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So Sweet 3

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 美織さん達と別れ、涼太と二人で歩く。

 時々、隣を歩く涼太の手と俺の手が掠って、握ってしまいたくなる気持ちを必死で抑えた。

 玄関のドアを開けようと、ドアノブにかけた俺の手を涼太が掴む。

「どした?」

「あ・・・いや。だって帰ったら続き、って言っちゃったから・・・」

「嫌って事?」

 ここまで我慢してまた、待て、かよ~。

「嫌、とかじゃなくて。オレ・・・好きなやつとすんの、初めてだし。なんかキンチョーして」

 はあ?あんだけやっといて今更?

 耳まで真っ赤にした涼太が俯く。俺の手を掴む涼太の手が震えている事に気付いて、堪らなくなる。

 俺はドアを開けて、涼太を玄関の壁に押し付け、唇に軽く噛み付く。

「いってぇ、ちょ、青っ」

 涼太の下唇が赤みを帯びて、俺がそこに触れた事を主張していた。

もう一度涼太に顔を寄せると、涼太の手が俺の口を覆う。

「ちょっと!待てって!ここで、すんの?」

 涼太が戸惑いながら俺を見上げる。

「来い」

 涼太の手を引き、自分のベッドまで連れていき、押し倒す。
 加藤につけられた目元の傷が目に入って、俺は無性に腹が立った。

「なに俺以外のヤツに傷付けられてんの?」

「は・・・?こんなん傷のうち入んね・・・うあ」

 目元の傷に舌を添わせると、涼太がぎゅっと目を瞑る。

「涼太を傷つけていいのは俺だけだ」

 深く口付けると、次第に涼太の体が熱を帯びていくのがわかる。

「はぁ、あ、は、あ、あ」

 快感に弱い涼太は、キスだけで涙を溜める。

「涼太、目開けて。こっち見ろ」

 涼太は薄く瞼を開いて、またすぐ閉じる。

「無理。見れねぇ」

「おまえ、誰と何しようとしてるかわかってんのかよ」

「わかってるし!」

「じゃあ、言ってみて」

「・・・あ、青と」

「俺と?」

「せ・・・」

「せ?」

「改めて言わなくてもわかんだろ!」

「言えねえなら、目開けて、誰と何してるか、最後まで見てろ」

 涼太と目を合わせたままでゆっくり近付き、唇を重ねる。
 何度も目を逸らしてしまいそうになるのを堪えて、涼太は瞳を揺らす。

 涼太の首筋に舌を滑らせて耳たぶを甘噛みすると、涼太のからだが小刻みに震え、短い喘ぎが零れる。

 少し前まで、自分勝手に涼太を抱いていたのが不思議なくらい、呼吸が重なって視線が絡まる。
 涼太のからだが、俺を拒むことなく受け入れてくれることに、涙が出そうになった。

 俺の名前を呼ぶ声が、甘く耳に響いて、俺は涼太のからだに溺れていった。




「青」

「なに?」

「今日はちゃんと意識あるよ、オレ」

「バーカ。ちゃんと俺が手加減したんだよ。終わった後、涼太と一緒にいたいから」

「・・・えらそーに言うんじゃねー」

 涼太がモゾモゾと俺の胸に擦り寄ってくる。

 あー、やばい。マジで幸せ過ぎる!
 そして涼太がかわいすぎる!
 幸せ過ぎる~~~!


 恋人になって初めて涼太と結ばれた事に浮かれていた俺は、まだこの恋が始まったばかりだということを忘れていたのだった。
 

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