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ひとつ屋根の下で 3

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 自分とは違う青の精悍な体つきに、恥ずかしさを堪えながら何とか上半身を洗う。

 どどどどうしよう・・・。次、下半身だよな・・・。
 手を伸ばすのに躊躇してしまう。

「・・・とりあえず足、先に洗って?」

「お、おう」

 ほっ。
 とは思ってみるものの、膝まづいて太腿を洗っていると、嫌でも目の前に青の反り立つ存在が・・・。

 改めて見ると、・・・デカい。筋とか、なんかやらしー・・・。
 これがいつもオレの中に・・・奥まで・・・。

 イヤイヤイヤイヤ!考えない!今は!

 変な気持ちになるのをぐっと抑え、残す所はケツとチンコだけ。


「先、後ろ洗ってもらおっかな」

 おもむろにオレに背を向けて、バスタブの縁に手をつき、尻を突き出してくる青。

「げ!やめろよ、その体勢!きもい!」

「なんで?いつも涼太、こんなもんじゃないくらいケツぐいぐい突き出してくるけど?」

「ぐい!?やめろよ!そゆこと言うの!」

 まじか・・・。オレ、なんつー痴態を・・・。恥ずかしいなんてもんじゃねーな。もう死にたいレベルじゃん、これ。

「早く洗え」

「あ、洗えばいいんだろ!くっそ・・・」

「ちょ、痛い痛い!暴力反対!」

 力任せにゴシゴシ洗うと、青が顔を顰めて痛がる。

「もういいって!・・・じゃあ次、前な」

 青が振り返って、今度は腰を前に突き出してくる。

「う・・・」

 なんか、そんな雰囲気じゃない時に触るの、勇気がいるな。

「ほら」

 両膝を床について動けないでいるオレの頬に、青は立ち上がったままのそれを、ぺち、とあててくる。

「なんなら、口でキレイにしてくれてもいいけど?」

「は、はあ!?」

「俺に触りたいんだろ?それともココは触りたくねーの?」

 頬を青のもので、何度もペちペちと軽く叩かれる。

 くっそ・・・、すぐにこんな気持ちになりたくないのに・・・。
 青に触りたいって気持ちは嘘じゃない。
 でもそれ以上に、青に触られたい。いろんな所に触って、気持ちよくして欲しい。

 だけど・・・

「今日は、オレが気持ちよくしてやる」

「え・・・」

 やっぱり青にも気持ちよくなって欲しい。
 オレが、青の事をちゃんと好きだってわかって欲しい。

 青の先端に舌を押し当てる。ゆっくり咥えこんで咥内で舌を這わせるけれど、オレの狭い口の中で青がいっぱいになって、思うように舌が動かせない。

「涼太のくち、相変わらずちっせえな」

 うるせえ。
 言えない代わりに、青を睨みあげた。

「ふ・・・。なにそれ、すっげぇクる」

 鋭いような優しいような目付きで青に見下ろされ、思わず目を逸らす。

「ダメ。目逸らすな。俺を見て、やれよ」

 青の手がオレの前髪を上げるように掴んで、もう片方の手が頬に添えられる。

 乱暴な中にも甘さがあって、青にそんな風にされると、オレは逆らえなくなる。

 青の目を見ながら、精一杯、唇と咥内にあるもの全てを使って攻める。自分がこういう事が下手だってわかってるけど、できるだけ気持ちよくなって欲しくて。

 激しくするにつれて、口の中に泡が入ってきて苦くて顔が歪んでしまう。

「もういい。涼太」

 口からズルッと引き抜かれ、顔にシャワーが掛けられた。

「う~。泡にっげぇ・・・」

「最後の最後で色気ねえな、お前は」

 シャワーで自分の体の泡を流し、青は湯船に入る。

「・・・まだ最後じゃねぇし。青イってないし・・・」

「いいよ。別に」

「やだ!やる!青に、き、気持ちよくなっ・・・てほしい、から」

 言わせんな!恥ずかしいんだから!

 湯船の中に入り、青と向かい合わせで座る。
 青の股間に手を伸ばすと、それを制するように手首を掴まれた。

「俺も、涼太の事気持ちよくしたいんだけど」

「お、オレは、今日はいい!」

 またグズグズんなって明日の仕事がつらくなる!

「涼太がいらねぇなら、俺もいらない」

「なんでだよ!オレがしてぇっつってんだからおとなしくされてろよ!」

「色気もクソもないくせに、煽んのだけは上手いよな。涼太」

 掴まれた手首を引っ張られて、体が青の胸に受け止められる。

「俺が涼太をとろっとろにしてえんだよ。お前こそ大人しくされてろよ。佐々木には見せない顔、俺に見せて?」

 ・・・なんでここで、雄大さんが出てくるんだよ。
 そんな言い方されると、拒否れなくなる。
 


 毎日一緒にいて、何回からだを重ねて睦言を言い合っても、青の不安が消えないのは何故なんだろう。
 オレの体が壊れてしまえば、青のもんだって信じてもらえる?

 青に信じてもらいたい。
 おまえと同じくらいオレも好きだってこと。
 たとえ他の誰に何をされたとしても・・・。
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