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おとなの缶 1
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俺は、涼太に腹が立っていた。・・・はずなのに・・・
キスひとつで真っ赤になったり、舌入れて掻き回しただけでとろっとろになってる涼太を見てると、腹ただしい気持ちよりも、愛しい気持ちの方が勝ってくる。
「あお、今日、すんの・・・?」
「する」
「あの・・・オレ、昨日寝てなくて、眠いんだけど」
はあ~?俺も寝てないっつーの!
誰のせいだと思ってんだよ!
涼太は眠そうに、目をゴシゴシ擦る。
「はあ。しゃーねーな。早く風呂入って来いよ」
「うん」
カバンを引きずりながら自室に入っていく涼太。
なにあれ!かっわいい!なにあのクソかわいい生き物!
なんだかんだ、涼太に甘くなっちゃうんだよな、俺。
涼太が風呂入ってる間に、ハンバーグでも買ってきといてやるか!
涼太の好きなハンバーグをテイクアウトして帰ると、ちょうど風呂からあがった涼太が、俺の持っている紙袋を凝視する。
「ハンバーグ・・・」
「食うだろ?」
「食う!」
キラッキラした目になる涼太。
ああ~、癒される!
「涼太、ハンバーグ食ったら、一緒に寝る?」
「・・・どっちの意味?」
「涼太の思ってる方の意味で」
俺のベッドで毛布にくるまって静かに寝息を立てる涼太。
・・・ですよね~。期待した俺がバカだったわ。
涼太の頭を撫でながら、寝顔を見てると、つられてなんだか眠くなる。
ヴーヴーヴー
なんだ?涼太のスマホ?
うとうとしていた俺は、スマホのバイブの音で目を覚ました。
3時・・・。誰だよ、こんな時間に。
スマホの画面を見ると、ロック画面にメッセージが出ている。
『俺が今日好きって言った事、無しにしないでくださいね』
は?なんだこれ・・・送信者は『タケル』?
「おい、涼太。起きろ」
「んー、やだ。眠い」
「タケルって、好きってなに?」
涼太がぱちっと目を開ける。
「青、なんで知ってんの・・・?」
「スマホ、見てみろよ」
毛布にくるまったままの涼太にスマホを渡す。
メッセージを確認した涼太がスマホをポイッと投げてまた瞼を閉じる。
「オイ、説明ナシか?」
「だって、言われただけで、なんもされてねーし。説明しようがねーもん」
「じゃあ、なに?なんかされてから俺は報告受ける事になんのかよ?」
「・・・そーじゃねーけど・・・眠い・・・」
カッチーン
こいつ、恋人が心配してるっつーのに、その態度とは、いい度胸じゃねーか。
涼太がくるまっている毛布を引き剥がす。
「うー。さみぃ。なにすんだよ。風邪ひくだろ」
「寒いなら、あつくしてやるよ」
横向きに体を丸める涼太に覆いかぶさって、耳に舌を這わせる。
「ぎゃっ、なにすんだよ!」
咄嗟に耳を隠す涼太の腕を掴んで、仰向けに寝かせ、深く口付けると、すぐに涼太の腕の力がぬける。
「誰かにこんな風にされてからじゃないと、おまえは俺に報告しねぇんだな?」
「タケルはそんなことしねえよ。ただ好きだって言われただけだっつったろ」
ただ好きって言われただけ~!?男が男に言ってんだぞ!なにそーゆーのに慣れちゃってんだよ!
「宮野ん時みたいに、なんかされる前に、俺のもんだってちゃんと体に叩き込んどかないとな」
「え!い、今から・・・?あの、今3時・・・」
「涼太、明日休みだろ?ゆーっくり寝てていいからな?」
キスひとつで真っ赤になったり、舌入れて掻き回しただけでとろっとろになってる涼太を見てると、腹ただしい気持ちよりも、愛しい気持ちの方が勝ってくる。
「あお、今日、すんの・・・?」
「する」
「あの・・・オレ、昨日寝てなくて、眠いんだけど」
はあ~?俺も寝てないっつーの!
誰のせいだと思ってんだよ!
涼太は眠そうに、目をゴシゴシ擦る。
「はあ。しゃーねーな。早く風呂入って来いよ」
「うん」
カバンを引きずりながら自室に入っていく涼太。
なにあれ!かっわいい!なにあのクソかわいい生き物!
なんだかんだ、涼太に甘くなっちゃうんだよな、俺。
涼太が風呂入ってる間に、ハンバーグでも買ってきといてやるか!
涼太の好きなハンバーグをテイクアウトして帰ると、ちょうど風呂からあがった涼太が、俺の持っている紙袋を凝視する。
「ハンバーグ・・・」
「食うだろ?」
「食う!」
キラッキラした目になる涼太。
ああ~、癒される!
「涼太、ハンバーグ食ったら、一緒に寝る?」
「・・・どっちの意味?」
「涼太の思ってる方の意味で」
俺のベッドで毛布にくるまって静かに寝息を立てる涼太。
・・・ですよね~。期待した俺がバカだったわ。
涼太の頭を撫でながら、寝顔を見てると、つられてなんだか眠くなる。
ヴーヴーヴー
なんだ?涼太のスマホ?
うとうとしていた俺は、スマホのバイブの音で目を覚ました。
3時・・・。誰だよ、こんな時間に。
スマホの画面を見ると、ロック画面にメッセージが出ている。
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は?なんだこれ・・・送信者は『タケル』?
「おい、涼太。起きろ」
「んー、やだ。眠い」
「タケルって、好きってなに?」
涼太がぱちっと目を開ける。
「青、なんで知ってんの・・・?」
「スマホ、見てみろよ」
毛布にくるまったままの涼太にスマホを渡す。
メッセージを確認した涼太がスマホをポイッと投げてまた瞼を閉じる。
「オイ、説明ナシか?」
「だって、言われただけで、なんもされてねーし。説明しようがねーもん」
「じゃあ、なに?なんかされてから俺は報告受ける事になんのかよ?」
「・・・そーじゃねーけど・・・眠い・・・」
カッチーン
こいつ、恋人が心配してるっつーのに、その態度とは、いい度胸じゃねーか。
涼太がくるまっている毛布を引き剥がす。
「うー。さみぃ。なにすんだよ。風邪ひくだろ」
「寒いなら、あつくしてやるよ」
横向きに体を丸める涼太に覆いかぶさって、耳に舌を這わせる。
「ぎゃっ、なにすんだよ!」
咄嗟に耳を隠す涼太の腕を掴んで、仰向けに寝かせ、深く口付けると、すぐに涼太の腕の力がぬける。
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「宮野ん時みたいに、なんかされる前に、俺のもんだってちゃんと体に叩き込んどかないとな」
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