51 / 139
51 だって、そんなところに一人で行くの、嫌なんだもの
しおりを挟む
デスクの隅でクライアント・ラインでない方の電話が鳴った。
受付からだった。
「キャンベルさん宛に、マリー・ラクロワさんが、おみえです」
慌ててアウトルック・カレンダーを確認する。
約束が入っていたのを見落としたわけではない。
そんな予定は入っていなかった。
「マリー・ラクロワさん、一人?」
「はい、お一人です。お部屋にお通ししましょうか?」
しばし返事に困っていると、今度は、
「お部屋にお通しします」と言われた。
「ちょっと待って、何の用事か訊いてくれる?」
受付の女性が、電話を塞いで何か話している様子が伝わってくる。
「すみません、お部屋にお通ししますので、お願いします」
声に焦っているような感じがあった。
何を慌てているのだろう。
歩きながらジャケットを着た。
エレベーターを降りて一階受付の横を通りかかる。
受付係りの女性と警備員の両方が、目を丸くしてこっちを見た。
「何番の部屋?」
「……三番です」
そのまま行こうとして、足を止めた。
「どうかした?」
女性が困惑したように口を噤み、横に立つ警備員を、目だけ動かして見上げる。
警備員が近寄ってきて、囁いた。
「会社にまで押し掛けられないようにしろよ」
にやにやしている。
なんなんだ。
三番応接室に行ってドアをノックし、開けた。
「キャンベルさん!」
マリーがソファから立ち上がった。
一瞬、何も着ていないのかと思った。
彼女はリンクスキャットの膝丈のコートをはおり、赤いロングブーツ、絹のような布地のドレープのドレスを着ていた。
しかしそれが、胸の谷間が全部見えるくらい開いており、裾のスリットが、下着を見せる寸前まで開いている。
ストッキングをはいていない。
もともと肌が白いので、胸元も太腿もそのままの素肌だ。
「リリーが大変なの。助けて」
ドアの所に突っ立っていたホークの手を、駆け寄って来たマリーの両手が包んだ。
「え、なんですか?」
「リリーの具合が悪いの」
「……て、誰でしたっけ?」
「リリーよ。あなた、噛まれたじゃない」
噛まれた……?
マリーがホークの手を引くようにしてソファに戻る。
床の上に三十センチ四方くらいのバスケットが置かれていた。
「見て」
蓋が開けられ、中をちらっと覗いた瞬間、ホークは顔を背けた。
蛇が何かを吐いている。
「変なのよ。ずっと具合が悪いの」
「……あの、僕は」ホークは口元に手をやり、目を逸らしたまま言った。
「特に蛇について詳しくないので、よくわかりませんが、
普通は獣医の所に、診せに行くんじゃないでしょうか」
「ジュウイって、なに?」
「動物専門の医者ですよ」
ドアにノックがあった。
ホークはマリーから離れて、素早くテーブルの向かい側のソファに座った。
ドアが開いて、頼んでいないのに、係りがミネラルウォーターのグラスを二つ持ってきた。
ケイタリングの会社から派遣されている、黒い制服を着たウェイターだ。
若い男で、身のこなしはプロらしく洗練されていたが、マリーの前にグラスを置く時しっかり胸を覗いていた。
「ペットショップに電話したら、ドクターの所に行けって言うの」マリーが言った。
「それですよ。獣医のことでしょう」
マリーが差し出したメモ用紙に住所が書いてある。
ヴォクソール駅近くのランべスの住所だ。
どちらかというとマリーの家に近い。
シティに来るよりはよほど近いし、タクシーで十分もかからずに行ける場所だ。
「だって、そんなところに一人で行くの、嫌なんだもの」
マリーはグラスを取って、ミネラルウォーターを一口飲んだ。
「キャンベルさん、一緒に来て」上目づかいに水色の目で見ている。
なぜだ? 証券会社の株式営業の自分に、なぜそんなこと頼む?
確かにマリーは担当のVIP顧客の愛人だ。
しかし、いつもは一人でLB証券のオフィスまで来ることはない。
なぜ今日は一人なんだ?
しかも、取引のことではなくて、ペットの蛇の病気?
ひょっとして、トマシュの差し金か?
これもまた、自分を試す策略の一つか?
考えを巡らせている間も、マリーの目はホークにピタリと張り付いて離れない。
その目を見ていると、何か策略を張り巡らせているとか、相手を陥れてやろうとかいう意図を、読み取ることはできなかった。
と言うより、ちょっと頼りになりそうな知り合いの男に、甘えたいだけなのかもしれなかった。
全く論外なことだが、一緒に行かないと、ここからマリーを追い返すことができないような気がした――穏やかには。
マリーに受付で待つように言って、地下駐車場から車を持ってくることにした。
受付の女性と警備員に「客なんだよ」と言う。
警備員が「どっちが?」と笑った。
中指を立てて睨んだ。
二人とも、地下へ向かうホークとソファに座るマリーを交互に見ていた。
「罠だと思うか?」駐車場でカルロにメールした。
「わからん」という返事だった。
「トマシュ達は今、ロンドンにいないはずだ」
「トマシュ以外の可能性は?」
例えばトマシュの敵、取引でもめている相手とかがいたとして、愛人のマリーをどこかで襲うためにおびき寄せたとか?
「すぐには思いつかん。奴の表向きの商売は順風満帆だ」
「どっちなんだ。行くべきか、行かざるべきか」
「とりあえず、彼女の言う通りに付き合ったらどうだ」
営業時間中なのだが……。
「万が一彼女が襲われるようなことがあったら、助けてやって恩を着せればいい」
「誰か援護してくれないか」
一応、カルロのチームの誰かが、ランべスの方に先回りしておくことになった。
社屋の正面にZ4を持ってきた。
この車の助手席に乗せる二人目の人間が、マリー・ラクロワとは。
玄関から顔を見せたホークを見て、マリーはパッと明るい笑顔になった。
無邪気に喜んでいるようにしか見えない。
本人は当然のごとく、助手席のドアを開けてやったホークに頬笑み、蛇のバスケットを抱えてレザーシートに収まった。
車内がマリーの香水の香りで満たされる。
受付からだった。
「キャンベルさん宛に、マリー・ラクロワさんが、おみえです」
慌ててアウトルック・カレンダーを確認する。
約束が入っていたのを見落としたわけではない。
そんな予定は入っていなかった。
「マリー・ラクロワさん、一人?」
「はい、お一人です。お部屋にお通ししましょうか?」
しばし返事に困っていると、今度は、
「お部屋にお通しします」と言われた。
「ちょっと待って、何の用事か訊いてくれる?」
受付の女性が、電話を塞いで何か話している様子が伝わってくる。
「すみません、お部屋にお通ししますので、お願いします」
声に焦っているような感じがあった。
何を慌てているのだろう。
歩きながらジャケットを着た。
エレベーターを降りて一階受付の横を通りかかる。
受付係りの女性と警備員の両方が、目を丸くしてこっちを見た。
「何番の部屋?」
「……三番です」
そのまま行こうとして、足を止めた。
「どうかした?」
女性が困惑したように口を噤み、横に立つ警備員を、目だけ動かして見上げる。
警備員が近寄ってきて、囁いた。
「会社にまで押し掛けられないようにしろよ」
にやにやしている。
なんなんだ。
三番応接室に行ってドアをノックし、開けた。
「キャンベルさん!」
マリーがソファから立ち上がった。
一瞬、何も着ていないのかと思った。
彼女はリンクスキャットの膝丈のコートをはおり、赤いロングブーツ、絹のような布地のドレープのドレスを着ていた。
しかしそれが、胸の谷間が全部見えるくらい開いており、裾のスリットが、下着を見せる寸前まで開いている。
ストッキングをはいていない。
もともと肌が白いので、胸元も太腿もそのままの素肌だ。
「リリーが大変なの。助けて」
ドアの所に突っ立っていたホークの手を、駆け寄って来たマリーの両手が包んだ。
「え、なんですか?」
「リリーの具合が悪いの」
「……て、誰でしたっけ?」
「リリーよ。あなた、噛まれたじゃない」
噛まれた……?
マリーがホークの手を引くようにしてソファに戻る。
床の上に三十センチ四方くらいのバスケットが置かれていた。
「見て」
蓋が開けられ、中をちらっと覗いた瞬間、ホークは顔を背けた。
蛇が何かを吐いている。
「変なのよ。ずっと具合が悪いの」
「……あの、僕は」ホークは口元に手をやり、目を逸らしたまま言った。
「特に蛇について詳しくないので、よくわかりませんが、
普通は獣医の所に、診せに行くんじゃないでしょうか」
「ジュウイって、なに?」
「動物専門の医者ですよ」
ドアにノックがあった。
ホークはマリーから離れて、素早くテーブルの向かい側のソファに座った。
ドアが開いて、頼んでいないのに、係りがミネラルウォーターのグラスを二つ持ってきた。
ケイタリングの会社から派遣されている、黒い制服を着たウェイターだ。
若い男で、身のこなしはプロらしく洗練されていたが、マリーの前にグラスを置く時しっかり胸を覗いていた。
「ペットショップに電話したら、ドクターの所に行けって言うの」マリーが言った。
「それですよ。獣医のことでしょう」
マリーが差し出したメモ用紙に住所が書いてある。
ヴォクソール駅近くのランべスの住所だ。
どちらかというとマリーの家に近い。
シティに来るよりはよほど近いし、タクシーで十分もかからずに行ける場所だ。
「だって、そんなところに一人で行くの、嫌なんだもの」
マリーはグラスを取って、ミネラルウォーターを一口飲んだ。
「キャンベルさん、一緒に来て」上目づかいに水色の目で見ている。
なぜだ? 証券会社の株式営業の自分に、なぜそんなこと頼む?
確かにマリーは担当のVIP顧客の愛人だ。
しかし、いつもは一人でLB証券のオフィスまで来ることはない。
なぜ今日は一人なんだ?
しかも、取引のことではなくて、ペットの蛇の病気?
ひょっとして、トマシュの差し金か?
これもまた、自分を試す策略の一つか?
考えを巡らせている間も、マリーの目はホークにピタリと張り付いて離れない。
その目を見ていると、何か策略を張り巡らせているとか、相手を陥れてやろうとかいう意図を、読み取ることはできなかった。
と言うより、ちょっと頼りになりそうな知り合いの男に、甘えたいだけなのかもしれなかった。
全く論外なことだが、一緒に行かないと、ここからマリーを追い返すことができないような気がした――穏やかには。
マリーに受付で待つように言って、地下駐車場から車を持ってくることにした。
受付の女性と警備員に「客なんだよ」と言う。
警備員が「どっちが?」と笑った。
中指を立てて睨んだ。
二人とも、地下へ向かうホークとソファに座るマリーを交互に見ていた。
「罠だと思うか?」駐車場でカルロにメールした。
「わからん」という返事だった。
「トマシュ達は今、ロンドンにいないはずだ」
「トマシュ以外の可能性は?」
例えばトマシュの敵、取引でもめている相手とかがいたとして、愛人のマリーをどこかで襲うためにおびき寄せたとか?
「すぐには思いつかん。奴の表向きの商売は順風満帆だ」
「どっちなんだ。行くべきか、行かざるべきか」
「とりあえず、彼女の言う通りに付き合ったらどうだ」
営業時間中なのだが……。
「万が一彼女が襲われるようなことがあったら、助けてやって恩を着せればいい」
「誰か援護してくれないか」
一応、カルロのチームの誰かが、ランべスの方に先回りしておくことになった。
社屋の正面にZ4を持ってきた。
この車の助手席に乗せる二人目の人間が、マリー・ラクロワとは。
玄関から顔を見せたホークを見て、マリーはパッと明るい笑顔になった。
無邪気に喜んでいるようにしか見えない。
本人は当然のごとく、助手席のドアを開けてやったホークに頬笑み、蛇のバスケットを抱えてレザーシートに収まった。
車内がマリーの香水の香りで満たされる。
11
お気に入りに追加
94
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
最近、夫の様子がちょっとおかしい
野地マルテ
ミステリー
シーラは、探偵事務所でパートタイマーとして働くごくごく普通の兼業主婦。一人息子が寄宿学校に入り、時間に余裕ができたシーラは夫と二人きりの生活を楽しもうと考えていたが、最近夫の様子がおかしいのだ。話しかけても上の空。休みの日は「チェスをしに行く」と言い、いそいそと出かけていく。
シーラは夫が浮気をしているのではないかと疑いはじめる。
私が愛しているのは、誰でしょう?
ぬこまる
ミステリー
考古学者の父が決めた婚約者に会うため、離島ハーランドにあるヴガッティ城へと招待された私──マイラは、私立探偵をしているお嬢様。そしてヴガッティ城にたどり着いたら、なんと婚約者が殺されました!
「私は犯人ではありません!」
すぐに否定しますが、問答無用で容疑者にされる私。しかし絶対絶命のピンチを救ってくれたのは、執事のレオでした。
「マイラさんは、俺が守る!」
こうして私は、犯人を探すのですが、不思議なことに次々と連続殺人が起きてしまい、事件はヴガッティ家への“復讐”に発展していくのでした……。この物語は、近代ヨーロッパを舞台にした恋愛ミステリー小説です。よろしかったらご覧くださいませ。
登場人物紹介
マイラ
私立探偵のお嬢様。恋する乙女。
レオ
ヴガッティ家の執事。無自覚なイケメン。
ロベルト
ヴガッティ家の長男。夢は世界征服。
ケビン
ヴガッティ家の次男。女と金が大好き。
レベッカ
総督の妻。美術品の収集家。
ヴガッティ
ハーランド島の総督。冷酷な暴君。
クロエ
メイド長、レオの母。人形のように無表情。
リリー
メイド。明るくて元気。
エヴァ
メイド。コミュ障。
ハリー
近衛兵隊長。まじめでお人好し。
ポール
近衛兵。わりと常識人。
ヴィル
近衛兵。筋肉バカ。
クライフ
王立弁護士。髭と帽子のジェントルマン。
ムバッペ
離島の警察官。童顔で子どもっぽい。
ジョゼ・グラディオラ
考古学者、マイラの父。宝探しのロマンチスト。
マキシマス
有名な建築家。ワイルドで優しい
ハーランド族
離島の先住民。恐ろしい戦闘力がある。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる