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Hiiho

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ケモノとケダモノ 3

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  シウの白く滑らかな肌と黒の尻尾のコントラストが、暴力的なほど視覚を刺激してくる。

「もぉ、コレやだぁ・・・おねがい、抜いてっ」

  シウは震える手で股の間から尻尾を掴み、引き抜こうとしてゆるゆると引っ張る。
  ・・・が、引っ張る方向が悪いためか、連なるシリコンのビーズの凹凸が悪戯に中を擽るだけのようだ。

「ふ・・・うぅ、取って・・・ばんりぃ」

  涙声のシウ。

「本当に取ってほしい?口開きっぱなしで・・・気持ちいいんだろ?」

「わかん、な・・・っ、お腹と・・・お尻、きゅんきゅんっ、して・・・」

「どうにかなりそう?」

  尻尾を引っ張ると、くぷくぷと音を立て窄まりからビーズが出てくる。

「ひぐぅっ、んん・・・っ」

  シウの前からシーツにぱたぱたと落ちる透明な滴り。

「シウはイクより漏らす方が得意なんだ?」

「おもらしじゃ、ない!」

「じゃあなに、シーツまで濡らしてるコレ。言ってみ?」

  先端を撫で、絡め取り 親指と人差し指の間で糸を引かせた液体を、シウに見せる。

  シウは自分が出した先走りに 耳まで真っ赤にする。

「知らないし!・・・なんでもいいから、こんなオモチャじゃなくて万里の早く入れろよ!」

  枕に顔を押し付け、両手で臀部を掴み窄まりを拡げるシウ。
  まだ半分ほど挿入ったままのアナルビーズがこの上なく卑猥だ。

「カウパーも多いし後ろもこんなにヒクつかせて・・・、どんだけスケベな体してんだよ」

「俺がえっちになったのって、ばんりの・・・せいじゃん」

  それは違うだろ。好きでもない男とコキ合いしたり、乳首弄らせてたのは誰だよ。えっちな体は元からだ。


  陰茎を割れ目に添わせると、ビクン、と大きくシウの腰が跳ねる。

「待ってよ!まだ全部抜いてない!」

「ああ。一緒に挿れたら、もっとシウを悦ばせられるだろ」

「やだっ、嫌だ!むりぃ、そんなの・・・っ」

  シウの瞳から大粒の涙が零れる。
  本気で嫌がっているとわかる。恐怖心なのか、未知の快楽へ堕ちることへの不安からなのか。

  それがますます俺を煽っているとも気付かずに。


「猫なのに、人の言葉が話せるなんてオカシイな」  

「へ・・・、ちょっと待って。俺、好きで猫になったんじゃ・・・」

「鳴かないなら、泣かせるけど?」

「・・・ど、どういう意味」

  俺はシウの喉元を指で撫でる。

「ほら、にゃあ、は?」

「っ、んっ」

  擽ったさを堪えて唇をきつく結ぶシウ。

「動物を虐めるのは好きじゃないんだけど。シウは虐めたくなるんだよな」

  ぐっと腰を突き出すと

「や・・・っ、・・・にゃあ!にゃあにゃあっ!」

  必死で首を振り、シウは猫の鳴き真似をする。


  本当に挿れるわけねーだろ。俺のだけでも狭いのに、アナルビーズと一緒に挿入したらこっちも絶対痛いじゃん。


  だけど、なんだこれ、この胸がキュンとする感じ。

  『萌え』ってこの事だな。もしかしたら俺は、新しい扉を開いてしまったかもしれない。

  シウの後ろに刺さった尻尾を一気に引き抜く。

「にゃっ!!あ、・・・あぅ、にゃう・・・」

  白濁を吐き出して横に倒れたシウに寄り添い、涙でぐちゃぐちゃになった頬に口付ける。

「ば・・・り、変態度、上がってない・・・?」

「その変態のゾウ、欲しくねぇ?」

「マジで・・・ばか」

  呆れながらシウは力無く笑う。

「いらない?」

「・・・ばんりのぞうさん、欲しい、・・・みゃあ」

  頬の横で招き猫のような拳を作る。
  人に変態だの馬鹿だの言った割にノリノリのシウ。

  やべぇ、凶器・・・。

「くっそ可愛すぎかよ。もういらない、っつって泣いても止めてやらないからな」

  シウに覆いかぶさり、有り余る欲望をぶつける。

「あっ、あ、う・・・っ、・・・にゃ・・・っ」


  何やってんだ、と思いつつも シウとなら馬鹿みたいな事を恥ずかしげも無くやってしまえるのが不思議だ。

  こいつにはきっと、俺をケダモノ化させる力が宿ってるに違いない。


  俺に揺さぶられながら、妖艶に濡れるシアン色の瞳と掠れた甘い低音ボイス。透き通るように真っ白な肌が薄ら桜色に染まり、汗とも精液とも区別がつかないほどに てらてらと所々を湿らせている様に、俺は目が離せなくなる。

  苦しい程に締め付け、絞り採るようなシウの中。まるで捕食されているみたいだ。


  本当のビーストは、極上の美しさを纏ったシウの方なのかもしれない・・・。

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