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閉じ込めたい 4
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「・・・り、ばんり!起きてよ、もぉ~!」
「んあ?」
夕方、遊園地から別荘へ帰ってすぐソファに寝転がった俺は、遊び疲れていつの間にか眠っていたらしい。
「帰って来てから寝てばっか。お腹空いた、ねー、なんか食べよ」
腕時計を見ると19時過ぎ。朝食と昼過ぎに軽食をとっただけのシウはキッチンを漁り、空腹で限界、と訴えてくる。
「秘書さんが昨日買ってきてくれた食材でBBQしよーぜ!お肉いっぱいあるし」
冷蔵庫から肉が入ったパックを出し、庭にあるテーブルへ運ぶシウ。
さすが親父の秘書。冷蔵庫の中身がいっぱいだったのはそういう事か。準備が良過ぎる。
「火は俺がやるから、おまえはちょっと大人しくしてろ」
危うい手つきでバーベキューコンロと格闘するシウに代わって火を起こす。ツヤツヤの肌に火傷でもされたらたまったもんじゃない。
「万里すっごい!なんでもできちゃうんだね、カッコイイな!」
シウはキラキラビーム全開で俺を褒める。大したことしてないのに・・・こいつの目に、俺はどんな風に映っているんだろうか。
時々、シウの脳内が心配になったりもする。世界一のおまえが、なんで俺なんかに・・・謎過ぎる。
焼いた肉を皿にのせたそばから、ぱくぱくと美味そうに食べるシウ。
「万里のお肉おいしいよ~!」
「俺の肉じゃねーし。俺は焼いただけだろ」
「細かいことはいーの!早く次 焼いてよ」
すぐに空になる皿の上。シウの食欲には毎回驚かされるが、特に肉とラーメンに対する貪欲さには正直少し引いてしまう。
「肉ってさ、なんか神様みたいだよね」
「は?」
「なんかぁ、・・・シン(神)!って感じ」
箸で摘んだ一切れの牛肉を、拝むかのように高く掲げる。
よくわからないが・・・めちゃくちゃ美味いと言いたいんだろう。
「神様もいいけど、下界の野菜たちも食べてやれよ」
焼けたパプリカを無理矢理シウの皿にのせると
「・・・はぁい」
しょぼん としながらも素直に口へ運び、もきゅもきゅと口元を動かす。
俺にとっては肉よりも何よりも、シウの可愛さが神!だと思う。
腹を満たすと今度はシウがソファで居眠りをはじめる。
俺は庭を片付け、シャワーを浴び、シウを起こして風呂に行かせてベッドで横になる。
昨日からのお預けで、俺は深刻なシウ不足だ。風呂から出てきたら急いでシウ補給しねぇと・・・
「・・・?」
体に乗っかる重みに目を開ける。
やば、俺また寝てたのか。
「あっ、起きちゃった」
「シウ・・・」
裸で俺の腹部に跨ったシウが、俺の両手首をタオルで拘束している。
なんだこの状況は。
「なんかさぁ、昨夜から二人っきりで・・・万里を独占できて嬉しかったんだよね、俺」
拘束された両手が、頭上のベッドフレームにベルトで固定される。
え、マジで何がしたいんだシウ。つーかこのタオル、すぐ解けそうなんですけど・・・。
「だからね、ここにずっと万里を閉じこめるか、万里の精気ぜーんぶ吸い取って殺しちゃうか、どっちにしよっかなぁ、って思って」
「・・・・・・・・・は?」
「どっちがいい?」
顎をぐっと掴まれて、目を細めた妖艶なシウの顔が近付く。
急にSっ気なんか出してきてどうした。俺が寝てる間に変なスイッチでも入っちゃったんだろうか。
どっちがいい と聞く前に、手首の拘束が甘い事に気付いた方がいいと思うんだけどな。
だけど、シウの表情に劣情を煽られた俺は、暫くこの茶番に付き合ってみようという気になる。
「おまえはどうしたいんだ」
「質問してんのは俺だよ? 答えて万里」
首筋にシウの熱い息がかかる。僅かに掠る柔らかい唇の感触に、下半身が反応してしまう。
「俺に閉じ込められたい? それとも殺されたい?」
ハスキーな声が体を下り、シウの指が下着の上から股間を撫でる。
「万里のココは、俺に搾り取って欲しそうだけど」
少し触られただけで完勃ちしてしまっているのは、相手がシウだから。
「楽にしてあげよっか?・・・ああ、でも、万里がもう出ないって言っても離してあげれないかもしれないな、俺」
・・・それは、俺の真似なのか?
若干棒読みがちなセリフが可愛らしくて、込み上げてくる笑いを何とか抑える。
タオルを解けばすぐにでも形勢逆転できるけど、Sなシウ様の様子をもう少し見てみよう。
「シウ、俺もう我慢できねぇかも。直接触って?」
「死んじゃっても知らないよ? 覚悟しろよ万里」
下着を下げられると、大きくなった俺の中心が勢い良くシウの顔の前で聳え立つ。
あまりの勢いの良さにシウが一瞬ビクッとなったのがわかって、更に込み上げてくる笑いと愛おしさ。
「も、もうこんなに、おっきくしてたんだ。・・・えと、・・・ほんとに万里はえっちいな!」
動揺を隠しきれていないシウが可愛くて堪らない。
「な、な、舐めるぞ、舐めちゃうんだからな!知らないからな!」
シウは自分に言い聞かせるように俺の陰茎を握る。
「早くしろよ」
「う・・・命令すんな万里!主導権は俺にあるんだぞ!」
タオルの結びと同じくらいユルい主導権だけどな。
「んあ?」
夕方、遊園地から別荘へ帰ってすぐソファに寝転がった俺は、遊び疲れていつの間にか眠っていたらしい。
「帰って来てから寝てばっか。お腹空いた、ねー、なんか食べよ」
腕時計を見ると19時過ぎ。朝食と昼過ぎに軽食をとっただけのシウはキッチンを漁り、空腹で限界、と訴えてくる。
「秘書さんが昨日買ってきてくれた食材でBBQしよーぜ!お肉いっぱいあるし」
冷蔵庫から肉が入ったパックを出し、庭にあるテーブルへ運ぶシウ。
さすが親父の秘書。冷蔵庫の中身がいっぱいだったのはそういう事か。準備が良過ぎる。
「火は俺がやるから、おまえはちょっと大人しくしてろ」
危うい手つきでバーベキューコンロと格闘するシウに代わって火を起こす。ツヤツヤの肌に火傷でもされたらたまったもんじゃない。
「万里すっごい!なんでもできちゃうんだね、カッコイイな!」
シウはキラキラビーム全開で俺を褒める。大したことしてないのに・・・こいつの目に、俺はどんな風に映っているんだろうか。
時々、シウの脳内が心配になったりもする。世界一のおまえが、なんで俺なんかに・・・謎過ぎる。
焼いた肉を皿にのせたそばから、ぱくぱくと美味そうに食べるシウ。
「万里のお肉おいしいよ~!」
「俺の肉じゃねーし。俺は焼いただけだろ」
「細かいことはいーの!早く次 焼いてよ」
すぐに空になる皿の上。シウの食欲には毎回驚かされるが、特に肉とラーメンに対する貪欲さには正直少し引いてしまう。
「肉ってさ、なんか神様みたいだよね」
「は?」
「なんかぁ、・・・シン(神)!って感じ」
箸で摘んだ一切れの牛肉を、拝むかのように高く掲げる。
よくわからないが・・・めちゃくちゃ美味いと言いたいんだろう。
「神様もいいけど、下界の野菜たちも食べてやれよ」
焼けたパプリカを無理矢理シウの皿にのせると
「・・・はぁい」
しょぼん としながらも素直に口へ運び、もきゅもきゅと口元を動かす。
俺にとっては肉よりも何よりも、シウの可愛さが神!だと思う。
腹を満たすと今度はシウがソファで居眠りをはじめる。
俺は庭を片付け、シャワーを浴び、シウを起こして風呂に行かせてベッドで横になる。
昨日からのお預けで、俺は深刻なシウ不足だ。風呂から出てきたら急いでシウ補給しねぇと・・・
「・・・?」
体に乗っかる重みに目を開ける。
やば、俺また寝てたのか。
「あっ、起きちゃった」
「シウ・・・」
裸で俺の腹部に跨ったシウが、俺の両手首をタオルで拘束している。
なんだこの状況は。
「なんかさぁ、昨夜から二人っきりで・・・万里を独占できて嬉しかったんだよね、俺」
拘束された両手が、頭上のベッドフレームにベルトで固定される。
え、マジで何がしたいんだシウ。つーかこのタオル、すぐ解けそうなんですけど・・・。
「だからね、ここにずっと万里を閉じこめるか、万里の精気ぜーんぶ吸い取って殺しちゃうか、どっちにしよっかなぁ、って思って」
「・・・・・・・・・は?」
「どっちがいい?」
顎をぐっと掴まれて、目を細めた妖艶なシウの顔が近付く。
急にSっ気なんか出してきてどうした。俺が寝てる間に変なスイッチでも入っちゃったんだろうか。
どっちがいい と聞く前に、手首の拘束が甘い事に気付いた方がいいと思うんだけどな。
だけど、シウの表情に劣情を煽られた俺は、暫くこの茶番に付き合ってみようという気になる。
「おまえはどうしたいんだ」
「質問してんのは俺だよ? 答えて万里」
首筋にシウの熱い息がかかる。僅かに掠る柔らかい唇の感触に、下半身が反応してしまう。
「俺に閉じ込められたい? それとも殺されたい?」
ハスキーな声が体を下り、シウの指が下着の上から股間を撫でる。
「万里のココは、俺に搾り取って欲しそうだけど」
少し触られただけで完勃ちしてしまっているのは、相手がシウだから。
「楽にしてあげよっか?・・・ああ、でも、万里がもう出ないって言っても離してあげれないかもしれないな、俺」
・・・それは、俺の真似なのか?
若干棒読みがちなセリフが可愛らしくて、込み上げてくる笑いを何とか抑える。
タオルを解けばすぐにでも形勢逆転できるけど、Sなシウ様の様子をもう少し見てみよう。
「シウ、俺もう我慢できねぇかも。直接触って?」
「死んじゃっても知らないよ? 覚悟しろよ万里」
下着を下げられると、大きくなった俺の中心が勢い良くシウの顔の前で聳え立つ。
あまりの勢いの良さにシウが一瞬ビクッとなったのがわかって、更に込み上げてくる笑いと愛おしさ。
「も、もうこんなに、おっきくしてたんだ。・・・えと、・・・ほんとに万里はえっちいな!」
動揺を隠しきれていないシウが可愛くて堪らない。
「な、な、舐めるぞ、舐めちゃうんだからな!知らないからな!」
シウは自分に言い聞かせるように俺の陰茎を握る。
「早くしろよ」
「う・・・命令すんな万里!主導権は俺にあるんだぞ!」
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