マネジメント!

Hiiho

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  だけど・・・
  なんでこんなに苦しくなるんだ。
  ミンホさんとしてた時にはなかった切なさを、どうしてこの人に対しては感じるんだ。

「あ・・・っ、あっ、ばんり、おねがいさわってっ」

「あー、もう!クッソ・・・!」

  マネージャー、怒ってる・・・。


  中心をマネージャーのそれで激しく擦られながら、ぎゅう、っと胸の突起を摘まれて、声にならないくらいの快感が押し寄せる。

「────・・・っ、っ、はぁ・・・っ」

  あ・・・、ウソ、俺の方が先にイった・・・?
  こんなの今まで無かった。

「あっ、やぁ・・・や、ぁん、あっ、あん・・・っ」

  達した後の萎えかけている所を、まだ張り詰めているマネージャーのモノで何度も擦られて声が抑えられなくなる。

  こんなの無理。死にそうなくらい気持ちいい。もうやだ。やだ。

  自分の意志とは無関係に体がビクビクと跳ねる。

「めちゃくちゃ可愛いな、シウ」

  可愛いなんて嬉しくない。ちっとも嬉しくないはずなのに。
  男の声で名前を呼ばれたって、なんにも感じないはずなのに。

「は・・・っ、ばんりぃ、ねぇ・・・ばんり・・・き」

  キスして欲しい、と言いかけて慌てて口を噤む。

「・・・、・・・っ」

  マネージャーの動きが止まって、自分のでグチャグチャになった腹部に、彼が白濁を吐き出す。

  あ・・・俺のとばんりの、混ざってる・・・。

  ぎゅっと胸が苦しくなって、幸せなような罪悪感のような、よくわからない気持ちに押し潰されそうになった。

「シウ・・・」

  マネージャーの体が重なって、抱きしめられながら髪を撫でられて、ふたりの間にある混ざり合った液体が体温と同じ温度になる。

  マネージャーの心臓がすごく速い。俺の心臓も。
  きっと、興奮して激しく動いたせい。

  抱きしめ返そうと彼の背中に回した手を思い留めて、背中を叩く。

「重い。終わったなら離れて」

「・・・可愛くねぇな」

  そう言ってマネージャーの体が離れて行く。

  ・・・さっきは可愛いって言ってたのに、どっちだよ。
  別に可愛いって言われたのが嬉しかったワケじゃ無いけど!

「スタジオでシャワーしてきたのに、また汚れた。洗ってくる」

  立ち上がった俺はマネージャーに腕を掴まれて振り返る。
  目が合うと、彼はハッとしたような表情をした。

「あ・・・、さっき抑えつけたところ、赤くなってるな。悪い。後で湿布買ってくる」

  手首を見ると、指の痕が赤く付いていた。

「うん」

  マネージャーが目を逸らして掴まれた腕が解放され、俺はバスルームへ向かう。

  ・・・別に、消えなくていい。ずっとこの痕が残っててもいい。

  って何考えてるんだよ俺。数日後にはMVの撮影じゃん。こんな痕残ってたらマズイだろ。


  シャワーを出し、上半身にかけた瞬間

「アッ!!・・・ポ・・・」

  胸の先がめちゃくちゃ痛い!何これ何これ・・・!
  見るとプックリ腫れて真っ赤になって、少し触っただけでも電気が走ったように痛い。
  手首なんかより重症なんだけど!


「シウ?どうした、デカい声出して」

  俺の叫びを心配したのか、ドア越しにマネージャーが声をかけてくる。

「な、なにしてない!ないです心配!さよなら!」

「おかしな日本語になってんぞ。・・・なんかあったら呼べよ」

「はい!ないですから!」

  うう~、気持ち良すぎて自分から触ってって言ったし、マネに文句言えない。こんなに腫れてるなんて気付かなかった・・・。ああ~、どうしよう・・・。

  『ちくにー』の代償は大きい・・・!恐るべし『ちくにー』だ!


  この後の数日間、俺は服が乳首に擦れる度に悶絶するハメになるのだった・・・。

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