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甘い罠 3

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 なんで、オレ、勃ってんだ・・・

「ご、ごめん。なんでだろ・・・。はぁ」

 疲れマラってやつ?どーしよ・・・こんな、電車の中で。

 タケルが着ていたジャケットをオレの腰に巻いて、横で結ぶ。

「ちょっと変ですけど、我慢してください」

 ダメだ。もう立っていられない。
 崩れ落ちそうになる体をタケルの腕が支えてくれる。

「俺ん家、駅のすぐ近くなんで、そこまで我慢してください」




 タケルに支えられながら、なんとかタケルの家まで辿り着き、ベッドに横になる。

 なんでおさまらないんだよ。
 体が熱くてどうにかなってしまいそうだ。

「涼太さん、暑いですか?上着、脱いだ方がいいです」

 タケルに言われて、起き上がり、コートのボタンを外そうとしたが、手に力が入らなくて上手く外せない。

「失礼します」

 タケルがボタンを外して、コートを脱がせてくれる。

「まだ暑そうですね。ニット脱がせますね」

 コートの下に着ていたニットもタケルに脱がされ、ロンT一枚になる。

 オレを寝かせようと、背中にまわったタケルの手が触れたところがジンとして、なんだか変な気分になってくる。

「はぁっ、たける、さ、触んないで。オレ 、なんか、おかしいからっ」

 オレの様子を見て、タケルが錠剤のパッケージを確認してスマホを操作する。

「すいません、涼太さん。これ、市販の催淫剤みたいです。アルコールと一緒に服用するとヤバイみたいです。先に確認するべきでした。すみません」

 え・・・?さいいんざい?ってなに・・・

「姉貴、なんでこんなもの・・・」

 やべぇ・・・。ちんこ痛てぇ・・・。
 マジどうしよう・・・

「とりあえず、一回抜いた方が良さそうですね。俺、部屋出てます」

 タケルが部屋を出ていって、オレはベルトを外そうと手をかける。
 ・・・が、やっぱり力が入らなくて思うように手が動かない。



「涼太さん、落ち着きましたか?」
 
「ごめ・・・。まだ。ベルト、外せねぇ」

 タケルが部屋に入ってくる。

 うう。ベルトも外せねーとか。どうなってんだよ、オレの体!

「俺がします。直接だと嫌だと思うんで、服の上からします」

 ベッドに腰掛けたオレの膝を割って、タケルが座る。

 タケルの手が、服の上からそっとオレのモノに触れる。

「っ!」

「すみません、気持ち悪いですか?」

 気持ち悪・・・くない。むしろ・・・

「も・・・」

 タケルの触れ方が優しすぎてもどかしくて、思わず、もっと、と言ってしまいそうになる。

 青ならもっと強く触ってくれるのに・・・。

「・・・あお」

 無意識に青の名前を呼んでしまい、タケルの手が止まる。

「やめますか?」

「違くてっ。もっと触って欲しくて、青ならきっともっと、って・・・」

 あ!オレ何ゆってんの!
 青に対してもタケルに対しても、酷いだろ・・・

「もっと強く触ってもいいですか?」

 ダメだって言わねぇと。もういらないって・・・

「さ、触ってほしい・・・」


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