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王子との昼食バトルご始まってなんやかんやで気づけば3ヶ月が過ぎていた。
「王子…ちょっとしつこすぎません?」
「…お前…とうとうそんな事まで言うようになったか…しつこいってなんだ…王子に向かって…」
ちなみにこれ言ってる王子めっちゃ笑顔!
まだ教室だからね。猫被り中ですよ。ぷぷぷ。
そして2人連れ立って食堂へと向かう。
「そろそろ婚約破棄する気になりました?」
この質問はここ1ヶ月毎日している。
「…………………」
そして無言の返事もこの1ヶ月毎日である。
返されない返事にため息を付き今日のお弁当を出す。
「王子もご存知の通り明日から学園は夏季の長期休暇に入りますので王子の為のスペシャルメニューをご用意致しました!」
そして私がバスケットから出したのは…
ピーマンの肉詰め、ピーマンのフリッター、ピーマンソースのフィッシュフライ、ピーマンの炒め物。
「おい!これは明らかな嫌がらせだろう!」
「まあ、何を仰るんですか!王子に嫌がらせなんて、とんでもない!王子の為にうちではピーマンの栽培まで始めましたのよ?シェフも王子の為に日夜ピーマンメニューの腕を磨いております!それを嫌がらせなんて!心外ですわ!」
「そんな無駄な所に力を使わなくてもいい!」
「まあまあ、騙されたと思ってお召し上がりください下さい。きっと美味しいですよ?」
「…………………」
無言でフォークわ持ちピーマン達を見つめる王子。
「大丈夫ですよ?毎日食堂の方に頼んで王子の見えない所にピーマンを使って頂いていたのできっとピーマンの味にももう慣れてますわ」
「…は?」
「あら、本当に気付いていなかったのですか?流石皆様一流の料理人ですわ!」
「…嘘…だろう?」
「本当ですよ?」
「……………………」
あら、完全に黙っちゃったわ。
「まあまあ、と言うことできっと大丈夫ですよ!」
「っ…なななななな何が…大丈夫なんだ!」
「まあまあ、大きい声を出すと皆から見られますよ」
そう言うと王子は静かになった。
「どうぞどうぞ、小さい子供でも食べやすいように調理しておりますからね。遠慮なさらないで」
「また…子供扱いしやがって…!クソ!ピーマンぐらいなぁ……ゴクリ…」
そう言って王子は恐る恐る口へとピーマンを運ぶ。
パクッ…………モグモグ……
「あれ、美味い」
「そうでしょうそうでしょう!無農薬栽培の美味しいピーマンですからね。良かったですわ王子の為に庭を潰してまで栽培していますからね!沢山食べて下さい」
「やり過ぎだろう……」
私の言葉に脱力する王子。
「次は何を克服したいですか?……豆あたり行っときます?」
「いや、もういいだろう!」
こうして婚約破棄されぬまま今日もランチの時間は過ぎて行く。
また懲りずに新しいの始めました。
よろしければ1度読んで頂けたらと思います。
「婚約破棄された聖女なご令嬢はざまぁよりも滅びゆくこの国から一目散で逃げ出したい」
「王子…ちょっとしつこすぎません?」
「…お前…とうとうそんな事まで言うようになったか…しつこいってなんだ…王子に向かって…」
ちなみにこれ言ってる王子めっちゃ笑顔!
まだ教室だからね。猫被り中ですよ。ぷぷぷ。
そして2人連れ立って食堂へと向かう。
「そろそろ婚約破棄する気になりました?」
この質問はここ1ヶ月毎日している。
「…………………」
そして無言の返事もこの1ヶ月毎日である。
返されない返事にため息を付き今日のお弁当を出す。
「王子もご存知の通り明日から学園は夏季の長期休暇に入りますので王子の為のスペシャルメニューをご用意致しました!」
そして私がバスケットから出したのは…
ピーマンの肉詰め、ピーマンのフリッター、ピーマンソースのフィッシュフライ、ピーマンの炒め物。
「おい!これは明らかな嫌がらせだろう!」
「まあ、何を仰るんですか!王子に嫌がらせなんて、とんでもない!王子の為にうちではピーマンの栽培まで始めましたのよ?シェフも王子の為に日夜ピーマンメニューの腕を磨いております!それを嫌がらせなんて!心外ですわ!」
「そんな無駄な所に力を使わなくてもいい!」
「まあまあ、騙されたと思ってお召し上がりください下さい。きっと美味しいですよ?」
「…………………」
無言でフォークわ持ちピーマン達を見つめる王子。
「大丈夫ですよ?毎日食堂の方に頼んで王子の見えない所にピーマンを使って頂いていたのできっとピーマンの味にももう慣れてますわ」
「…は?」
「あら、本当に気付いていなかったのですか?流石皆様一流の料理人ですわ!」
「…嘘…だろう?」
「本当ですよ?」
「……………………」
あら、完全に黙っちゃったわ。
「まあまあ、と言うことできっと大丈夫ですよ!」
「っ…なななななな何が…大丈夫なんだ!」
「まあまあ、大きい声を出すと皆から見られますよ」
そう言うと王子は静かになった。
「どうぞどうぞ、小さい子供でも食べやすいように調理しておりますからね。遠慮なさらないで」
「また…子供扱いしやがって…!クソ!ピーマンぐらいなぁ……ゴクリ…」
そう言って王子は恐る恐る口へとピーマンを運ぶ。
パクッ…………モグモグ……
「あれ、美味い」
「そうでしょうそうでしょう!無農薬栽培の美味しいピーマンですからね。良かったですわ王子の為に庭を潰してまで栽培していますからね!沢山食べて下さい」
「やり過ぎだろう……」
私の言葉に脱力する王子。
「次は何を克服したいですか?……豆あたり行っときます?」
「いや、もういいだろう!」
こうして婚約破棄されぬまま今日もランチの時間は過ぎて行く。
また懲りずに新しいの始めました。
よろしければ1度読んで頂けたらと思います。
「婚約破棄された聖女なご令嬢はざまぁよりも滅びゆくこの国から一目散で逃げ出したい」
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