シャンパンと苺

め。

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一瞬の愛。

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「はじめまして~ゆうとでーす!」

「はじめましてー!そうたですー!!」


「あ、はじめまして」

「はじめましてー」

それぞれ名刺を受け取る。

キラキラした名刺、、、



十何年ぶりかに来たホストクラブ。

15歳は下だよね?って子たち。
息子とそう変わらないようにも見える。

「お名前、教えてください!」


「まや、です」

緊張したけどできるだけ平静を装う。

「えりですー」

初めて来たっていう恵梨はほろ酔いもあるのか緊張してるようには見えない。

どの子がかわいいだとか、かっこいいだとかわからないままに10分ほどで交代していく。
テーブルには名刺がどんどん増えて行った。

確かこれ、最後に一人選ぶんだっけ、、
そう思いながら空いたグラスを手にした。


「あ!グラス空いてますね!」

そう言いながら目の前に座った子は、
さっきまでの、ザ、ホストって感じの子たちとは雰囲気的が違っていた。

特別イケメンでもなく、黒髪で普通の子、、
いや、さっきまで来た子たちよりは少し年齢も上なのか、少し落ち着いて見えた。


「はじめまして、あきや、です。」


「あ、まや、です。」


「まやちゃーん!て言うんだね!
僕、とあ、です!」

そこに金髪の明らかにノリはザ、ホストな子がくる。

「お友達はー?お名前!」


「えり、ですー」

恵梨はかなり酔ってるように見えた。

「おいおい、えりー、酔ってるじゃーん!
俺も飲もー!!」

呼び捨て?!
俺!?
ちょっとびっくりしたけど、明るいノリのとあくんはすっかり恵梨と楽しそうに話していた。
わたしには軽い敬語なのに恵梨にはタメ口、、
そういう営業なのかな、なんて勝手に想像したりする。

「まやちゃんたちはホストは慣れてるんですかー?」

「え、全然!全然!」

「そうなんだ!僕もまだ新人で、、」

あきやは落ち着いて見えたとおり27歳だった。

「27で新人ー??」

「そう!笑
おじさんいらないー??笑」

「いや、わたしは若すぎるよりは落ち着いてる人の方が、、」


「マジでー!よかった!」

そう言って笑った顔は可愛かった。


「すみません、お時間ですー」

黒服の方がそう言いに来た。

「じや、恵梨ー俺指名しろよー!笑笑」

「僕も、まやちゃん、お願いしますね!」

そう言って2人は席を立った。




「恵梨、どーする?」

「えー、なんかー誰が誰かわかんない笑」

「だよね、笑」

「まあ覚えてるのは最後の子かなー」

「え!金髪だよ!?」

「えー、別に付き合うとかでもないし、また会うかもわかんないしね、いいよー笑」

たしかに。

わたしたちがホストにハマるなんてことはない、、、
恵梨の言うようにもう会うこともないだろう、、



そう、この時はそう思っていた。
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