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01.前世の記憶
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夜着に着替えたアウロラは、侍女に見送られて寝室にひとり入って行った。
魔法で作られた仄かな明かりがベッドの枕元を照らしている。
その暖かな明かりを視界に入れて、アウロラはひとつ息を吐いた。
(私の誕生日だというのに、とても疲れたわ……)
十八歳を迎えたアウロラのため、盛大な舞踏会が開かれたが、純粋にそれを楽しむことが出来なかったアウロラにとっては、疲れの溜まる一日となった。
(でも、何も起こらなくて良かった)
先ほどまであった疲労も緊張も、寝室の明かりを見ると解れて行く気がした。
あれは、アウロラのためにと叔母が、幼い頃からいつも灯してくれている明かりだったからだ。
いつものようにそれを目印にベッドへ向かうアウロラだったが――
「!?」
明かりの届かない暗闇に人の気配を感じて立ち止まる。
心臓を跳ねさせて振り向けば、闇よりもなお暗い影がそこにあった。
黒いフードをかぶり、マント部分で体を隠した影は、視認してしまえば隠しようのない存在感のある、長身の人物だった。
口元も布で覆っているのか、仄かな明かりを受けて一対の赤い双眸だけがはっきりと見える。
だが、目だけがはっきりと見えるのは陰に潜んでいるからだけではなく、少しだけ露出している肌が褐色のように暗い色をしているからのようだ。
目元や体格からアウロラは、その影の人物が男だと判断する。
同時に、護衛の目を盗み気配もなく寝室に侵入できたことから、男をただの人間ではない――魔族だと見做した。
その見解は間違っていなかったようだ。
影の人物は素早くアウロラに手をかざすと、低い声音で呪文を唱えはじめる。その呪文の発音が、人間が使う呪文と比べると独特に聞こえたのだ。
そのせいかよく聞き取れなかったが、アウロラはその呪文が何なのかを聞く前から知っていた。
(やっぱり――ついに、この時が来たのね……!)
アウロラは何年も前から、こうなることを知っていた。
そして、その時からアウロラの目標はひとつ。
(自分の身は自分で守る!)
アウロラは事前に教えてもらった、対抗する呪文を唱えた。
(私は誘拐なんてされない! 絶対ゲームの通りにはならないんだから!)
しかし、影の人物が呪文を唱え終わったとき、アウロラは抵抗むなしく意識を失い、その場に倒れ込んでしまったのだった。
その日、アウロラは住居である王宮の寝室から姿を消した。
王女アウロラが忽然と姿を消したと大騒ぎになったのは、翌朝のことだった。
アウロラは自分がこうなるだろうということは、半ば予想していた。
確信は持てなかったものの、十八になったら誰かに誘拐されるだろうということは分かっていたのだ。
もっと言えば、その『誰か』が魔族であるということも。
なぜ分かっていたのかと言えば、ある時、前世の記憶が蘇ったからだ。
まだ十歳にも満たないころのことだった。
父親の――国王の公務にわがままを言ってついて行き、道中で魔獣に襲われ馬車の中で頭を打った。その衝撃で前世を思い出したのだ。
前世の自分と今世の自分が頭の中で入り乱れ、周囲の騒動もあいまってひどく混乱した。
そんなアウロラを励まし守ろうとしてくれたのが、付き添っていた叔母のリリャだった。
魔獣の吐き出した炎で燃えはじめた馬車から逃げ出し、待ち構えていた魔獣に襲われそうになったとき、身を挺してアウロラを庇おうとしたのも、このリリャだ。
身内であり、献身的に世話をしてくれているリリャの死が目前に迫り、思わずアウロラは恐怖を抱き悲鳴を上げたが、最悪の事態はあっさりと遠ざかった。
鎧の付けていない、騎士でもないただの兵士が、飛びかってきた魔獣を蹴り飛ばしたのだ。
よくよく見ればその兵士は、まだ少年の面影が残る十代半ばから後半の、若い青年だった。
その青年のお陰で危機は去り、アウロラはリリャにしがみついたまま泣きながら、そこで意識を失ったのだった。
その後、高熱を出して三日三晩寝込むこととなったアウロラは、よみがえった前世の記憶にうなされることになった。
ただ、最初こそ混乱したものの、前世の自分と今世の自分はまったく別人格であるという感覚はあった。
そして前世の記憶を得たとき、前世の自分が直前までやっていたゲームの記憶をいちばんに思い出した。
前世の自分がやっていたゲームは、素人が作ったアクションゲームのようだった。
アウロラ自身は今まで見た事の無い絵柄だが、それ以前に絵を映しだしている薄い板状のものや、部屋にあるすべてがアウロラには異質に見えた。
少しあとになって成長したアウロラは『異世界』という単語を覚えたが、前世の世界がまさに異世界だったのだと気づく。
それはともかく、そのゲームは流れる背景に合わせて小さく描かれた人物が、障害物を避けたり壊したり、邪魔をする敵を倒したり避けたりしながら先へ進む――そんなゲームだった。
記憶の中にはゲームの紹介欄を読んでいるものもあった。それによれば、最後にはボスを倒し攫われた姫を救うのだと書かれていた。
『そのまんまじゃない!』
とは、前世の彼女の叫びである。
『何に』とは言わないが、とあるゲームに内容が非常に似ていた。
亀の甲羅のようなものが飛んできたときにもまた、前世の彼女は同じように叫んでいた。
だが、記憶によれば彼女は一度もボスを倒したことがない。それどころかボスの所まで辿り着いたこともない。
原因は障害物の悪辣さにあった。何度やり直しても何かの障害物で、あるいは奇抜な動きをする敵によって、動く絵のなかの人物は死んでしまう。
どんなに時間を費やしてもボスの所に辿り着くことさえできないため、彼女は机に拳を叩きつけて叫ぶ。
『なにこれっ、クソゲーじゃんっ!!』
今のアウロラには到底『クソ』などと口にはできないが、ゲームの内容を詳しく知るにつれて本当にその通りだと思うようになった。
ゲームの紹介欄にはこうも書かれていた。
『ある日、王城からアウロラ姫が魔族によって攫われてしまった! 国の請願を受け、勇者アレクシが立ち上がる! 魔族からアウロラ姫を助け、国の英雄となれ!』
攫われた『アウロラ姫』とはまさに自分のことで、ゲームの世界に自分は転生とやらをしてしまったらしい、と知る。
これが現実のこととなったらどうなってしまうのだろう? そんな不安がアウロラを襲う。
紹介欄の続きによれば、勇者アレクシがアウロラを無事助けたら、アウロラとの結婚が許されるようだが、その前に実際のゲームと同じく難易度が高いのであれば、勇者は自分のことを助けられないのでは――?
ましてやゲームのように何度も生き返ることなどできない。挑戦できるのは一度きりだ。
(勇者アレクシが誰かは知らないけれど、こうなったら自分の身は自分で守るしかないわ!)
熱が引いて目を覚ましたアウロラは、まず自分を鍛えようと決意するのだった。
魔法で作られた仄かな明かりがベッドの枕元を照らしている。
その暖かな明かりを視界に入れて、アウロラはひとつ息を吐いた。
(私の誕生日だというのに、とても疲れたわ……)
十八歳を迎えたアウロラのため、盛大な舞踏会が開かれたが、純粋にそれを楽しむことが出来なかったアウロラにとっては、疲れの溜まる一日となった。
(でも、何も起こらなくて良かった)
先ほどまであった疲労も緊張も、寝室の明かりを見ると解れて行く気がした。
あれは、アウロラのためにと叔母が、幼い頃からいつも灯してくれている明かりだったからだ。
いつものようにそれを目印にベッドへ向かうアウロラだったが――
「!?」
明かりの届かない暗闇に人の気配を感じて立ち止まる。
心臓を跳ねさせて振り向けば、闇よりもなお暗い影がそこにあった。
黒いフードをかぶり、マント部分で体を隠した影は、視認してしまえば隠しようのない存在感のある、長身の人物だった。
口元も布で覆っているのか、仄かな明かりを受けて一対の赤い双眸だけがはっきりと見える。
だが、目だけがはっきりと見えるのは陰に潜んでいるからだけではなく、少しだけ露出している肌が褐色のように暗い色をしているからのようだ。
目元や体格からアウロラは、その影の人物が男だと判断する。
同時に、護衛の目を盗み気配もなく寝室に侵入できたことから、男をただの人間ではない――魔族だと見做した。
その見解は間違っていなかったようだ。
影の人物は素早くアウロラに手をかざすと、低い声音で呪文を唱えはじめる。その呪文の発音が、人間が使う呪文と比べると独特に聞こえたのだ。
そのせいかよく聞き取れなかったが、アウロラはその呪文が何なのかを聞く前から知っていた。
(やっぱり――ついに、この時が来たのね……!)
アウロラは何年も前から、こうなることを知っていた。
そして、その時からアウロラの目標はひとつ。
(自分の身は自分で守る!)
アウロラは事前に教えてもらった、対抗する呪文を唱えた。
(私は誘拐なんてされない! 絶対ゲームの通りにはならないんだから!)
しかし、影の人物が呪文を唱え終わったとき、アウロラは抵抗むなしく意識を失い、その場に倒れ込んでしまったのだった。
その日、アウロラは住居である王宮の寝室から姿を消した。
王女アウロラが忽然と姿を消したと大騒ぎになったのは、翌朝のことだった。
アウロラは自分がこうなるだろうということは、半ば予想していた。
確信は持てなかったものの、十八になったら誰かに誘拐されるだろうということは分かっていたのだ。
もっと言えば、その『誰か』が魔族であるということも。
なぜ分かっていたのかと言えば、ある時、前世の記憶が蘇ったからだ。
まだ十歳にも満たないころのことだった。
父親の――国王の公務にわがままを言ってついて行き、道中で魔獣に襲われ馬車の中で頭を打った。その衝撃で前世を思い出したのだ。
前世の自分と今世の自分が頭の中で入り乱れ、周囲の騒動もあいまってひどく混乱した。
そんなアウロラを励まし守ろうとしてくれたのが、付き添っていた叔母のリリャだった。
魔獣の吐き出した炎で燃えはじめた馬車から逃げ出し、待ち構えていた魔獣に襲われそうになったとき、身を挺してアウロラを庇おうとしたのも、このリリャだ。
身内であり、献身的に世話をしてくれているリリャの死が目前に迫り、思わずアウロラは恐怖を抱き悲鳴を上げたが、最悪の事態はあっさりと遠ざかった。
鎧の付けていない、騎士でもないただの兵士が、飛びかってきた魔獣を蹴り飛ばしたのだ。
よくよく見ればその兵士は、まだ少年の面影が残る十代半ばから後半の、若い青年だった。
その青年のお陰で危機は去り、アウロラはリリャにしがみついたまま泣きながら、そこで意識を失ったのだった。
その後、高熱を出して三日三晩寝込むこととなったアウロラは、よみがえった前世の記憶にうなされることになった。
ただ、最初こそ混乱したものの、前世の自分と今世の自分はまったく別人格であるという感覚はあった。
そして前世の記憶を得たとき、前世の自分が直前までやっていたゲームの記憶をいちばんに思い出した。
前世の自分がやっていたゲームは、素人が作ったアクションゲームのようだった。
アウロラ自身は今まで見た事の無い絵柄だが、それ以前に絵を映しだしている薄い板状のものや、部屋にあるすべてがアウロラには異質に見えた。
少しあとになって成長したアウロラは『異世界』という単語を覚えたが、前世の世界がまさに異世界だったのだと気づく。
それはともかく、そのゲームは流れる背景に合わせて小さく描かれた人物が、障害物を避けたり壊したり、邪魔をする敵を倒したり避けたりしながら先へ進む――そんなゲームだった。
記憶の中にはゲームの紹介欄を読んでいるものもあった。それによれば、最後にはボスを倒し攫われた姫を救うのだと書かれていた。
『そのまんまじゃない!』
とは、前世の彼女の叫びである。
『何に』とは言わないが、とあるゲームに内容が非常に似ていた。
亀の甲羅のようなものが飛んできたときにもまた、前世の彼女は同じように叫んでいた。
だが、記憶によれば彼女は一度もボスを倒したことがない。それどころかボスの所まで辿り着いたこともない。
原因は障害物の悪辣さにあった。何度やり直しても何かの障害物で、あるいは奇抜な動きをする敵によって、動く絵のなかの人物は死んでしまう。
どんなに時間を費やしてもボスの所に辿り着くことさえできないため、彼女は机に拳を叩きつけて叫ぶ。
『なにこれっ、クソゲーじゃんっ!!』
今のアウロラには到底『クソ』などと口にはできないが、ゲームの内容を詳しく知るにつれて本当にその通りだと思うようになった。
ゲームの紹介欄にはこうも書かれていた。
『ある日、王城からアウロラ姫が魔族によって攫われてしまった! 国の請願を受け、勇者アレクシが立ち上がる! 魔族からアウロラ姫を助け、国の英雄となれ!』
攫われた『アウロラ姫』とはまさに自分のことで、ゲームの世界に自分は転生とやらをしてしまったらしい、と知る。
これが現実のこととなったらどうなってしまうのだろう? そんな不安がアウロラを襲う。
紹介欄の続きによれば、勇者アレクシがアウロラを無事助けたら、アウロラとの結婚が許されるようだが、その前に実際のゲームと同じく難易度が高いのであれば、勇者は自分のことを助けられないのでは――?
ましてやゲームのように何度も生き返ることなどできない。挑戦できるのは一度きりだ。
(勇者アレクシが誰かは知らないけれど、こうなったら自分の身は自分で守るしかないわ!)
熱が引いて目を覚ましたアウロラは、まず自分を鍛えようと決意するのだった。
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