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9 王子vsノエル
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「ノエル……お前が騒ぎを起こしたのか?」
「王様……申し訳ございません。」
「いや、お前が悪い訳ではないのか……ふむ、事情はわかった。」
今日、僕は先日のカルロスの件で教会で騒ぎを起こしてしまったため、事情聴取でお城に呼ばれた。
今までの経緯を説明したけど、王様は全部理解してくれた。
「君たちの力は私達も一目置いている。国の宝だと思っている。が、その力を継承した魔物が誕生するのは非常に厄介だ。」
周りの兵隊がザワザワするのはご最もだ。
男である僕に女性器がついており、魔物の子を孕むことが出来るのだから。
「であれば、魔物に孕まされる前に、人間との間に子を成せば良いのではないか?」
確かに。
ん?確かに?
いや、そうかもしれないけど……
「しっ、しかし王様。」
それはなにか違うと言うか……
どうせ子を成すなら好きな人とがいい。
「私は今パートナーはおりません。」
「我が子なら文句あるまい。」
「お、王子ですか!?」
絶ッ対嫌なんですけど!
文句しかないんですけど!!
王子ってあれだよね?
女性を取っかえ引っ変えっていう噂の……
嫌すぎる!!
「こんにちは、ノエルちゃん♡」
「あの……イヤならお断り頂いても……」
断って!おねが~い、断って!
僕からは断れないんだからーっ!
それにホラ、僕ちんちんついてるよ?
「ノエルちゃんかわいい♡ふたなりなんでしょ?裸見せてくれる?」
「……はい。」
慣れてる感じ苦手だな~
絶対面白半分じゃん。
「へぇ……これが呪い?触っていい?」
「お好きに……」
いちいち許可とらないでよ。
もうっ!どうにでもなれッ!
「……緊張してる?大丈夫だよ、痛くしないからね。」
「んっ、んぅっ……はぁっ……」
何この手つき……
魔物と違って優しい。
手で押さえないと声がでちゃう……
「声我慢しないでいいよ。可愛い声、もっと聞かせて?」
手をベッドに押し付けられたと思ったら、キスされてしまった。
慣れてる……
あ、僕のファーストキス……
「ふっ、ん、はぁっ、ちゅっ、ちゅぅっ」
キスってこんなに気持ちいいの?
頭ボーッとしちゃう……
あぁ……また女性器に指を出し入れされてる。
なんだろう……
僕、濡れてる?
くちゅくちゅ聞こえる音ってまさか愛液?
「気持ちいい?」
「はっ、はい……」
「ふふ、かーわいい♡」
頭を撫でる手が気持ちイイ。
これが大人の男性の包容力なのかな。
ずっとこうしてたい……
「ノエルちゃんは好きな子いる?」
「いえ、いません。」
「そこは俺って答えてよ。ノエルちゃん、俺のこと苦手でしょ?セックスってね、好き同士でするともっと気持ちいいんだよ。ノエルちゃんも好きな子出来たらその子と楽しみな?」
え?
それってつまりここで終わりってこと?
ここまでやっておいて……
「親父には俺からうまく言っておくから。自分を大事にね?」
なにそれ……
僕には興味がなくて勃たなかったってこと?
「え?ちょっ、泣かないでっ?」
僕泣いてるの?
なんで?
もっと優しくして欲しかった?
もっと僕に興味を持って欲しかった?
何故だろう。
僕はもっと王子のことを知りたいと思ってしまったのは。
「王様……申し訳ございません。」
「いや、お前が悪い訳ではないのか……ふむ、事情はわかった。」
今日、僕は先日のカルロスの件で教会で騒ぎを起こしてしまったため、事情聴取でお城に呼ばれた。
今までの経緯を説明したけど、王様は全部理解してくれた。
「君たちの力は私達も一目置いている。国の宝だと思っている。が、その力を継承した魔物が誕生するのは非常に厄介だ。」
周りの兵隊がザワザワするのはご最もだ。
男である僕に女性器がついており、魔物の子を孕むことが出来るのだから。
「であれば、魔物に孕まされる前に、人間との間に子を成せば良いのではないか?」
確かに。
ん?確かに?
いや、そうかもしれないけど……
「しっ、しかし王様。」
それはなにか違うと言うか……
どうせ子を成すなら好きな人とがいい。
「私は今パートナーはおりません。」
「我が子なら文句あるまい。」
「お、王子ですか!?」
絶ッ対嫌なんですけど!
文句しかないんですけど!!
王子ってあれだよね?
女性を取っかえ引っ変えっていう噂の……
嫌すぎる!!
「こんにちは、ノエルちゃん♡」
「あの……イヤならお断り頂いても……」
断って!おねが~い、断って!
僕からは断れないんだからーっ!
それにホラ、僕ちんちんついてるよ?
「ノエルちゃんかわいい♡ふたなりなんでしょ?裸見せてくれる?」
「……はい。」
慣れてる感じ苦手だな~
絶対面白半分じゃん。
「へぇ……これが呪い?触っていい?」
「お好きに……」
いちいち許可とらないでよ。
もうっ!どうにでもなれッ!
「……緊張してる?大丈夫だよ、痛くしないからね。」
「んっ、んぅっ……はぁっ……」
何この手つき……
魔物と違って優しい。
手で押さえないと声がでちゃう……
「声我慢しないでいいよ。可愛い声、もっと聞かせて?」
手をベッドに押し付けられたと思ったら、キスされてしまった。
慣れてる……
あ、僕のファーストキス……
「ふっ、ん、はぁっ、ちゅっ、ちゅぅっ」
キスってこんなに気持ちいいの?
頭ボーッとしちゃう……
あぁ……また女性器に指を出し入れされてる。
なんだろう……
僕、濡れてる?
くちゅくちゅ聞こえる音ってまさか愛液?
「気持ちいい?」
「はっ、はい……」
「ふふ、かーわいい♡」
頭を撫でる手が気持ちイイ。
これが大人の男性の包容力なのかな。
ずっとこうしてたい……
「ノエルちゃんは好きな子いる?」
「いえ、いません。」
「そこは俺って答えてよ。ノエルちゃん、俺のこと苦手でしょ?セックスってね、好き同士でするともっと気持ちいいんだよ。ノエルちゃんも好きな子出来たらその子と楽しみな?」
え?
それってつまりここで終わりってこと?
ここまでやっておいて……
「親父には俺からうまく言っておくから。自分を大事にね?」
なにそれ……
僕には興味がなくて勃たなかったってこと?
「え?ちょっ、泣かないでっ?」
僕泣いてるの?
なんで?
もっと優しくして欲しかった?
もっと僕に興味を持って欲しかった?
何故だろう。
僕はもっと王子のことを知りたいと思ってしまったのは。
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