おかしな日記

明智 颯茄

文字の大きさ
上 下
29 / 34

私が泣く時

しおりを挟む
 悲しい時にも泣くのだが、ワンワン泣き叫ぶことはしない。一人でひっそりと耐えて、頬に一筋の涙を流す程度で、呼吸が乱れることはない。

 しかし、本を読んだり音楽を聞いたりすると、嗚咽《おえつ》をもらすほど泣くのだ。それはどんな時かといえば、尊い気持ちに出逢った時である。
 素晴らしいものに感動した時。

 例えば、『レ・ミゼラブル』のミリエル司教がジャンバルジャンと約束を交わす時だったり、『論語物語』で、孔子が重い病にかかった伯牛《はくぎゅう》の元を訪れて、天命だと告げるシーンに弱い。

 この部分を音読をするのだが、一度だってまともに読めたことがない。感動しすぎて、涙が止まらないのだ。
 いつか、読めるようになることを夢見ている。またそこには、綺麗に晴れ渡る空があるのかもしれない。

 2020年8月20日、木曜日
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

明智さんちの旦那さんたちR

明智 颯茄
恋愛
 あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。  奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。  ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。  *BL描写あり  毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。

死んじゃいたいくらい辛いあなたへ

meme
エッセイ・ノンフィクション
私は29歳10ヶ月で死んじゃいたいくらい辛かった事が、たくさんありました。 でも両親や家族、友達、元旦那にも言えない事が多いし、自分でも何故こんなに生きにくいのかよく分かってなかったんですよね。 離婚を決断する前にこのままでは死ぬなぁって思ったんですけど、今は生きてて良かった、死んじゃってたら出来なかった事、やりたい事しようと思えました。 そのやりたい事の一つに本を作るという想いがあります。 なので紙で書いてるのを、こちらで整理しながら書き直したり誤字脱字や文章を直したり加筆しながら更新していきたいと思います。 人の縁や不思議な出来事の多くがあり、私は間違えたり傷つきながらも、生きてこれました。 死んじゃいたいと思ってない人でも、へーこんな事あるんだなって思ってくれたら嬉しいです。 私にはお伝えしたいと思う事がたくさんありますけど、どう受け止めるかは読んでくださる皆さん次第です。 嘘と思うのも、そうだなぁって思うのも自由です。 楽しんで頂けたら、それだけで嬉しいです! よろしくお願いします。 ※エブリスタでも連載中です

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

-MonoChrome-

ひぐらしゆうき
エッセイ・ノンフィクション
作品第一弾[-MonoChrome-]。 タイトル通り、モノクロ写真の作品集です。 こちらでは作品の写真と軽い説明を書いていきます。

幽霊と神様にこんにちは

明智 颯茄
エッセイ・ノンフィクション
元霊感占い師が語る! 感じる程度でしかなかった著者が、なぜ神レベルまで霊視できるようになったのか。 どのようにすれば、霊感は磨かれるのか。 どのような心構えを持てば、見えるようになるのか。 様々な角度から検証し、書き記しました。 *効果には個人差があります。  この作品は、小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも掲載されています。

大人の隠れんぼ=妻編=

明智 颯茄
恋愛
 あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。  ある日、夫の提案で、夫婦だけで隠れんぼをすることになるのだが、何だかおかしなルールが追加され、大騒ぎの隠れんぼとなってしまう。  しかも、誰か手引きしている人がいるようで……。  *この作品は『明智さんちの旦那さんたちR』から抜粋したものです。

私が体験したスピリチュアルを日記にしました

”kataware片割れ”×2
エッセイ・ノンフィクション
小さい頃から生きづらさを感じて彷徨い続けたわたし もがけばもがくほど どん底に落ちていった 本当に本当に苦しくて、もうダメだ、と思ったとき 密教の呪術を駆使して多くの人を救っていた和尚に出会った 目の前で繰り広げられる密教の加持祈祷。護摩壇に燃える聖なる炎、唱える真言、結ばれる印。私の中の何かが目覚め、やがて私を取り巻く宇宙を動かし始めた。多くの人が救われたように、私もそのパワーによって救われた それからの私は、和尚のもとに通い詰めた。そのたびにいろいろなことを教わった。見えない世界で起きている本当のこと、この世界のすぐ上にある幽界や霊界のこと、人の生き死にや輪廻転生、前世やカルマについて、などなど。数えあげたらきりがない。 そしてまた、人生の第二幕ともいうべき遭遇。。。目の前に現れた光の存在 このときの私は光側ではなく闇側の世界を探求していた。そして自分の能力を超えて奥深くまで入りすぎてしまったため大きな憑依を受けてしまったのだ。いつもなら和尚に助けてもらうのだが、和尚はインドで修行中だった、それも半年も・・・、私は死にかけた。3か月で9㎏も痩せた。最後には水も飲めなくなった。それでも毎晩のように襲ってくる、何か、はまったく容赦してくれなかった。 もうダメだ、もう限界かもしれない そう思ったとき今度は目の前に救世主が降りてきた 「あなたさあー  さすがに今回はマズいでしょ  このままじゃ死んじゃうわよ」 まぶしいほどの光に包まれて降りてきたのは「シュアクリーナ」という美しい女性だった。彼女は私の魂の片割れ、光のツインレイでもあるそうだ 突然の出来事に私の頭は混乱したが、そんな私をよそ目に 「あなたは3000年前のインドにいたときも同じような状態になり死にかけたのよ。そのときも私があなたを助けたのだけど......覚えて......ない......よね」 3000年前のインドって? なんですかそれ!!! こんな体験が繰り返された私の物語をお伝えしたくなりました。 ーーーーーーーーーー 私は自分自身に起きた嘘のような本当の話を日記に書きとめてきました。その日記を紐解きながら、改めて整理してまとめてみました。これも何かのご縁だと思います。読んでくださるあなたの人生に少しでも役立つことを願っています。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

処理中です...