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今日は子供たちも一緒にお風呂へ入ることとなった。
百理と樹愉隆、どっちも童子で5歳。光命とともに四人でお風呂へ行こうとすると、子供たちが、
「孔明パパは?」
「一緒に入りたいの?」
「そう」
孔明は張飛についてまた怒っていて、話にいってから戻ってきてないから、ふたりきりでセックスでもしてるんじゃないのか。喧嘩は前戯だったってことで。しかし、子供たちに言うわけにもいかず、
「呼べば来るんじゃない?」
「パパ~!」
呼ぶと、遠くのほうから、陽だまりみたいな柔らかな返事が返ってきた。
「どうしたの~?」
「お風呂一緒に入ろう?」
子供に誘われて、もう一人を思い出した。
「尋ちゃんまだ入ってないから、連れてくるよ」
こうして、私、光命、孔明、百理、樹愉隆、尋の五人でお風呂に入った。しかしすぐに、
「俺も入るからさ」
焉貴がやってきた。そうして、またすぐに、
「おう、入れろや」
明引呼がやってきた。
ちょ、ちょっと狭くなってきたんですけど……。
戸惑っているうちに、お風呂の扉が開いて、
「おや~? もういっぱいですか~?」
月命がやってきた。
「入れんだろ」
明引呼に言われれば、ラブラブな月命が入らないわけがなく、さらにお風呂はいっぱいに。そうして、
「俺も入る」
夕霧命がやってきた。
いやいや! もういっぱいでしょ? どうして、今日だけこんなに混むんですか!
妻は以前見送った案件をポツリつぶやく、ひどく後悔しながら。
「やっぱり、お風呂、増築しておくべきだったかなぁ~。でもなぁ~、たまたま今日だけかも知れないし……」
とか思いながら、尋の髪を孔明が洗って、孔明の髪を月命が洗い、その髪を光命が洗い、その髪を夕霧命が洗い、その髪を焉貴が洗い、その髪を明引呼が洗い、シャンプーリレーになっていた。
「てめぇがオレの髪洗えよ」
と要求され、妻が明引呼の髪を洗っていると、女性の声が聞こえてきた。そうして、またお風呂の扉が開き、奥さんたちふたりが入ってきた。覚師と莎理。女というものは、いつも強気で、
「つめれば、入れるだろ」
と言って、強引に割り込んできた。妻は頭を抱える。
「やっぱり、増築しないとだぁ~」
そんなママを見て、百理が、
「ママ、神様につまれたね」
と言うのだ。どういう意味かはすぐにわかった。
神様に、どうやっても増築する運命に追い込まれたね――。
しかし、それよりも、ママが気になったのは、
「つむなんて、よく知ってるね? 学校じゃ教わらないでしょ? 誰に教わってきたの?」
「友だちが使ってた」
しかし、同じ小学生の樹愉隆は不思議そうな顔をする。
「それって何?」
「あれだよ。みんながよく使ってる。ゲームとかで終わりの時に使うやつ」
「あぁ~、あれか。ツモツモ! ってやつだね」
どんな学校生活なんだろうかと思っていると、光命が湯船に浸かりながら、増築依頼の電話をかけていた。明日の15時から工事が始まるらしい。
2019年10月16日、水曜日
百理と樹愉隆、どっちも童子で5歳。光命とともに四人でお風呂へ行こうとすると、子供たちが、
「孔明パパは?」
「一緒に入りたいの?」
「そう」
孔明は張飛についてまた怒っていて、話にいってから戻ってきてないから、ふたりきりでセックスでもしてるんじゃないのか。喧嘩は前戯だったってことで。しかし、子供たちに言うわけにもいかず、
「呼べば来るんじゃない?」
「パパ~!」
呼ぶと、遠くのほうから、陽だまりみたいな柔らかな返事が返ってきた。
「どうしたの~?」
「お風呂一緒に入ろう?」
子供に誘われて、もう一人を思い出した。
「尋ちゃんまだ入ってないから、連れてくるよ」
こうして、私、光命、孔明、百理、樹愉隆、尋の五人でお風呂に入った。しかしすぐに、
「俺も入るからさ」
焉貴がやってきた。そうして、またすぐに、
「おう、入れろや」
明引呼がやってきた。
ちょ、ちょっと狭くなってきたんですけど……。
戸惑っているうちに、お風呂の扉が開いて、
「おや~? もういっぱいですか~?」
月命がやってきた。
「入れんだろ」
明引呼に言われれば、ラブラブな月命が入らないわけがなく、さらにお風呂はいっぱいに。そうして、
「俺も入る」
夕霧命がやってきた。
いやいや! もういっぱいでしょ? どうして、今日だけこんなに混むんですか!
妻は以前見送った案件をポツリつぶやく、ひどく後悔しながら。
「やっぱり、お風呂、増築しておくべきだったかなぁ~。でもなぁ~、たまたま今日だけかも知れないし……」
とか思いながら、尋の髪を孔明が洗って、孔明の髪を月命が洗い、その髪を光命が洗い、その髪を夕霧命が洗い、その髪を焉貴が洗い、その髪を明引呼が洗い、シャンプーリレーになっていた。
「てめぇがオレの髪洗えよ」
と要求され、妻が明引呼の髪を洗っていると、女性の声が聞こえてきた。そうして、またお風呂の扉が開き、奥さんたちふたりが入ってきた。覚師と莎理。女というものは、いつも強気で、
「つめれば、入れるだろ」
と言って、強引に割り込んできた。妻は頭を抱える。
「やっぱり、増築しないとだぁ~」
そんなママを見て、百理が、
「ママ、神様につまれたね」
と言うのだ。どういう意味かはすぐにわかった。
神様に、どうやっても増築する運命に追い込まれたね――。
しかし、それよりも、ママが気になったのは、
「つむなんて、よく知ってるね? 学校じゃ教わらないでしょ? 誰に教わってきたの?」
「友だちが使ってた」
しかし、同じ小学生の樹愉隆は不思議そうな顔をする。
「それって何?」
「あれだよ。みんながよく使ってる。ゲームとかで終わりの時に使うやつ」
「あぁ~、あれか。ツモツモ! ってやつだね」
どんな学校生活なんだろうかと思っていると、光命が湯船に浸かりながら、増築依頼の電話をかけていた。明日の15時から工事が始まるらしい。
2019年10月16日、水曜日
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