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ゲームだったらラスボス倒しに行く所
街中でエンカウント
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次の日、トーヤ達は街へ観光に行きました。街中に食品屋や装飾やなどが多々見えましたが、1番多かったのが武器屋です。
「何だかここら辺は物騒だな。治安悪いのか?」
「いいえ、この街には鉄などの金属が沢山取れるという理由で鍛冶屋が沢山出稼ぎに来ているのです。そしてここには富裕層の貴族達が沢山客として出向き気に入った鍛冶屋を自分の専属として雇うのです。」
「そーいうことか、俺には関係無いな。」
辺りを歩き回っていると、時計台の下に人が囲むように集まっていて、歓喜か奇声か分からないくらいの声が聞こえてきました。トーヤ達は引かれるようにその中に入っていくと中には、
絶対に折れない剣!
と書かれた看板が立てかけられていて、その隣で1本の剣を持った男が色々とパフォーマンスをしています。
「さぁさぁ!誰かこの剣を折れる方は居ませんかぁ!見事折れた方には賞金を差し上げますよぉ!」
(夏だからって何もせずに居たからもう金が残って無い......これはチャンス!)
「俺がやろう。名前はトーヤだ。」
トーヤが前に出るとみんなの視線が一気にトーヤに集まり辺りが静寂に包まれました。
「トーヤさん!頑張って!」
「ご主人!頑張って!」
「私の下僕ならそんな物ポキッて折ってやりなさい!」
皆からの声援が誤解されたのか、
こいつ、何者?!みたいな感じで皆トーヤの事を見始めました。
「それで、ルールは?なんかやっちゃダメな事とかあるのか?」
「いえいえ、何者ありません!私のこの剣はいかなる魔法も効かない素材が使われております!どうぞ好き勝手にやっちゃってください!」
「良いんだな?わかった。」
トーヤは剣を地面に突き刺して立たせました。十字架のような形をした剣はとても細く頑丈には見えません。
(どうせこの世界独特の、地球に無い素材で出来てるんだろう。よっぽど硬いんだろうな。だが......)
すぅーと深く息を吸い込むとトーヤは右拳を引いて正拳突きの構えを見せました。
「殴るだけじゃ絶対に折れませんよ!あなたが怪我するだけです!」
「まぁ見とけ、スキル!ペガサス!流星拳!」
眩しい青い光と共に無数の拳が剣に向かって飛んでいきます。攻撃が止む頃には剣は跡形もなく消え去っていました。
男は口をポカーンと開きながら賞金袋をトーヤに渡しました。周りも何が起きているのかさっぱりの様子。
賞金を手にしたトーヤは人混みを抜けようと歩き始めるとそこには全身を鎧で包まれた人がいました。
「トーヤ、国王様がお呼びだ。至急宮殿へ来い。客人も連れて良いそうだ。拒否権は無い。」
「この世界に、俺の人権は無いらしい。いや、割とマジで。」
「何だかここら辺は物騒だな。治安悪いのか?」
「いいえ、この街には鉄などの金属が沢山取れるという理由で鍛冶屋が沢山出稼ぎに来ているのです。そしてここには富裕層の貴族達が沢山客として出向き気に入った鍛冶屋を自分の専属として雇うのです。」
「そーいうことか、俺には関係無いな。」
辺りを歩き回っていると、時計台の下に人が囲むように集まっていて、歓喜か奇声か分からないくらいの声が聞こえてきました。トーヤ達は引かれるようにその中に入っていくと中には、
絶対に折れない剣!
と書かれた看板が立てかけられていて、その隣で1本の剣を持った男が色々とパフォーマンスをしています。
「さぁさぁ!誰かこの剣を折れる方は居ませんかぁ!見事折れた方には賞金を差し上げますよぉ!」
(夏だからって何もせずに居たからもう金が残って無い......これはチャンス!)
「俺がやろう。名前はトーヤだ。」
トーヤが前に出るとみんなの視線が一気にトーヤに集まり辺りが静寂に包まれました。
「トーヤさん!頑張って!」
「ご主人!頑張って!」
「私の下僕ならそんな物ポキッて折ってやりなさい!」
皆からの声援が誤解されたのか、
こいつ、何者?!みたいな感じで皆トーヤの事を見始めました。
「それで、ルールは?なんかやっちゃダメな事とかあるのか?」
「いえいえ、何者ありません!私のこの剣はいかなる魔法も効かない素材が使われております!どうぞ好き勝手にやっちゃってください!」
「良いんだな?わかった。」
トーヤは剣を地面に突き刺して立たせました。十字架のような形をした剣はとても細く頑丈には見えません。
(どうせこの世界独特の、地球に無い素材で出来てるんだろう。よっぽど硬いんだろうな。だが......)
すぅーと深く息を吸い込むとトーヤは右拳を引いて正拳突きの構えを見せました。
「殴るだけじゃ絶対に折れませんよ!あなたが怪我するだけです!」
「まぁ見とけ、スキル!ペガサス!流星拳!」
眩しい青い光と共に無数の拳が剣に向かって飛んでいきます。攻撃が止む頃には剣は跡形もなく消え去っていました。
男は口をポカーンと開きながら賞金袋をトーヤに渡しました。周りも何が起きているのかさっぱりの様子。
賞金を手にしたトーヤは人混みを抜けようと歩き始めるとそこには全身を鎧で包まれた人がいました。
「トーヤ、国王様がお呼びだ。至急宮殿へ来い。客人も連れて良いそうだ。拒否権は無い。」
「この世界に、俺の人権は無いらしい。いや、割とマジで。」
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