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リリア
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レイシア様とお話した後、私は自ら国王陛下の所に行き自分に罰を与えて欲しいと言った。
「詳しい話はレイシア様から聞いている。その上でそなたへの罰は無しという事になった。そもそも闇の精霊がやった事でそなたは何も手を下してはおらん。どちらにせよレイシア様が決めた事。覆る事は無い」
……何故なの?
何故私に罰を与えなかったのだろう。
私は小さい頃からアレク様の事が好きだった。
5歳の頃、お母様に連れて行かれたお茶会に彼はいた。
金色のサラサラの髪に優しそうな笑顔。絵本の王子様かと思った。
そこで一目で好きになった。
特に親しい家と言う訳でもなかったからそれから会う事は無かったけれどアレク様がこの国に婚約者がいない事を知っていて私なりに頑張ってアレク様と同じ学園に入った。
アレク様は私の事を覚えて無かったけど、これから好きになって貰えればいいと思い事ある事にアレク様に話し掛け友達と言って貰えるまでになった。
そして親しくなったある日私はアレク様に子供の頃からの婚約者がいる事を知る。
それからはアレク様の婚約者がどういう人間か調べ始めた。
ちょっとでも私より不細工だったら、私より家格が下だったら、私より性格が悪く意地悪だったらと思い調べて調べて調べてみてもレイシア様は完璧な淑女だった。
しかもお父上同士が仲が良いなんて、もうどこにも入り込む余地は無かった。
仕方ない諦めようと毎日毎日自分に言い聞かせていたある日急に頭の中に声が聞こえてきた。
「何故、お前が諦める?先に好きになったのはお前だろ?じゃあ邪魔なのはアイツだ」
……そう、そうね。私が先よね。
邪魔なのはアッチ。
そして私は闇の精霊に囚われた。
私のせいでアレク様はレイシア様に手を掛けてしまった。
私のせいで平民に落とされた。
私のせいで、私のせいで、私のせいで!
そうか、これが罰か。
私のせいでもう手の届かない所へ行ってしまった貴方を私は毎日夢に見る……。
「詳しい話はレイシア様から聞いている。その上でそなたへの罰は無しという事になった。そもそも闇の精霊がやった事でそなたは何も手を下してはおらん。どちらにせよレイシア様が決めた事。覆る事は無い」
……何故なの?
何故私に罰を与えなかったのだろう。
私は小さい頃からアレク様の事が好きだった。
5歳の頃、お母様に連れて行かれたお茶会に彼はいた。
金色のサラサラの髪に優しそうな笑顔。絵本の王子様かと思った。
そこで一目で好きになった。
特に親しい家と言う訳でもなかったからそれから会う事は無かったけれどアレク様がこの国に婚約者がいない事を知っていて私なりに頑張ってアレク様と同じ学園に入った。
アレク様は私の事を覚えて無かったけど、これから好きになって貰えればいいと思い事ある事にアレク様に話し掛け友達と言って貰えるまでになった。
そして親しくなったある日私はアレク様に子供の頃からの婚約者がいる事を知る。
それからはアレク様の婚約者がどういう人間か調べ始めた。
ちょっとでも私より不細工だったら、私より家格が下だったら、私より性格が悪く意地悪だったらと思い調べて調べて調べてみてもレイシア様は完璧な淑女だった。
しかもお父上同士が仲が良いなんて、もうどこにも入り込む余地は無かった。
仕方ない諦めようと毎日毎日自分に言い聞かせていたある日急に頭の中に声が聞こえてきた。
「何故、お前が諦める?先に好きになったのはお前だろ?じゃあ邪魔なのはアイツだ」
……そう、そうね。私が先よね。
邪魔なのはアッチ。
そして私は闇の精霊に囚われた。
私のせいでアレク様はレイシア様に手を掛けてしまった。
私のせいで平民に落とされた。
私のせいで、私のせいで、私のせいで!
そうか、これが罰か。
私のせいでもう手の届かない所へ行ってしまった貴方を私は毎日夢に見る……。
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