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43 キャンベルさんて、なんか、探偵みたい
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脇を通り過ぎる女性客二人がホークをじっと見つめ、つと向かい側のハルを見てまたホークを見た。
頬紅が濃く、シルバーのアイシャドウと黒のマスカラがハードな印象だ。
スタッズのついた黒い革のライダージャケットをミニスカートの上に羽織っている。
ハルは煮崩れたブロッコリーをスプーンにすくい、ふうふうと吹いて冷まそうとしていた。
「おいしい?」
ハルの口にブロッコリーが吸いこまれた。
まだ熱かったらしく、頷きながら顔を顰めた。
「慌てなくていいから」冷たいビールのグラスを押しやる。
ハルは一口ビールを飲んだ。ホークのグラスは空だった。
「もう一杯飲むけど、君は?」
「まだいいです」
カウンターでビールが来るのを待っていると、先ほどのライダージャケットを着た女が隣に寄って来た。
視線を感じたのでホークは笑顔を返した。
「ねえ、おにいさん、このあとの予定は?」ダークレッドの唇が言った。
ロンドンの下町の方のアクセントだった。
「先約済みだよ」
女はあからさまに振り向いてハルを見た。
「おにいさん、あの子だれ?」
「今夜の連れ」
「従妹かなにか?」
「好みなんだ」
「変った趣味ね。ねえ、奢ってくれない?」
「また今度」
ハルはまだ煮込みと格闘していた。半分くらいなくなっている。
「一晩でいくら貰えるの?」ホークは言った。
「え?」ハルは口の周りをナプキンで拭った。
「バイト料だよ」
「……確か、時給は十ポンドくらい。でも、チップが」
「どのくらい?」
「今日はわからないけど、前回は」指で数えている、
「五百ポンドくらいだったみたい」
……売春の相場より高いじゃないか。
「友達に、もう止めるように言った方がいい」
ハルがホークを見た。
「仕事が見つからないんです」
「もともとは何をやっていたの」
「ベッカは経理関係です」
「どこかにあるだろう、経理の仕事なら」
ハルは首を振った。
「経費精算なんて、どんどんシステム化しているし、アウトソースされるから、なくなっちゃうんです」
「だったら、アウトソース先に就職したら?」
「ブダペストとか、クラクフだったり、近くてもグラスゴーだったりですよ」
「ロンドンにいなきゃいけないのか」
「キャンベルさんみたいに、ニューヨークに飛んだりシティに戻ってきたり、そんな風にはできないんです」
不機嫌そうに煮込みの残りをつっ突いている。
偽装の人生がうらやましがられているようで、少し居心地が悪い。
「わかったよ、もう言わない」二杯目のビールを飲み干した。
「それより訊きたいことがあるんだけど」
ハルは煮込みにはもう飽きたようだ。
「休暇申請の変更を本人以外で出来るのは、誰だっけ?」
「その人が自分の替わりにできるように申請した人です」
「じゃ、ロニーの場合は?」
「ジェニファーさんです」
「彼女でなければ?」
「上司です。トールマンさん」
ジェイミー・トールマン株式営業本部長。……あり得ない。
彼が休暇申請システムにログインしているところなど想像できない。
ましてやロニーが死んだあと、過去の有給休暇の申請に修正を入れるなんて。
「辞めた社員の休暇申請の記録をあとから修正することがあるとしたら、なんでだろう?」
ハルのフォークが止まった。
「誰のことですか?」
「ロニーのだけど」
「フィッシャーさんの……?」ハルの視線が、煮込みの皿の上をさまよった。
「そんなことが、あったんですか?」
ハルがホークを見た。
「いや、知らない。例えばどういう時か訊きたいだけ」
ハルは首をかしげて考えた。
「当局の検査とかで、その日出勤していたか、していなかったかが問題になる場合とか……。
一度申請して変更したのを忘れていると、あとで辻褄が合わなくなったりしたことがあります。
やっぱり、検査関連でしたけど」
「ふうん。ロニーがいる間にそんな検査があったのかな」
夏の初めに発覚した金利操作の問題で、債券・金利関連の部署には今でも当局の検査が入っている。
しかし、去年ロニーがいる頃に、何か検査があったとは聞いていない。
「さあ……」
「検査関連だとすると、誰が修正したのかな」
ハルがわずかに眉を顰めた。
「わかりません」
「もうお腹いっぱいなら、行こうか」ホークは立ち上がろうとした。
「どこへ?」
「出よう」ハルの腕を取って立たせる。
混みあった店内を人をかき分けながら出口に向かう。
先ほどのライダー・ジャケットの女が「もう帰るの?」と声をかけてきた。
「知ってる人ですか?」肩口からハルの声がした。
「知らないよ」
「でも、こっち見てますよ」
「いいから」
ようやく外に出て車に乗り込んだ。
冷えた外気のせいでフロントグラスが曇っていた。ステアリングが冷たい。
人通りは少なく、周囲の店が閉店時間を過ぎているせいか、通りは暗かった。
明るいのはパブの辺りだけだ。
「どこに行くんですか?」
シートベルトを引く手が止まった。ホークのフラットはすぐそこだった。
「君次第」
ハルは長すぎるコートの袖をまくって、細い腕に巻きつけた小さな時計を懸命に見ている。
暗くてよく見えないのだ。
「時間なら、十時十五分前だよ」
「……ベッカがそろそろ帰ってくるかも……」
ホークは素早くシートベルトを締めた。
「送るよ」
ハマースミスに向かって車を走らせた。
ハルが両腕を抱え込むようにしている。
「寒いの?」
「ちょっと……」
信号で止まった時、暖房のスイッチを入れた。
使ったことがなかったせいか、出てくる空気が機械油臭かった。
幹線道路でスピードが上がると温かくなってきた。
「わからないな……」ホークは考えていることをそのまましゃべった。
「なんでロニーの休暇申請が変更されたんだ? 誰がロニーの生命保険の受け取り人を変えたんだ?」
オレンジ色がかった街灯の光に、街路樹の枝が寂しげな影をつくっている。
『貸家』という表示のテラスハウスが続いているが、歩道を歩く人影は殆どない。
窓の明かりがまばらなところを見ると空き家が多いようだ。
「その二人は同じ人物のような気がする」ハルは前を見たまま黙っている。
「そう思わないか?」
「……わかりません。どうしてそんなことが気になるんですか?」
「……細かいことが気になる性質なんだ」
ハルがこっちを向いた。口元が笑っているようだった。
「何、おかしい?」
「……なんかちょっと、見た目と違うというか」笑っている。
ハルが住んでいる古いアパートが立ち並ぶホーリー・クレッセント地区に入った。
「キャンベルさんて、よく道を覚えているんですね」
もともと方向感覚はいい方だ。
捜査官になってから、目的があれば、道は一度で覚えるようになった。
「わかりやすいよ」
「でも、タクシーで説明するの、いつもけっこう大変なのに」
そうかもしれない。内心しまったと思った。
団地になっているので、各棟には「テニスン」とか「シェイクスピア」とか名前がつけられている。
しかしどの建物も似ているので、どれがハルの住む「ワーズワース棟」か、見分けるのは難しい。
侘しげな明かりの街灯の近くに車を停めた。
植え込みの向こうにすぐワーズワース棟の玄関がある。
エレベーターがないので五階まで階段で上がるのだ。
「キャンベルさんて、なんか、探偵みたい」
ドアを開けようとしたホークの手が止まった。
「なんで?」
「なんとなく、です」ハルは自分で助手席のドアを開けた。
シートベルトをはずしたときコートの裾が一瞬巻き上がった。
ジーンズの上に素肌がちらっと見えた。
「もしかして、その下、何も着てないんじゃないのか?」ホークの声にハルが振り向いた。
「……汚れちゃったので、服を洗ったんです」
ホークは車の外に出た。
「ハル」振り向いた彼女にすぐ追いついて、肩を掴んだ。
「もうアルバイトの付き合いは止めてくれ」
白っぽい街灯の光にハルの顔が浮かび上がった。
「そんなこと言ったって……。みんながキャンベルさんと同じ基準で生活できるわけじゃないんです」
「君が付き合うことはないだろう。ちゃんと仕事があるんだから」
「大丈夫ですよ。キャンベルさんが想像しているようなことはないです」
肩に置かれたホークの手にハルの手が重なった。ひんやりと冷たい。
「御馳走様でした。送ってくれてありがとうございました」
それだけ言うと、夜目にも汚れたすりガラスのドアを開けて、アパートの中に入って行った。
頬紅が濃く、シルバーのアイシャドウと黒のマスカラがハードな印象だ。
スタッズのついた黒い革のライダージャケットをミニスカートの上に羽織っている。
ハルは煮崩れたブロッコリーをスプーンにすくい、ふうふうと吹いて冷まそうとしていた。
「おいしい?」
ハルの口にブロッコリーが吸いこまれた。
まだ熱かったらしく、頷きながら顔を顰めた。
「慌てなくていいから」冷たいビールのグラスを押しやる。
ハルは一口ビールを飲んだ。ホークのグラスは空だった。
「もう一杯飲むけど、君は?」
「まだいいです」
カウンターでビールが来るのを待っていると、先ほどのライダージャケットを着た女が隣に寄って来た。
視線を感じたのでホークは笑顔を返した。
「ねえ、おにいさん、このあとの予定は?」ダークレッドの唇が言った。
ロンドンの下町の方のアクセントだった。
「先約済みだよ」
女はあからさまに振り向いてハルを見た。
「おにいさん、あの子だれ?」
「今夜の連れ」
「従妹かなにか?」
「好みなんだ」
「変った趣味ね。ねえ、奢ってくれない?」
「また今度」
ハルはまだ煮込みと格闘していた。半分くらいなくなっている。
「一晩でいくら貰えるの?」ホークは言った。
「え?」ハルは口の周りをナプキンで拭った。
「バイト料だよ」
「……確か、時給は十ポンドくらい。でも、チップが」
「どのくらい?」
「今日はわからないけど、前回は」指で数えている、
「五百ポンドくらいだったみたい」
……売春の相場より高いじゃないか。
「友達に、もう止めるように言った方がいい」
ハルがホークを見た。
「仕事が見つからないんです」
「もともとは何をやっていたの」
「ベッカは経理関係です」
「どこかにあるだろう、経理の仕事なら」
ハルは首を振った。
「経費精算なんて、どんどんシステム化しているし、アウトソースされるから、なくなっちゃうんです」
「だったら、アウトソース先に就職したら?」
「ブダペストとか、クラクフだったり、近くてもグラスゴーだったりですよ」
「ロンドンにいなきゃいけないのか」
「キャンベルさんみたいに、ニューヨークに飛んだりシティに戻ってきたり、そんな風にはできないんです」
不機嫌そうに煮込みの残りをつっ突いている。
偽装の人生がうらやましがられているようで、少し居心地が悪い。
「わかったよ、もう言わない」二杯目のビールを飲み干した。
「それより訊きたいことがあるんだけど」
ハルは煮込みにはもう飽きたようだ。
「休暇申請の変更を本人以外で出来るのは、誰だっけ?」
「その人が自分の替わりにできるように申請した人です」
「じゃ、ロニーの場合は?」
「ジェニファーさんです」
「彼女でなければ?」
「上司です。トールマンさん」
ジェイミー・トールマン株式営業本部長。……あり得ない。
彼が休暇申請システムにログインしているところなど想像できない。
ましてやロニーが死んだあと、過去の有給休暇の申請に修正を入れるなんて。
「辞めた社員の休暇申請の記録をあとから修正することがあるとしたら、なんでだろう?」
ハルのフォークが止まった。
「誰のことですか?」
「ロニーのだけど」
「フィッシャーさんの……?」ハルの視線が、煮込みの皿の上をさまよった。
「そんなことが、あったんですか?」
ハルがホークを見た。
「いや、知らない。例えばどういう時か訊きたいだけ」
ハルは首をかしげて考えた。
「当局の検査とかで、その日出勤していたか、していなかったかが問題になる場合とか……。
一度申請して変更したのを忘れていると、あとで辻褄が合わなくなったりしたことがあります。
やっぱり、検査関連でしたけど」
「ふうん。ロニーがいる間にそんな検査があったのかな」
夏の初めに発覚した金利操作の問題で、債券・金利関連の部署には今でも当局の検査が入っている。
しかし、去年ロニーがいる頃に、何か検査があったとは聞いていない。
「さあ……」
「検査関連だとすると、誰が修正したのかな」
ハルがわずかに眉を顰めた。
「わかりません」
「もうお腹いっぱいなら、行こうか」ホークは立ち上がろうとした。
「どこへ?」
「出よう」ハルの腕を取って立たせる。
混みあった店内を人をかき分けながら出口に向かう。
先ほどのライダー・ジャケットの女が「もう帰るの?」と声をかけてきた。
「知ってる人ですか?」肩口からハルの声がした。
「知らないよ」
「でも、こっち見てますよ」
「いいから」
ようやく外に出て車に乗り込んだ。
冷えた外気のせいでフロントグラスが曇っていた。ステアリングが冷たい。
人通りは少なく、周囲の店が閉店時間を過ぎているせいか、通りは暗かった。
明るいのはパブの辺りだけだ。
「どこに行くんですか?」
シートベルトを引く手が止まった。ホークのフラットはすぐそこだった。
「君次第」
ハルは長すぎるコートの袖をまくって、細い腕に巻きつけた小さな時計を懸命に見ている。
暗くてよく見えないのだ。
「時間なら、十時十五分前だよ」
「……ベッカがそろそろ帰ってくるかも……」
ホークは素早くシートベルトを締めた。
「送るよ」
ハマースミスに向かって車を走らせた。
ハルが両腕を抱え込むようにしている。
「寒いの?」
「ちょっと……」
信号で止まった時、暖房のスイッチを入れた。
使ったことがなかったせいか、出てくる空気が機械油臭かった。
幹線道路でスピードが上がると温かくなってきた。
「わからないな……」ホークは考えていることをそのまましゃべった。
「なんでロニーの休暇申請が変更されたんだ? 誰がロニーの生命保険の受け取り人を変えたんだ?」
オレンジ色がかった街灯の光に、街路樹の枝が寂しげな影をつくっている。
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窓の明かりがまばらなところを見ると空き家が多いようだ。
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「そう思わないか?」
「……わかりません。どうしてそんなことが気になるんですか?」
「……細かいことが気になる性質なんだ」
ハルがこっちを向いた。口元が笑っているようだった。
「何、おかしい?」
「……なんかちょっと、見た目と違うというか」笑っている。
ハルが住んでいる古いアパートが立ち並ぶホーリー・クレッセント地区に入った。
「キャンベルさんて、よく道を覚えているんですね」
もともと方向感覚はいい方だ。
捜査官になってから、目的があれば、道は一度で覚えるようになった。
「わかりやすいよ」
「でも、タクシーで説明するの、いつもけっこう大変なのに」
そうかもしれない。内心しまったと思った。
団地になっているので、各棟には「テニスン」とか「シェイクスピア」とか名前がつけられている。
しかしどの建物も似ているので、どれがハルの住む「ワーズワース棟」か、見分けるのは難しい。
侘しげな明かりの街灯の近くに車を停めた。
植え込みの向こうにすぐワーズワース棟の玄関がある。
エレベーターがないので五階まで階段で上がるのだ。
「キャンベルさんて、なんか、探偵みたい」
ドアを開けようとしたホークの手が止まった。
「なんで?」
「なんとなく、です」ハルは自分で助手席のドアを開けた。
シートベルトをはずしたときコートの裾が一瞬巻き上がった。
ジーンズの上に素肌がちらっと見えた。
「もしかして、その下、何も着てないんじゃないのか?」ホークの声にハルが振り向いた。
「……汚れちゃったので、服を洗ったんです」
ホークは車の外に出た。
「ハル」振り向いた彼女にすぐ追いついて、肩を掴んだ。
「もうアルバイトの付き合いは止めてくれ」
白っぽい街灯の光にハルの顔が浮かび上がった。
「そんなこと言ったって……。みんながキャンベルさんと同じ基準で生活できるわけじゃないんです」
「君が付き合うことはないだろう。ちゃんと仕事があるんだから」
「大丈夫ですよ。キャンベルさんが想像しているようなことはないです」
肩に置かれたホークの手にハルの手が重なった。ひんやりと冷たい。
「御馳走様でした。送ってくれてありがとうございました」
それだけ言うと、夜目にも汚れたすりガラスのドアを開けて、アパートの中に入って行った。
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