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第十二話 ねこっちとドライブ
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とうとう、ねこっちも引越しに出発です。
運転はくんちゃん、くんちゃんの横には地図を持ったりぃちゃん。後ろは全部ねこっちのスペースです。
ねこっちは、窓の外を流れていく風景がとても楽しくてずっと見ていました。最初は渋滞を避けて下道を行こうとりぃちゃんが提案して、いろんなお店や人がたくさん見られました。街を抜けて、広い道路に出ると大きなトラックをよく見掛けました。どれもねこっちが初めてみる光景です。
そして、峠という所を越えました。峠は道がクネクネしてて、ねこっちはコロコロと転がってしまいます。
「なるべく、ゆっくり走ってるんだけどなー」
くんちゃんは、そんなことを言いながら笑います。でも、ねこっちにとっては笑い事ではありません。りぃちゃんが抱っこしてくれて、なんとか転がるのは防ぐ事が出来ました。そして峠を越えると、途中のコンビニでお昼ご飯と休憩です。
ねこっちもお水とごはんを貰いました。くんちゃんは外でなんか変な体操をしています。ねこっちは、りぃちゃんにくんちゃんは何をしているのか聞いてみました。
「くんちゃんはどうして体操をしているんですか?」
「ここから高速道路にのるから気合入れてるんでしょ。ここまででも結構走ったからね」
いよいよ、高速道路というのにのるのだそうです。ねこっちも少し緊張します。
休憩をして出発し、高速道路にのります。入り口で何か紙を取って大きな道路に合流して、車はどんどんスピードを上げていきます。
ねこっちは初めは怖かったのですが、りぃちゃんの膝の上で背伸びをして窓の外を見ました。するとすごい速さで風景が通り過ぎるのです。でも、最初に出発した時みたいにお店や人が誰もいません。とにかく車がビュンビュン走っています。
しばらく、外を見ていると隣に大きなバスが見えました。
「あ、修学旅行かな?」
くんちゃんはそう言うとバスと同じ速度で走り始めました。バスには、子供がたくさん乗っています。皆、こっちを見ています。
「くんちゃん! くんちゃん! 子供がたくさんいます!」
ねこっちは少しドキドキしながらくんちゃんに言いました。すると、くんちゃんは笑いながらこう言いました。
「バスの子供も言ってると思うよ。『猫がいる!』ってね」
そういえば、子供達は皆ねこっちを見ているようです。
「迷惑にもなるし、そろそろ抜いていくからバイバイしてね」
くんちゃんにそう言われて、りぃちゃんがねこっちの手を持ってバイバイをしました。バスの子供達も一斉にねこっちにバイバイしてくれました。
くんちゃんは二時間走ったら一回サービスエリアという所で休憩をしました。ねこっちもその時が、お水を飲める時です。くんちゃん達もごはんを食べたり、夜になると車の中で少し眠ったりしました。
なんだかいつもと違って、特別な感じがしてねこっちはとても嬉しい気持ちです。長いトンネルを通ったり、海を見たり、初めてのことがたくさんありました。
そしてやっと目的地の新しい家に到着したのです。
運転はくんちゃん、くんちゃんの横には地図を持ったりぃちゃん。後ろは全部ねこっちのスペースです。
ねこっちは、窓の外を流れていく風景がとても楽しくてずっと見ていました。最初は渋滞を避けて下道を行こうとりぃちゃんが提案して、いろんなお店や人がたくさん見られました。街を抜けて、広い道路に出ると大きなトラックをよく見掛けました。どれもねこっちが初めてみる光景です。
そして、峠という所を越えました。峠は道がクネクネしてて、ねこっちはコロコロと転がってしまいます。
「なるべく、ゆっくり走ってるんだけどなー」
くんちゃんは、そんなことを言いながら笑います。でも、ねこっちにとっては笑い事ではありません。りぃちゃんが抱っこしてくれて、なんとか転がるのは防ぐ事が出来ました。そして峠を越えると、途中のコンビニでお昼ご飯と休憩です。
ねこっちもお水とごはんを貰いました。くんちゃんは外でなんか変な体操をしています。ねこっちは、りぃちゃんにくんちゃんは何をしているのか聞いてみました。
「くんちゃんはどうして体操をしているんですか?」
「ここから高速道路にのるから気合入れてるんでしょ。ここまででも結構走ったからね」
いよいよ、高速道路というのにのるのだそうです。ねこっちも少し緊張します。
休憩をして出発し、高速道路にのります。入り口で何か紙を取って大きな道路に合流して、車はどんどんスピードを上げていきます。
ねこっちは初めは怖かったのですが、りぃちゃんの膝の上で背伸びをして窓の外を見ました。するとすごい速さで風景が通り過ぎるのです。でも、最初に出発した時みたいにお店や人が誰もいません。とにかく車がビュンビュン走っています。
しばらく、外を見ていると隣に大きなバスが見えました。
「あ、修学旅行かな?」
くんちゃんはそう言うとバスと同じ速度で走り始めました。バスには、子供がたくさん乗っています。皆、こっちを見ています。
「くんちゃん! くんちゃん! 子供がたくさんいます!」
ねこっちは少しドキドキしながらくんちゃんに言いました。すると、くんちゃんは笑いながらこう言いました。
「バスの子供も言ってると思うよ。『猫がいる!』ってね」
そういえば、子供達は皆ねこっちを見ているようです。
「迷惑にもなるし、そろそろ抜いていくからバイバイしてね」
くんちゃんにそう言われて、りぃちゃんがねこっちの手を持ってバイバイをしました。バスの子供達も一斉にねこっちにバイバイしてくれました。
くんちゃんは二時間走ったら一回サービスエリアという所で休憩をしました。ねこっちもその時が、お水を飲める時です。くんちゃん達もごはんを食べたり、夜になると車の中で少し眠ったりしました。
なんだかいつもと違って、特別な感じがしてねこっちはとても嬉しい気持ちです。長いトンネルを通ったり、海を見たり、初めてのことがたくさんありました。
そしてやっと目的地の新しい家に到着したのです。
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