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眠る順番 二回目
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夜一緒に眠る子供たちの順番。前回決めたものは、今日で終了。
ということで、昨日また順番決めをした。
小さな箱に、子供たちの名前を書いた小さな紙を入れて、引き当てるというもの。
これが、功をなし。だいたい、子供たちの名前が読めるようになった。だが、まだ、止まってしまう子供がいる。
第2回目。今回から、張飛の子供3人が入って40人。
8/13(火)貴城、咲珠李庵
8/14(水)菩華、百叡
8/15(木)善珠、倫並
8/16(金)三々果、美咲
8/17(土)我論、漣実
8/18(日)華美、綿理
8/19(月)沙雨芽、樹愉隆
8/20(火)策羅、流貳
8/21(水)蘭星、甲
8/22(木)花慈愛、秀九
8/23(金)類偉、七瀬
8/24(土)祇域婀、張弐
8/25(日)真愛、隆醒
8/26(月)禄、威育
8/27(火)輝富威流、繁礼
8/28(水)紆螺、風鵺
8/29(木)真理阿、夕霧
8/30(金)葛、白
8/31(土)香芳、愛香
9/1(日)百理、冠成
以上である。くじを引く時は、集まりたい子供は私のそばへやってくる。そうして、ノリノリでくじを引く。
「はい! じゃあ、最初の人!」
ドラムロールが鳴っているような気分で、ジャーンとシンバルが鳴ると、
「貴城!」
これは読める。
「貴城と同じ人は誰か!」
そうして、出て来た紙を見て、妻は固まるのだった。
――咲珠李庵。
「よ、読めない……」
そうすると、子供たちからブーイングなのである。
「ママ、もう!」
「ごめんごめん。きちんと覚える努力をする。失礼だよね、人の名前覚えてないなんて……」
確かね、貴増参さんの娘なんだよ。
「さ……さしゅーりゃん」
「ブブー!」
クイズ番組の不正解みたいな口真似が子供たちからやって来た。
「ん~? 咲珠李庵!」
「ピンポーン! 正解!」
本人がそばに来て、ママは頭を下げるのだった。
「ごめん。本当に覚えてなくて……」
そうして、くじ引きは進んでゆく、また止まる。
――漣実。
「な、な……みー……。独健さんだよね?」
「パパはせいか~い!」
「あ、思い出した。漣実!」
――七瀬。
「ななせ、ではない。独健さん。っていうか、独健さんと貴増参さんのところ、読みづらいなぁ」
「ママ、答えて」
「七瀬!」
――張弐。
「これは覚えた。張弐、パルニじゃない。月さん。ただ、女の子だったかな? 男の子だったかな?」
一歩前に出て来たのは、女の子だった。
「申し訳ない」
再び子供に頭を下げ、
――風鵺。
「これは一度間違えたから、覚えた。風鵺。夕霧さん」
そうして、最後に到達。
――冠成。
「かんせい、じゃなくて、冠成、夕霧さん」
ということで、くじ引きは無事終了。
まだ、子供たちの中では、話したことがないという兄弟がいる。今回ペアになったので、ぜひこの機会に交友を深めていただきたいところだ。
しかし、ママの頭は混乱したまま。生みの父親が未だに、ごちゃごちゃしているのだ。
ちなみに、こんな現象が起きている。子供たちそれぞれの好きなパパは違う。当たり前だが。しかも、生みの父親ではなく、他のパパが好きという子が結構いる。
手当たり次第聞いているのだが、まだまだ調査中だ。
2019年8月12日、月曜日
ということで、昨日また順番決めをした。
小さな箱に、子供たちの名前を書いた小さな紙を入れて、引き当てるというもの。
これが、功をなし。だいたい、子供たちの名前が読めるようになった。だが、まだ、止まってしまう子供がいる。
第2回目。今回から、張飛の子供3人が入って40人。
8/13(火)貴城、咲珠李庵
8/14(水)菩華、百叡
8/15(木)善珠、倫並
8/16(金)三々果、美咲
8/17(土)我論、漣実
8/18(日)華美、綿理
8/19(月)沙雨芽、樹愉隆
8/20(火)策羅、流貳
8/21(水)蘭星、甲
8/22(木)花慈愛、秀九
8/23(金)類偉、七瀬
8/24(土)祇域婀、張弐
8/25(日)真愛、隆醒
8/26(月)禄、威育
8/27(火)輝富威流、繁礼
8/28(水)紆螺、風鵺
8/29(木)真理阿、夕霧
8/30(金)葛、白
8/31(土)香芳、愛香
9/1(日)百理、冠成
以上である。くじを引く時は、集まりたい子供は私のそばへやってくる。そうして、ノリノリでくじを引く。
「はい! じゃあ、最初の人!」
ドラムロールが鳴っているような気分で、ジャーンとシンバルが鳴ると、
「貴城!」
これは読める。
「貴城と同じ人は誰か!」
そうして、出て来た紙を見て、妻は固まるのだった。
――咲珠李庵。
「よ、読めない……」
そうすると、子供たちからブーイングなのである。
「ママ、もう!」
「ごめんごめん。きちんと覚える努力をする。失礼だよね、人の名前覚えてないなんて……」
確かね、貴増参さんの娘なんだよ。
「さ……さしゅーりゃん」
「ブブー!」
クイズ番組の不正解みたいな口真似が子供たちからやって来た。
「ん~? 咲珠李庵!」
「ピンポーン! 正解!」
本人がそばに来て、ママは頭を下げるのだった。
「ごめん。本当に覚えてなくて……」
そうして、くじ引きは進んでゆく、また止まる。
――漣実。
「な、な……みー……。独健さんだよね?」
「パパはせいか~い!」
「あ、思い出した。漣実!」
――七瀬。
「ななせ、ではない。独健さん。っていうか、独健さんと貴増参さんのところ、読みづらいなぁ」
「ママ、答えて」
「七瀬!」
――張弐。
「これは覚えた。張弐、パルニじゃない。月さん。ただ、女の子だったかな? 男の子だったかな?」
一歩前に出て来たのは、女の子だった。
「申し訳ない」
再び子供に頭を下げ、
――風鵺。
「これは一度間違えたから、覚えた。風鵺。夕霧さん」
そうして、最後に到達。
――冠成。
「かんせい、じゃなくて、冠成、夕霧さん」
ということで、くじ引きは無事終了。
まだ、子供たちの中では、話したことがないという兄弟がいる。今回ペアになったので、ぜひこの機会に交友を深めていただきたいところだ。
しかし、ママの頭は混乱したまま。生みの父親が未だに、ごちゃごちゃしているのだ。
ちなみに、こんな現象が起きている。子供たちそれぞれの好きなパパは違う。当たり前だが。しかも、生みの父親ではなく、他のパパが好きという子が結構いる。
手当たり次第聞いているのだが、まだまだ調査中だ。
2019年8月12日、月曜日
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