婦。一人息子が寄宿学校に入り、時間に余裕ができたシーラは夫と二人きりの生活を楽しもうと考えていたが、最近夫の様子がおかしいのだ。話しかけても上の空。休みの日は「チェスをしに行く」と言い、いそいそと出かけていく。
シーラは夫が浮気をしているのではないかと疑いはじめる。
私が愛しているのは、誰でしょう?
ぬこまる
ミステリー
考古学者の父が決めた婚約者に会うため、離島ハーランドにあるヴガッティ城へと招待された私──マイラは、私立探偵をしているお嬢様。そしてヴガッティ城にたどり着いたら、なんと婚約者が殺されました!
「私は犯人ではありません!」
すぐに否定しますが、問答無用で容疑者にされる私。しかし絶対絶命のピンチを救ってくれたのは、執事のレオでした。
「マイラさんは、俺が守る!」
こうして私は、犯人を探すのですが、不思議なことに次々と連続殺人が起きてしまい、事件はヴガッティ家への“復讐”に発展していくのでした……。この物語は、近代ヨーロッパを舞台にした恋愛ミステリー小説です。よろしかったらご覧くださいませ。
登場人物紹介
マイラ
私立探偵のお嬢様。恋する乙女。
レオ
ヴガッティ家の執事。無自覚なイケメン。
ロベルト
ヴガッティ家の長男。夢は世界征服。
ケビン
ヴガッティ家の次男。女と金が大好き。
レベッカ
総督の妻。美術品の収集家。
ヴガッティ
ハーランド島の総督。冷酷な暴君。
クロエ
メイド長、レオの母。人形のように無表情。
リリー
メイド。明るくて元気。
エヴァ
メイド。コミュ障。
ハリー
近衛兵隊長。まじめでお人好し。
ポール
近衛兵。わりと常識人。
ヴィル
近衛兵。筋肉バカ。
クライフ
王立弁護士。髭と帽子のジェントルマン。
ムバッペ
離島の警察官。童顔で子どもっぽい。
ジョゼ・グラディオラ
考古学者、マイラの父。宝探しのロマンチスト。
マキシマス
有名な建築家。ワイルドで優しい
ハーランド族
離島の先住民。恐ろしい戦闘力がある。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる