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一玖架市太=堕落 1
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仰向けの架の浮かせた腰を、膝を折って座った一玖が支えている。
揺れる二人のシルエット、ベッドが軋む音と、甘ったるく掠れ 時折裏返る架の喘ぎ声。
市太は頭が真っ白になる。
「あっ、んんっ、も・・・やだぁ ぃ・・・く」
架が『イク』と言ったのか『一玖』と言ったのかはわからないが、初めて聞く架の喘ぎに、市太はまるで悪夢でも見ているのではないかと思う。
はあはあと息を荒げ行為に夢中になっている一玖と架はドアが開いたのにも気付いていない。それが市太の神経を逆撫でる。
けれど二人に近付くことも声を掛けることも、目を逸らしその場から立ち去ることもできない市太は、窓からの街灯の灯りに浮かび上がる架の淫靡な姿から目が離せずにいた。
「んっ・・・・・・え、 い ち?」
その状況に始めに気付いたのは、架だ。
開いたドアの向こう、立ち尽くし自分達を見ている市太に、架は目を見開く。
「あぅっ、・・・あっ、いち・・・っ、ごめ・・・」
焦った架の様子を見て、市太がそこにいるのだと理解した一玖は、市太に振り向くこと無く腰を前後し続ける。
視線の先に市太がいるであろう架の頬を片手で包み、一玖は自分の方へと向かせる。
「架、他の男見ないで。今は俺とセックスしてるんでしょ?」
「でもっ、あ、あ・・・っ、俺 市太に、あっ謝んなきゃ・・・」
「架が謝る事なんかひとつも無いよ。ね、市太さん?今の気分はどう?」
市太を見ないまま、勝ち誇ったように一玖が言う。
「大事な大事なお姫様も、所詮は男なんですよ?性欲だってあるし、気持ちイイ事に体は正直で従順。大事にしすぎて、架が市太さんと同じ普通の19歳の男だって忘れてましたか?」
「あ・・・?」
低く絞り出すような市太の声。
一玖は構わず、何度も果て 萎えてしまった架の中心を片手で握り親指で亀頭を擦る。
「や・・・っ、あ・・・んんぅ」
架は敏感になり過ぎた先端を刺激され、ビクビクと腰を震わせた。
「架、気持ちいい?正直に言って。言わなきゃまた精子漏らしちゃうよ?」
「やだぁっ、もぉ・・・んっ きもちぃ・・・いいっ、きもちイイ・・・いっく ぅ」
快感に支配された架は上手く呂律が回らず口の端を唾液で濡らし、頭ではもう嫌だと思いながら体は更なる快楽を求めて自ら腰を振り、挿入されたままの一玖の屹立に後ろの内壁を擦り付ける。
「やめろ、架・・・っ」
架の淫らな姿を見るのに耐えかねた市太は思わず駆け寄り、一玖と繋がったままの架の顔を両手で覆うように撫でる。
「い・・・ち。ごめん。・・・おれ、一玖がすき。いちの好きなヤツなのに・・・」
「・・・っ! 架、違うんだ。俺は、お前が・・・」
悔しいけど、一玖が言ったことは間違いじゃない。俺は架が穢れる事は無いと、誰かに穢される事は無いとどこかで思ってた。潔癖なまでに俺以外の匂いを拒否し、俺にだけ触る事を許してた架を神聖なものだって思ってたのかもしれない。
架の胸や腹を汚す白濁の跡を見た市太は、自分が知っている架では無いことに落胆してしまう。急に架が低俗なものに見え、ただ厭らしいだけの体に見えてくる。
「ちがう、って? ・・・いち、一玖が好きなんじゃ・・・」
「アレは、ただお前を一玖に接近させたくなくて、俺の本当の気持ちを知ったらお前が離れていくんじゃないかって。欲を出しただけだ」
「欲・・・?」
何の欲?俺に一玖に近付いて欲しくなくて、市太から離れて欲しくない、なんて。
「ひとのこと言えねぇけど、いち・・・俺に、執着しすぎじゃね? でもそれって、俺が、市太に頼り過ぎてたせいだよな、ごめん」
「違うって!俺がっ・・・」
架を好きだから、と市太は言いたいのに今は言えなかった。他の男に組み敷かれたままの架に言えるはずもなかった。
「架にやめろって言っておきながら、自分は興奮してるんじゃないですか?」
一玖に言われ、市太はドキリとする。
「ぁん・・・っ」
ズンッ、と一玖に奥を突かれた架の表情が、市太の両手の中で歪んで蕩ける。
「紳士ぶったって王子も普通の男でしょう?そんな風になってる架を見て、平静でいられるわけ無い」
「お前・・・ふざけん」
「まてっ、いち!」
一玖に掴みかかろうと立ち上がる市太の腕を、架が捕まえる。
「いちが、俺なんかのこんなカッコで勃ってんなら・・・俺が、する」
架を見下ろす市太は、架の言葉の先に、期待とも憂慮とも言える感情が込み上げる。
「する、って何を」
腕を掴んでいる架の手をじっと見つめる市太。
その手が自分のボトムスの履き口に掛けられる様子に、市太の中心が熱を持つ。
市太のボトムスを下げ、反り勃ったそこを下着の上から形に沿って上下に撫でるようにする架の手。
架は上体を少し起こし市太の下着を下げながら、露わになる市太の中心に唇を寄せる。
揺れる二人のシルエット、ベッドが軋む音と、甘ったるく掠れ 時折裏返る架の喘ぎ声。
市太は頭が真っ白になる。
「あっ、んんっ、も・・・やだぁ ぃ・・・く」
架が『イク』と言ったのか『一玖』と言ったのかはわからないが、初めて聞く架の喘ぎに、市太はまるで悪夢でも見ているのではないかと思う。
はあはあと息を荒げ行為に夢中になっている一玖と架はドアが開いたのにも気付いていない。それが市太の神経を逆撫でる。
けれど二人に近付くことも声を掛けることも、目を逸らしその場から立ち去ることもできない市太は、窓からの街灯の灯りに浮かび上がる架の淫靡な姿から目が離せずにいた。
「んっ・・・・・・え、 い ち?」
その状況に始めに気付いたのは、架だ。
開いたドアの向こう、立ち尽くし自分達を見ている市太に、架は目を見開く。
「あぅっ、・・・あっ、いち・・・っ、ごめ・・・」
焦った架の様子を見て、市太がそこにいるのだと理解した一玖は、市太に振り向くこと無く腰を前後し続ける。
視線の先に市太がいるであろう架の頬を片手で包み、一玖は自分の方へと向かせる。
「架、他の男見ないで。今は俺とセックスしてるんでしょ?」
「でもっ、あ、あ・・・っ、俺 市太に、あっ謝んなきゃ・・・」
「架が謝る事なんかひとつも無いよ。ね、市太さん?今の気分はどう?」
市太を見ないまま、勝ち誇ったように一玖が言う。
「大事な大事なお姫様も、所詮は男なんですよ?性欲だってあるし、気持ちイイ事に体は正直で従順。大事にしすぎて、架が市太さんと同じ普通の19歳の男だって忘れてましたか?」
「あ・・・?」
低く絞り出すような市太の声。
一玖は構わず、何度も果て 萎えてしまった架の中心を片手で握り親指で亀頭を擦る。
「や・・・っ、あ・・・んんぅ」
架は敏感になり過ぎた先端を刺激され、ビクビクと腰を震わせた。
「架、気持ちいい?正直に言って。言わなきゃまた精子漏らしちゃうよ?」
「やだぁっ、もぉ・・・んっ きもちぃ・・・いいっ、きもちイイ・・・いっく ぅ」
快感に支配された架は上手く呂律が回らず口の端を唾液で濡らし、頭ではもう嫌だと思いながら体は更なる快楽を求めて自ら腰を振り、挿入されたままの一玖の屹立に後ろの内壁を擦り付ける。
「やめろ、架・・・っ」
架の淫らな姿を見るのに耐えかねた市太は思わず駆け寄り、一玖と繋がったままの架の顔を両手で覆うように撫でる。
「い・・・ち。ごめん。・・・おれ、一玖がすき。いちの好きなヤツなのに・・・」
「・・・っ! 架、違うんだ。俺は、お前が・・・」
悔しいけど、一玖が言ったことは間違いじゃない。俺は架が穢れる事は無いと、誰かに穢される事は無いとどこかで思ってた。潔癖なまでに俺以外の匂いを拒否し、俺にだけ触る事を許してた架を神聖なものだって思ってたのかもしれない。
架の胸や腹を汚す白濁の跡を見た市太は、自分が知っている架では無いことに落胆してしまう。急に架が低俗なものに見え、ただ厭らしいだけの体に見えてくる。
「ちがう、って? ・・・いち、一玖が好きなんじゃ・・・」
「アレは、ただお前を一玖に接近させたくなくて、俺の本当の気持ちを知ったらお前が離れていくんじゃないかって。欲を出しただけだ」
「欲・・・?」
何の欲?俺に一玖に近付いて欲しくなくて、市太から離れて欲しくない、なんて。
「ひとのこと言えねぇけど、いち・・・俺に、執着しすぎじゃね? でもそれって、俺が、市太に頼り過ぎてたせいだよな、ごめん」
「違うって!俺がっ・・・」
架を好きだから、と市太は言いたいのに今は言えなかった。他の男に組み敷かれたままの架に言えるはずもなかった。
「架にやめろって言っておきながら、自分は興奮してるんじゃないですか?」
一玖に言われ、市太はドキリとする。
「ぁん・・・っ」
ズンッ、と一玖に奥を突かれた架の表情が、市太の両手の中で歪んで蕩ける。
「紳士ぶったって王子も普通の男でしょう?そんな風になってる架を見て、平静でいられるわけ無い」
「お前・・・ふざけん」
「まてっ、いち!」
一玖に掴みかかろうと立ち上がる市太の腕を、架が捕まえる。
「いちが、俺なんかのこんなカッコで勃ってんなら・・・俺が、する」
架を見下ろす市太は、架の言葉の先に、期待とも憂慮とも言える感情が込み上げる。
「する、って何を」
腕を掴んでいる架の手をじっと見つめる市太。
その手が自分のボトムスの履き口に掛けられる様子に、市太の中心が熱を持つ。
市太のボトムスを下げ、反り勃ったそこを下着の上から形に沿って上下に撫でるようにする架の手。
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