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各地の災害

2024年 岐阜県最大震度4の地震

今年に入ってから岐阜県でも地震が頻発しており、岐阜県美濃中西部では最大震度4の地震が起こっています。


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2024年1月15日 18時37分ごろ
震源地   岐阜県美濃中西部 
最大震度   1
マグニチュード2.8
深さ  20km


2024年2月27日 11時46分ごろ
震源地  岐阜県美濃中西部
最大震度  1
マグニチュード2.9
深さ 10km


2024年3月23日 8時31分ごろ
震源地   岐阜県美濃中西部
最大震度   4  
マグニチュード4.7
深さ 10km


2024年4月5日 11時48分ごろ
震源地  岐阜県美濃中西部
最大震度  1
マグニチュード2.4
深さ  10km

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岐阜県に被害を及ぼす地震は、主に陸域の浅い場所で発生する地震と、相模、駿河、南海トラフ沿いで発生する海溝型巨大地震です。



【過去の岐阜県周辺での観測】

■７４５年 美濃の地震
（Ｍ７．９）

■７６２年  美濃・飛騨・信濃の地震
（M不明）

■１５８６年  天正地震  
（M ７．８）

■１８５８年  飛越地震 
（Ｍ７．０～７．１）

■１８９１年 濃尾地震
（Ｍ８．０）

■１９４６年 南海地震
（Ｍ８．０）

■１９６１年  北美濃地震
（Ｍ７．０）

■１９６９年  岐阜県中部の地震
（Ｍ６．６）

■２００４年  紀伊半島南東沖
（Ｍ７．４）


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岐阜県には多くの活断層があります。

【⠀県北部⠀】
牛首断層帯、跡津川断層帯、高山・大原断層帯、庄川断層帯、長良川上流断層帯


【⠀長野県との県境付近 】
木曽山脈西縁断層帯、屏風山・恵那山及び猿投山断層帯、阿寺断層帯、糸魚川・静岡構造線断層帯


【⠀県南西部⠀】
濃尾断層帯、柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯、養老－桑名－四日市断層帯、鈴鹿東縁断層帯

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また、岐阜県内に被害を及ぼす可能性のある海溝型地震には、南海トラフで発生する地震があります。


■岐阜県は地震の揺れの少ない県


気象庁の震度データベースによると、1922年から2021年の100年間で岐阜県において最大震度5弱以上の地震が発生したのは、1944年の東南海地震と1946年の南海地震、1969年に発生した美濃中部地震の3回だけです。
それ以降、震度5弱以上の地震は発生していなかったのですが、2024年の能登半島地震により、高山市と飛騨市で震度5弱が観測されました。震度5弱以上が観測されたのはおよそ55年ぶりのことです。




地震調査研究推進本部が公表した「全国地震動予測地図2020年版」の確率論的地震動予測地図によると、岐阜県が今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率は27.3％となっています。


特に飛騨は頑強な飛騨片麻岩帯により地盤が固いといわれているようです。

福島県沖を震源に発生し、最大で震度6強を記録した地震では、岐阜県飛騨地方ではほとんど揺れを感知しませんでした。
北海道大学の方の研究によると飛騨山脈の下に地震波速度が非常に遅い領域（低速度異常体）があるためとされています。
「飛騨山脈は神様に守られている」との声もあるほど揺れに強い地域ですが、能登半島地震で１月１日に震度５弱の揺れを観測しています。


この能登半島地震による地殻変動によって、岐阜県と長野県の県を隣接する「糸魚川・静岡構造線」と呼ばれる大断層帯の内陸直下型地震の発生確率が一段と高まった可能性があるとのこと。


「能登半島地震の地殻変動によって緩んだ活断層の割れ目に流体が入り込めば、構造線に近接する岐阜や長野で内陸直下型大地震が多発するのは理の当然です。今後は岐阜や長野などの他地域でも、マグニチュード７クラスの大地震への備えが急務となります。」

と地震学の専門家が警鐘を鳴らしています。


強固な地盤とされる岐阜県ですが、地殻変動によって地質が変わりつつあります。能登半島地震以前の調査結果よりも大地震発生の確率が上がっている可能性もあるため、事前の備えを進めて下さい。