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21ダンタリオンvsイザヤ
しおりを挟む「貴方に秘密を教えて差し上げましょう。」
「なっ、なんだ!?魔物?どこから入って……」
急に声を掛けられ驚いた。
ここは教会で自分の部屋だ。
クリス様の結界を破るほどの魔物?
「これは貴方の盟友、ルークの秘密です。」
右手に持つ書物をペラペラとめくり話すこいつは……悪魔のダンタリオンか?
「ルークの秘密?なんでルーク……」
疑問に思う間もなく、パッと景色が変わった。
これはテレポート?
何がしたいんだコイツは。
「ぁっ、ぁっ、イザヤ♡」
なんだ?この甘い声……
俺の名前呼んでる……?
目の前の扉をひらくと、激しくセックスしている人達がいた。
「はぁっ、あぁっ♡もっ、とぉッッ♡♡」
「なっ、なんだこれ……」
『ルークの秘密です。』
先程の言葉がハッと浮かんだ。
まさかこのセックスしてるのって……
「ルーク?」
名前を呟くと、上で攻めていたであろう男の動きが止まった。
「はぁっ、ぁ……?どうしたイザヤ?なんで止まって……」
「遅かったな、おれ。」
「…………?」
下にいる人物がゆっくり起き上がってきた。
「ッッ、ルーク!」
「!!?」
案の定ルークだった。
そして上にいるのは俺……?
「あ……イ、イザヤ……」
「ルーク!そいつは偽物だっ!魔物だから離れろっ!」
「ッッ……」
「彼はわかっていますよ。偽物だって。でも、自ら志願してセックスしているのです。偽物だとわかった上でね。」
ダンタリオンは全てお見通しと言わんばかりに説明する。
「あ……ち、ちがっ……」
偽物は俺をみて鼻で笑うと、否定しようとするルークを押し倒した。
「ちょっ、待って!やっ♡あぅっ♡」
そして、さっきみたいに激しく腰をふりはじめた。
ルークの甘い声が頭に響く。
「では、貴方に秘密を教えて差し上げましょう。」
「あっ、はぁっ、ぅ、んん、んぁっ♡」
「これは貴方の盟友、ルークの秘密です。」
「えっ?あっ、ダメっ、言わなっ、でぇっ」
「貴方の盟友ルークには、想い人がいます。」
「言っちゃ、ダメぇっ♡や、ぁあ゛っ♡」
「それは……」
「イヤだ!言うなっ、あっ♡!!やっ、ヤだぁ♡」
「イザヤ、貴方です。」
「あぁ゛ぁあ゛ーーっ!!♡♡」
ピクピクと身体を痙攣させ、叫び声にも似た喘ぎでルークは果てたようだった。
そして、俺は頭に血が上り、ルークに中出しをした魔物を殺していた。
いつの間にかダンタリオンは姿を消していた。
ルークの穴からは、大量の精液が溢れていたけど、これは1回だけの量じゃない。
ルークの腹の上の大量の精液を見る限り、ルークも相当イキ狂っていたようだ。
「うぅっ……」
なんでルークが泣いてんだよ……
泣きたいのは俺だ……
こんなにも腹ただしく、悲しく、訳の分からない感情ははじめてだった。
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