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ベルン魔法研究編
サブカルチャーの威力
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そういうとMPを示すゲージが減った。だがこれといった変化は起きない。MPが減ったということは魔法がきちんと発動したということだろう。
そう結論付けて起動するためのボタンを押す。すると予想とは違いなぜか魔力を消費した。さっきよりも。
確かにパソコンは起動している。現在も魔力は本当に少しずつ消費されていっている。ここから考えるにパソコンが使う電力に応じて魔力が消費されているということだろう。
そうじゃないと消費している魔力が最初と現在で違う理由がわからない。
「家の机にインターフェイスが似てる」
「わたしはびっくりしたのに。マギナの家は進んでますね」
「触ってもいい?」
「触っても良いがこのバケツみたいなやつには触れるなよ」
「わかった」
俺のパソコンでは万が一に備えて削除するとゴミ箱フォルダを経由するように設定してある。だからゴミ箱フォルダに触れられなければ問題はないだろう。
リーフィアも興味があるらしくマギナがパソコンを操作するのを、いや正確に言えば主人公を操作して街を造っていくのを見ている。
マギナの方は若干興奮しているようで顔を赤くして一生懸命何の操作をするとどうなるのかを検証していた。
日本語《別の言語》となるとマギナもいちいちさっき言ったように検証が必要らしく大変そうだったので俺が日本語が出てきたときにその文を読み上げる。
それをくりかえすこと三十分後。
マギナがこのゲームストーリーイベントの最後でしかも一番難しい『植物に感染するウィルスが変異によって生まれる』というのを世界を飢餓にさせずに難なくクリアした。
ストーリーは終了したので自由な街づくりに移るのだが当然のごとくマギナが街づくりをしようとする。なので俺はマギナの肩を叩いて声を掛けた。
「そのゲームはその進行状況を保存してまた同じ状況からできるから保存してアニメを見ような」
「そういえばそうだった」
「あのげーむというのは見てても面白いと思いました。わたしも機会があればやってみたいです。それにしてもよく病院以外の税を重く出来ましたね」
「あそこでリストラさせて住人を逃がし、関税を重くすることを要求したら病気が広がる前に発見してワクチンが作れると確信してた」
「すごいですね」
俺もそれを一瞬で見抜いて実行する大胆さと思考力に脱帽した。
「あれは俺本当に何回もやったぞ。やっとわかったときには涙ぐみそうだったよ」
「それもそのはず。それまでミッションやストーリ突破条件は税収を増やしたり人口を増やしたり特産物を増やす内容だったから。上手くこの方法が思いつかにようになっていたから」
「へえー」
俺は何回帽子を脱ぐのだろうか。マギナすげー
「じゃあアニメを見るか」
「「うん」」
俺はアニメフォルダを開いて旦那○何を○っているかわ○らな○件を再生した。
旦那○何を○っているかわ○らな○件は普通の三十分間アニメに比べると短く5分だ。さすがに三十分間もだとつまらなかった場合は苦痛になるかもしれないし、そこまで集中して受動的に情報を受け取るという経験がこの世界の人にはないためこのチョイスにしてみた。
ちゃんと向こうの世界で予約録画が作動していたらしく新しいのが撮れていた。この内容的には非オタクの嫁がオタクの夫とただ暮らしているだけのないようだ。
ただそれだけなのに面白いのがこのアニメであり、二次元に忠誠を誓ったオタクでも少しリアルも捨てたものではないかもしれないと思わせられるアニメである。
ってアニメネタが面白いところじゃん。これじゃウンディーネ以外が楽しめないような、そう思い両隣を見ると食い入るようにしてみていた。
珍しいからか、こういうのは見慣れていないのか二人とも少なくとも寝ているという選択肢は無さそうだ。 これならアニメの面白さが伝わる可能性が少しはあるな。
アニメが終了すると全員がこちらに顔を向けた。
「おもしろかった」
「正直に言うとよく良さがわからなかったです。ただアニメという動く絵は現実感があり良いですね」
「おもしろかった!!」
「なんで日本語なのにマギナは面白さがわかったんだ?」
「雰囲気で」
「そういえば日本語をわかっていないんだな安心した。だがもっと意味がわからないな」
「字幕をつけるべきだと思う」
「まあ、そうだな。リーフィアが良さがわからないのは仕方がないことだな」
「わたしとしてはもっと現実的な絵が良かったですね。わたしはあまりあの絵の感じは好きじゃないです」
リーフィアは言葉がわからないせいではなくあのキャラデザは嫌だったらしい。というか、言葉からするとアニメ絵やマンガ絵がリーフィアは好きじゃなさそうだ。
ジブリアニメの方がリーフィアには合うのかもしれない。そして字幕に関してはいちいちスキャナーで取り込んでつけるしかなさそうだ。スキャナーを召喚しなきゃいけないな。
そう結論付けて起動するためのボタンを押す。すると予想とは違いなぜか魔力を消費した。さっきよりも。
確かにパソコンは起動している。現在も魔力は本当に少しずつ消費されていっている。ここから考えるにパソコンが使う電力に応じて魔力が消費されているということだろう。
そうじゃないと消費している魔力が最初と現在で違う理由がわからない。
「家の机にインターフェイスが似てる」
「わたしはびっくりしたのに。マギナの家は進んでますね」
「触ってもいい?」
「触っても良いがこのバケツみたいなやつには触れるなよ」
「わかった」
俺のパソコンでは万が一に備えて削除するとゴミ箱フォルダを経由するように設定してある。だからゴミ箱フォルダに触れられなければ問題はないだろう。
リーフィアも興味があるらしくマギナがパソコンを操作するのを、いや正確に言えば主人公を操作して街を造っていくのを見ている。
マギナの方は若干興奮しているようで顔を赤くして一生懸命何の操作をするとどうなるのかを検証していた。
日本語《別の言語》となるとマギナもいちいちさっき言ったように検証が必要らしく大変そうだったので俺が日本語が出てきたときにその文を読み上げる。
それをくりかえすこと三十分後。
マギナがこのゲームストーリーイベントの最後でしかも一番難しい『植物に感染するウィルスが変異によって生まれる』というのを世界を飢餓にさせずに難なくクリアした。
ストーリーは終了したので自由な街づくりに移るのだが当然のごとくマギナが街づくりをしようとする。なので俺はマギナの肩を叩いて声を掛けた。
「そのゲームはその進行状況を保存してまた同じ状況からできるから保存してアニメを見ような」
「そういえばそうだった」
「あのげーむというのは見てても面白いと思いました。わたしも機会があればやってみたいです。それにしてもよく病院以外の税を重く出来ましたね」
「あそこでリストラさせて住人を逃がし、関税を重くすることを要求したら病気が広がる前に発見してワクチンが作れると確信してた」
「すごいですね」
俺もそれを一瞬で見抜いて実行する大胆さと思考力に脱帽した。
「あれは俺本当に何回もやったぞ。やっとわかったときには涙ぐみそうだったよ」
「それもそのはず。それまでミッションやストーリ突破条件は税収を増やしたり人口を増やしたり特産物を増やす内容だったから。上手くこの方法が思いつかにようになっていたから」
「へえー」
俺は何回帽子を脱ぐのだろうか。マギナすげー
「じゃあアニメを見るか」
「「うん」」
俺はアニメフォルダを開いて旦那○何を○っているかわ○らな○件を再生した。
旦那○何を○っているかわ○らな○件は普通の三十分間アニメに比べると短く5分だ。さすがに三十分間もだとつまらなかった場合は苦痛になるかもしれないし、そこまで集中して受動的に情報を受け取るという経験がこの世界の人にはないためこのチョイスにしてみた。
ちゃんと向こうの世界で予約録画が作動していたらしく新しいのが撮れていた。この内容的には非オタクの嫁がオタクの夫とただ暮らしているだけのないようだ。
ただそれだけなのに面白いのがこのアニメであり、二次元に忠誠を誓ったオタクでも少しリアルも捨てたものではないかもしれないと思わせられるアニメである。
ってアニメネタが面白いところじゃん。これじゃウンディーネ以外が楽しめないような、そう思い両隣を見ると食い入るようにしてみていた。
珍しいからか、こういうのは見慣れていないのか二人とも少なくとも寝ているという選択肢は無さそうだ。 これならアニメの面白さが伝わる可能性が少しはあるな。
アニメが終了すると全員がこちらに顔を向けた。
「おもしろかった」
「正直に言うとよく良さがわからなかったです。ただアニメという動く絵は現実感があり良いですね」
「おもしろかった!!」
「なんで日本語なのにマギナは面白さがわかったんだ?」
「雰囲気で」
「そういえば日本語をわかっていないんだな安心した。だがもっと意味がわからないな」
「字幕をつけるべきだと思う」
「まあ、そうだな。リーフィアが良さがわからないのは仕方がないことだな」
「わたしとしてはもっと現実的な絵が良かったですね。わたしはあまりあの絵の感じは好きじゃないです」
リーフィアは言葉がわからないせいではなくあのキャラデザは嫌だったらしい。というか、言葉からするとアニメ絵やマンガ絵がリーフィアは好きじゃなさそうだ。
ジブリアニメの方がリーフィアには合うのかもしれない。そして字幕に関してはいちいちスキャナーで取り込んでつけるしかなさそうだ。スキャナーを召喚しなきゃいけないな。
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