4 / 11
04.王宮の不穏な陰り
しおりを挟む
魔族捜しをヴァルテリに任せたアウロラは、淑女教育にその他の勉強に、あるいは公務にと日々を忙しく過ごしていた。
大人になるにつれて耳に入ってくる話も、軽いものから重いものへと変化していく。
今までは周囲が耳に入れないようにしていたと思われる、煌びやかな王宮の陰で蔓延る悪意のようなものが、耳に入ってくるようになった。
初めは現王妃カーリナの横暴さだったり、宝石やドレスを買いあさる浪費のことだったり、その娘ヴェンラの我儘が過ぎることなど、アウロラにとって思ってもみなかったことだった。
あまりに侍女が嫌悪を込めて話すので、よほど酷いのだと察したアウロラは「お父様は何も言わないの?」と、その侍女に尋ねた。
すると彼女は眉間のしわはそのままに、吊り上がっていた眉尻を今度は下げて複雑な感情を表した。
「苦言をしていらっしゃったのを聞いた、という者はおりましたが――」
侍女が言葉を濁す。
王妃が聞く耳を持たなかったのか、国王の苦言が弱々しいものだったのか、とにかく改善には至らなかったようだ。
また、カーリナの娘ヴェンラの話も意外に思う。
二人とはまれに食事を共にしたり、偶然王宮内ですれ違ったりするだけで、あまり頻繁に会話をすることもない。
そのため彼女たちのことはよく分からなかったが、アウロラより三歳年下の異母妹は、どちらかというと貴族令嬢のような気品があった。
それを侍女に言えば、また彼女は顔をしかめる。
「あれは気品ではなく、気位が高いと言うのです」
その二つがどう違うのか、それが悪いことなのか、いまいちピンと来なかったアウロラだが、これを放置してはいけない気がした。
それを聞いたその日のうちに、アウロラは国王の元へ行って真相を問いただす。
ところが――
「お前はそんなこと気にしなくていいんだよ、アウロラ」
表情の読めない国王の顔で、アウロラが間に入ることをそうやんわりと拒否されてしまった。
それどころか不用意に噂話を口にする侍女を窘めなさいと、お小言をもらう始末だった。
このとき宰相もそばに居たが、後日王妃とその娘の話を彼にしてみても、『陛下の言う通りになさいませ』と言われて終わった。
やはりその表情もひどく読み取りにくいものだった。
ただ、二人の言うことはもっともなので、アウロラは王妃たちの噂話をしていた侍女たちへ、報告とともに「噂話もほどほどにね」と窘めた。
すると数日後、その侍女を含めた数人が姿を見せなくなり、代わりに新しい侍女が入って来た。
人員が入れ替わったのだと気づいたアウロラは、侍女長に理由を尋ねたが「体調不良で辞めました」と言うだけだった。
侍女が入れ替わったことに叔母であるリリャも若干驚いている様子だったが、口に出しては何も言わなかった。
ところが、今度は新しく入って来た侍女がリリャのことを悪く言う。
「前王妃の妹だからと我が物顔で――」
「王女様の母親にでもなったつもりかしら」
「今やカーリナ様が王女さまの義母であり王妃なのに」
リリャが居れば心強いからと、アウロラが望んでいることでもあるのに、まるでそれを無視して侍女たちは彼女のことを口悪く言う。
これも父親の言う通り窘めなければと、アウロラは聞こえるように悪態をつく侍女たちを叱った。
「リリャは私から望んで来てもらってるのよ。母ではないけど叔母だもの。リリャのことを悪く言わないで」
そう言うと侍女たちはしおらしく謝るのだが、また数日も経つと悪態は復活する。
自分では無理だと悟ったアウロラは、侍女長を呼びつけて侍女たちの言動を窘めるよう申し入れた。
侍女長はアウロラの叱責に、とくに慌てたりといった様子はなく淡々と頭を下げて謝罪する。
なのに、侍女たちの悪態は止まることなく、また、侍女が入れ替わるということも無かった。
アウロラの身の回りの世話をする侍女がそれなので、アウロラは次第に自分の部屋であるはずなのに、居心地が悪いと思うようになった。
リリャが居たり、授業を受けたりする間は問題ないが、侍女だけになると途端に見知らぬ人の部屋にいるような気分になるのだ。
原因は侍女であると分かっているのに、その侍女を叱責したり侍女長に注意したりもしているのに、それでも改善されないのは自分の力不足なのだとアウロラは思うようになった。
さらに、朝の体力づくりの運動をしている途中、裏庭の近くを通りかかった兵士らしき男たちが、王家について噂話をしているのがアウロラの耳に入る。
アウロラは木陰に入っていたため、兵士からは見えなかったようだ。こちらに気づかず立ち止まって会話をはじめる。
「近ごろの王妃とヴェンラ王女には困ったものだ」
「まったくだ。あーしろこーしろと言うだけならまだしも、『あれは見苦しいから今すぐ辞めさせろ』と護衛の人事にまで口を出すとか」
「理由も間違いを犯したからじゃない。単に自分が気に入らないからだ」
「顔の美醜で決めているという話もあるぞ」
「使用人も何人か、理不尽な理由で王宮を追い出されたと聞いてる」
「ああ、せっかく王宮の仕事に就けたってのに、理由もなく辞めさせられて可哀想に」
「不満の声は、届いているのだろう?」
兵士は『誰に』とは言わなかったが、言わなくてもアウロラには分かった。
他の兵士も分かっているのだろう。会話に間が空いたが互いに頷き合っているのか、視線を交わしているのか。
木陰に隠れていたアウロラには見えなかったが、互いの意思疎通を確認し合っているのが感じ取れた。
「たまに苦言はしているらしい」
「王妃が聞く耳を持たないとか」
「なぜもっと強く仰らないのか不思議だ」
「何か弱みでも握られてるのか?」
「最近は戦いもないし、あのお方は武勇でもって兵を率いた方だ。内政には疎いのかもしれない」
「このまま行けばもしかして――」
「おい、滅多なことを言うんじゃない」
会話はそこで途切れた。
不穏な空気に口を噤んだわけではなく、誰かがそこを通りかかったからのようだ。
男たちが慌てた様子でその場から立ち去る足音がした。
男たちの会話は終わったものの、ずっと木陰で聞き耳を立てていたアウロラは、不安が胸中に広がりその場から動けなくなった。
アウロラの父は早くに結婚し、早くに子をもうけた。その為まだ年は若く精悍で、年齢による陰りなど微塵もない。
だが、そんな父でも弱い部分があるのかと思うと、アウロラは強い不安に押しつぶされそうになった。
(お父様も私と同じなのかしら……)
侍女を上手く抑えることができないことや、叔母のリリャを不名誉な悪口から守れないことなどを、アウロラは思い出していた。
リリャは気にしなくていいと言ってくれるが、理不尽な悪意に晒されて傷つかないわけがない。
(なんでだろう……)
いつの間にか自分の知らない間に、身のまわりが何かに浸食され始めている、そんな不穏を感じずにはいられなかった。
大人になるにつれて耳に入ってくる話も、軽いものから重いものへと変化していく。
今までは周囲が耳に入れないようにしていたと思われる、煌びやかな王宮の陰で蔓延る悪意のようなものが、耳に入ってくるようになった。
初めは現王妃カーリナの横暴さだったり、宝石やドレスを買いあさる浪費のことだったり、その娘ヴェンラの我儘が過ぎることなど、アウロラにとって思ってもみなかったことだった。
あまりに侍女が嫌悪を込めて話すので、よほど酷いのだと察したアウロラは「お父様は何も言わないの?」と、その侍女に尋ねた。
すると彼女は眉間のしわはそのままに、吊り上がっていた眉尻を今度は下げて複雑な感情を表した。
「苦言をしていらっしゃったのを聞いた、という者はおりましたが――」
侍女が言葉を濁す。
王妃が聞く耳を持たなかったのか、国王の苦言が弱々しいものだったのか、とにかく改善には至らなかったようだ。
また、カーリナの娘ヴェンラの話も意外に思う。
二人とはまれに食事を共にしたり、偶然王宮内ですれ違ったりするだけで、あまり頻繁に会話をすることもない。
そのため彼女たちのことはよく分からなかったが、アウロラより三歳年下の異母妹は、どちらかというと貴族令嬢のような気品があった。
それを侍女に言えば、また彼女は顔をしかめる。
「あれは気品ではなく、気位が高いと言うのです」
その二つがどう違うのか、それが悪いことなのか、いまいちピンと来なかったアウロラだが、これを放置してはいけない気がした。
それを聞いたその日のうちに、アウロラは国王の元へ行って真相を問いただす。
ところが――
「お前はそんなこと気にしなくていいんだよ、アウロラ」
表情の読めない国王の顔で、アウロラが間に入ることをそうやんわりと拒否されてしまった。
それどころか不用意に噂話を口にする侍女を窘めなさいと、お小言をもらう始末だった。
このとき宰相もそばに居たが、後日王妃とその娘の話を彼にしてみても、『陛下の言う通りになさいませ』と言われて終わった。
やはりその表情もひどく読み取りにくいものだった。
ただ、二人の言うことはもっともなので、アウロラは王妃たちの噂話をしていた侍女たちへ、報告とともに「噂話もほどほどにね」と窘めた。
すると数日後、その侍女を含めた数人が姿を見せなくなり、代わりに新しい侍女が入って来た。
人員が入れ替わったのだと気づいたアウロラは、侍女長に理由を尋ねたが「体調不良で辞めました」と言うだけだった。
侍女が入れ替わったことに叔母であるリリャも若干驚いている様子だったが、口に出しては何も言わなかった。
ところが、今度は新しく入って来た侍女がリリャのことを悪く言う。
「前王妃の妹だからと我が物顔で――」
「王女様の母親にでもなったつもりかしら」
「今やカーリナ様が王女さまの義母であり王妃なのに」
リリャが居れば心強いからと、アウロラが望んでいることでもあるのに、まるでそれを無視して侍女たちは彼女のことを口悪く言う。
これも父親の言う通り窘めなければと、アウロラは聞こえるように悪態をつく侍女たちを叱った。
「リリャは私から望んで来てもらってるのよ。母ではないけど叔母だもの。リリャのことを悪く言わないで」
そう言うと侍女たちはしおらしく謝るのだが、また数日も経つと悪態は復活する。
自分では無理だと悟ったアウロラは、侍女長を呼びつけて侍女たちの言動を窘めるよう申し入れた。
侍女長はアウロラの叱責に、とくに慌てたりといった様子はなく淡々と頭を下げて謝罪する。
なのに、侍女たちの悪態は止まることなく、また、侍女が入れ替わるということも無かった。
アウロラの身の回りの世話をする侍女がそれなので、アウロラは次第に自分の部屋であるはずなのに、居心地が悪いと思うようになった。
リリャが居たり、授業を受けたりする間は問題ないが、侍女だけになると途端に見知らぬ人の部屋にいるような気分になるのだ。
原因は侍女であると分かっているのに、その侍女を叱責したり侍女長に注意したりもしているのに、それでも改善されないのは自分の力不足なのだとアウロラは思うようになった。
さらに、朝の体力づくりの運動をしている途中、裏庭の近くを通りかかった兵士らしき男たちが、王家について噂話をしているのがアウロラの耳に入る。
アウロラは木陰に入っていたため、兵士からは見えなかったようだ。こちらに気づかず立ち止まって会話をはじめる。
「近ごろの王妃とヴェンラ王女には困ったものだ」
「まったくだ。あーしろこーしろと言うだけならまだしも、『あれは見苦しいから今すぐ辞めさせろ』と護衛の人事にまで口を出すとか」
「理由も間違いを犯したからじゃない。単に自分が気に入らないからだ」
「顔の美醜で決めているという話もあるぞ」
「使用人も何人か、理不尽な理由で王宮を追い出されたと聞いてる」
「ああ、せっかく王宮の仕事に就けたってのに、理由もなく辞めさせられて可哀想に」
「不満の声は、届いているのだろう?」
兵士は『誰に』とは言わなかったが、言わなくてもアウロラには分かった。
他の兵士も分かっているのだろう。会話に間が空いたが互いに頷き合っているのか、視線を交わしているのか。
木陰に隠れていたアウロラには見えなかったが、互いの意思疎通を確認し合っているのが感じ取れた。
「たまに苦言はしているらしい」
「王妃が聞く耳を持たないとか」
「なぜもっと強く仰らないのか不思議だ」
「何か弱みでも握られてるのか?」
「最近は戦いもないし、あのお方は武勇でもって兵を率いた方だ。内政には疎いのかもしれない」
「このまま行けばもしかして――」
「おい、滅多なことを言うんじゃない」
会話はそこで途切れた。
不穏な空気に口を噤んだわけではなく、誰かがそこを通りかかったからのようだ。
男たちが慌てた様子でその場から立ち去る足音がした。
男たちの会話は終わったものの、ずっと木陰で聞き耳を立てていたアウロラは、不安が胸中に広がりその場から動けなくなった。
アウロラの父は早くに結婚し、早くに子をもうけた。その為まだ年は若く精悍で、年齢による陰りなど微塵もない。
だが、そんな父でも弱い部分があるのかと思うと、アウロラは強い不安に押しつぶされそうになった。
(お父様も私と同じなのかしら……)
侍女を上手く抑えることができないことや、叔母のリリャを不名誉な悪口から守れないことなどを、アウロラは思い出していた。
リリャは気にしなくていいと言ってくれるが、理不尽な悪意に晒されて傷つかないわけがない。
(なんでだろう……)
いつの間にか自分の知らない間に、身のまわりが何かに浸食され始めている、そんな不穏を感じずにはいられなかった。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
精霊に転生した少女は周りに溺愛される
紅葉
恋愛
ある日親の喧嘩に巻き込まれてしまい、刺されて人生を終わらせてしまった少女がいた 。
それを見た神様は新たな人生を与える
親のことで嫌気を指していた少女は人以外で転生させてくれるようにお願いした。神様はそれを了承して精霊に転生させることにした。
果たしてその少女は新たな精霊としての人生の中で幸せをつかめることができるのか‼️
初めて書いてみました。気に入ってくれると嬉しいです!!ぜひ気楽に感想書いてください!
破滅ルートを全力で回避したら、攻略対象に溺愛されました
平山和人
恋愛
転生したと気付いた時から、乙女ゲームの世界で破滅ルートを回避するために、攻略対象者との接点を全力で避けていた。
王太子の求婚を全力で辞退し、宰相の息子の売り込みを全力で拒否し、騎士団長の威圧を全力で受け流し、攻略対象に顔さえ見せず、隣国に留学した。
ヒロインと王太子が婚約したと聞いた私はすぐさま帰国し、隠居生活を送ろうと心に決めていた。
しかし、そんな私に転生者だったヒロインが接触してくる。逆ハールートを送るためには私が悪役令嬢である必要があるらしい。
ヒロインはあの手この手で私を陥れようとしてくるが、私はそのたびに回避し続ける。私は無事平穏な生活を送れるのだろうか?
異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
美醜逆転世界でお姫様は超絶美形な従者に目を付ける
朝比奈
恋愛
ある世界に『ティーラン』と言う、まだ、歴史の浅い小さな王国がありました。『ティーラン王国』には、王子様とお姫様がいました。
お姫様の名前はアリス・ラメ・ティーラン
絶世の美女を母に持つ、母親にの美しいお姫様でした。彼女は小国の姫でありながら多くの国の王子様や貴族様から求婚を受けていました。けれども、彼女は20歳になった今、婚約者もいない。浮いた話一つ無い、お姫様でした。
「ねぇ、ルイ。 私と駆け落ちしましょう?」
「えっ!? ええぇぇえええ!!!」
この話はそんなお姫様と従者である─ ルイ・ブリースの恋のお話。
【完結】もったいないですわ!乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢は、今日も生徒会活動に勤しむ~経済を回してる?それってただの無駄遣いですわ!~
鬼ヶ咲あちたん
恋愛
内容も知らない乙女ゲームの世界に転生してしまった悪役令嬢は、ヒロインや攻略対象者たちを放って今日も生徒会活動に勤しむ。もったいないおばけは日本人の心! まだ使える物を捨ててしまうなんて、もったいないですわ! 悪役令嬢が取り組む『もったいない革命』に、だんだん生徒会役員たちは巻き込まれていく。「このゲームのヒロインは私なのよ!?」荒れるヒロインから一方的に恨まれる悪役令嬢はどうなってしまうのか?
転生したらただの女子生徒Aでしたが、何故か攻略対象の王子様から溺愛されています
平山和人
恋愛
平凡なOLの私はある日、事故にあって死んでしまいました。目が覚めるとそこは知らない天井、どうやら私は転生したみたいです。
生前そういう小説を読みまくっていたので、悪役令嬢に転生したと思いましたが、実際はストーリーに関わらないただの女子生徒Aでした。
絶望した私は地味に生きることを決意しましたが、なぜか攻略対象の王子様や悪役令嬢、更にヒロインにまで溺愛される羽目に。
しかも、私が聖女であることも判明し、国を揺るがす一大事に。果たして、私はモブらしく地味に生きていけるのでしょうか!?
異世界召喚されたけどヤバい国だったので逃げ出したら、イケメン騎士様に溺愛されました
平山和人
恋愛
平凡なOLの清水恭子は異世界に集団召喚されたが、見るからに怪しい匂いがプンプンしていた。
騎士団長のカイトの出引きで国を脱出することになったが、追っ手に追われる逃亡生活が始まった。
そうした生活を続けていくうちに二人は相思相愛の関係となり、やがて結婚を誓い合うのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる