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スクールリベンジ 2

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「ただいま」

「え!涼くん!」

 今日は早番で17時上がりだったため、ドス黒ミッションで着る、高校の制服を実家まで取りに来た。

「涼くんが生きてた~!」

 久しぶりに会う母が飛び付いてくる。

「死んでねーし。死んだらかーちゃんに連絡いくだろ」

「だって~、あんなにケンカばっかりしてて、ママ何回も学校や警察から呼び出されてたのに、なんにもなくなっちゃったから・・・心配で・・・」 

「それ、逆に安心してよくね?オレもう社会人だし、ケンカなんかしねーし」

「涼くん大人になったね・・・」

 涙を流す母。
 長くなりそうでめんどくさいな・・・
 泣いている母を無視して、自分の部屋へ行く。

 どーか、制服がありませんように・・・

 クローゼットを開けると、キッチリクリーニングされた高校の制服一式が掛かっていた。

 ああ~、あるのか・・・。

 ガッカリしながら、制服一式をトートバッグに入れて部屋を出る。

「涼くん、青くんとちゃんと仲良くやってる?」

「え!?そ、それなりにちゃんと、やってる」

 まさか、ねーちゃん、かーちゃんに、青とのこと言ってねえよな・・・?

「そう。よかった~」

 色々聞かれる前に早く帰ろ・・・

「そういえば、美織ちゃんが青くんと涼くんが・・・」

「かーちゃん!オレ、今日急いでっから、またな!」

「そう・・・。気をつけてね。青くんによろしくね」

 急いで玄関を出て家から離れる。

 みおりが何言ってんだよ~!気になるけど、聞きたくねーな・・・




 帰ると、青が既に制服姿で待ち構えていた。

「おかえり。涼太も早く着替えろよ」

 チュッっと軽くキスをして、何だか機嫌が良さそうな青。

 卒業して、一年以上も経ってんのに、今更制服着て何が楽しいんだ・・・。

「あ、今回のミッションは軽いキスだけでいいらしいぞ!設定が高校生だから、濃いのはNGらしい」

 設定ってなんだよ・・・。腐女子、意味わかんねえ。

 自室で着替えて、鏡を見てみる。
 濃紺のブレザーに白のカッターシャツ、ボルドーのネクタイ、黒のニットにグレーのチェックのパンツ・・・。

 見た目、高校の時とあんま変わんねーな。
 青の制服姿、なんか違和感あったのに、オレ、違和感無いってどーよ。なんか悲しいわ。

「涼太、着替えた?」

 青が部屋に入って来て、オレを見て固まる。

「どーせ、成長してないオレをバカにしてんだろ」

「え?ああ、うん。全然変わんねーな、涼太」

「うるせえ。見た目変わんなくても、中身が成長してっからいーんだ!」

「・・・そーだな」

ドンッ

 な、なに?
 いきなり壁ドン?
 ・・・からのキス。

カシャカシャカシャカシャ

「ハイ。ミッション終わり」
 
 青がスマホをベッドの上に放り投げる。

「いいんだ?じゃあ、もう着替えよーぜ」

「涼太、なに言ってんの?着替えさせるわけねぇだろ」

「え・・・でも、もう終わったんじゃ・・・」

「高校の時、俺が涼太にどれだけ触りたかったと思う?」

「は?なに、どうした?」

 青、なんかスイッチ入った?

「なあ、あの時したくても出来なかったこと、今やっていい?」
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