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30騎士団長vsルーク
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「ルーク、イザヤ久しぶりだな!」
「団長!」
城に来た際、以前お世話になっていた騎士団長とあった。
「ジェイド様はお元気か?」
「元気も元気で聞いてくださいよー!」
団長は努力家で、勤勉。仲間思いの熱いお人だ。
前団長の師匠と違い、シュッと細く見えるが、筋肉は私なんかよりもついている。
「ルーク、この後空いてるか?ちょっと俺の部屋に寄っていって欲しいんだが……」
「私ですか?空いてますけど……」
「え、俺には用ない感じですか?」
「いや、悪いなイザヤ。ちょっとルークに相談があって。」
相談とは一体なんだろうか。
団長の頼まれ事なら喜んで引き受けたい。
団長の部屋に入ると、いきなり抱きしめられた。
「だっ、団長!?」
「ルーク、ずっと好きだったんだ。」
「えっ!?」
いきなりの告白に混乱してしまう。
そんな素振り全然なかったし……
私なんかのどこが?
かっこよくて、みんなの憧れのお方が……
「知っているか?城にいるものに王からお触れが出た。お前たちを孕ますようにと。」
「それは……知りませんでした。」
王がそんな指示を出しているなんて。
せめて本人達にも言って欲しいものだ。
「魔物達がお前たちを孕ませたがっている中でノエルが王子の子を妊娠した。そうなると魔物はますます活発化してくるだろう。王は恐れている。お前たちと魔物の間の子を。それは俺たち騎士団も同じだ。そして何より、俺はその話が出た時に……お前との子が欲しいと思ってしまった。」
「ですが……私は……」
イザヤが……
孕むなら相手はイザヤがいい。
好きな人の子を妊娠したノエルが羨ましい。
「俺はお前を幸せにする自信がある。」
「んんっ!?」
突然キスをされた。
「ルーク、俺の子を孕んでくれ。」
既に勃起した団長のもの。それを触るよう手を誘導される。
ズボン越しでもわかる熱く固く脈打つペニス。
私でこんなに興奮しているのか?
「ルーク、他の者を好きでもいい。でも、今この時だけは俺を見てくれないか?」
顔を優しく包む手。
いつも剣を握っているからかゴツゴツしている嫌いじゃない手。
「お前が好だ……ルーク。」
キュンと心臓が締め付けられる。
団長を嫌いなわけではないし、むしろ好きだから拒否できない。
「ルーク、愛してる。」
好きだの愛してるだのこんなに言われたことはなく、流されている自分がいる。
「ん、ちゅっ……ちゅっ、ちゅぅ。」
団長とのキス……嫌じゃない。
気持ちいい。
むしろもっと……
もっと?
これは浮気では……
ん?浮気ではないか。
私とイザヤは付き合ってる訳ではない。
そうだ、付き合ってない。
イザヤに申し訳ないと思うのは間違ってるんだ。
「団長!」
城に来た際、以前お世話になっていた騎士団長とあった。
「ジェイド様はお元気か?」
「元気も元気で聞いてくださいよー!」
団長は努力家で、勤勉。仲間思いの熱いお人だ。
前団長の師匠と違い、シュッと細く見えるが、筋肉は私なんかよりもついている。
「ルーク、この後空いてるか?ちょっと俺の部屋に寄っていって欲しいんだが……」
「私ですか?空いてますけど……」
「え、俺には用ない感じですか?」
「いや、悪いなイザヤ。ちょっとルークに相談があって。」
相談とは一体なんだろうか。
団長の頼まれ事なら喜んで引き受けたい。
団長の部屋に入ると、いきなり抱きしめられた。
「だっ、団長!?」
「ルーク、ずっと好きだったんだ。」
「えっ!?」
いきなりの告白に混乱してしまう。
そんな素振り全然なかったし……
私なんかのどこが?
かっこよくて、みんなの憧れのお方が……
「知っているか?城にいるものに王からお触れが出た。お前たちを孕ますようにと。」
「それは……知りませんでした。」
王がそんな指示を出しているなんて。
せめて本人達にも言って欲しいものだ。
「魔物達がお前たちを孕ませたがっている中でノエルが王子の子を妊娠した。そうなると魔物はますます活発化してくるだろう。王は恐れている。お前たちと魔物の間の子を。それは俺たち騎士団も同じだ。そして何より、俺はその話が出た時に……お前との子が欲しいと思ってしまった。」
「ですが……私は……」
イザヤが……
孕むなら相手はイザヤがいい。
好きな人の子を妊娠したノエルが羨ましい。
「俺はお前を幸せにする自信がある。」
「んんっ!?」
突然キスをされた。
「ルーク、俺の子を孕んでくれ。」
既に勃起した団長のもの。それを触るよう手を誘導される。
ズボン越しでもわかる熱く固く脈打つペニス。
私でこんなに興奮しているのか?
「ルーク、他の者を好きでもいい。でも、今この時だけは俺を見てくれないか?」
顔を優しく包む手。
いつも剣を握っているからかゴツゴツしている嫌いじゃない手。
「お前が好だ……ルーク。」
キュンと心臓が締め付けられる。
団長を嫌いなわけではないし、むしろ好きだから拒否できない。
「ルーク、愛してる。」
好きだの愛してるだのこんなに言われたことはなく、流されている自分がいる。
「ん、ちゅっ……ちゅっ、ちゅぅ。」
団長とのキス……嫌じゃない。
気持ちいい。
むしろもっと……
もっと?
これは浮気では……
ん?浮気ではないか。
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そうだ、付き合ってない。
イザヤに申し訳ないと思うのは間違ってるんだ。
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