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インド株のデメリット
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インド株の良いことばっかり見ていては、フェアではないので、ちゃんとデメリットも書いておきます。
* * * * * *
■市場が閉鎖的
日本の個人投資家がインド市場に投資をする場合、投資信託やETFがメインになります。
インドの株式市場は外国人が直接投資できない為、インドのブランドグループ首位の「タタグループ」などに直接投資出来ないんですよね。
しかし、最初から投資信託メインでやるつもりなら問題ではありません。
~モディ首相になってからの変化~
インドはモディ政権になる前は、外国からの投資の規制が非常に厳しかったのですが、モディ政権になってからは、これまで閉鎖的であったインドの外国直接投資規制の緩和の促進に努めてきました。具体的な施策としては、以下のようなものがあります。
1. 投資制限の緩和
外国直接投資の制限を緩和しました。
保険、防衛、鉄道、建設など、これまで制限があった分野で外国企業の進出が容易になりました。
2. FDI上限の引き上げ
外国企業は特定の割合以上の持ち株を取ることができず、厳しい制約があったのですが、海外からの投資を誘致するため、多くのセクターにおける外国直接投資(FDI)上限を引き上げました。これにより、外国企業がインドにより大きな投資を行いやすくなりました。
3. 自動承認制度の導入
特定のセクターにおいて外国企業への投資を自動的に承認する制度を導入しました。
これまでは、承認プロセスが複雑で、審査や事務手続きに時間がかかってしまい、外国企業の進出の足枷となっていましたが、自動認証化により、投資プロセスが迅速化し、外国企業の進出を促進しました。
4. 政府の役割の抑制
政府の介入を減らし、ビジネス環境を改善するための規制緩和を行いました。これにより、外国企業がビジネスを展開しやすくなり、経済成長が促進されました。
モディ政権が行ってきたこれらの施策は、これまで閉鎖的であったインドの経済開放を推進し、外国からの投資を促進することに成功しています。
ただし、前述の通り制約があり、まだ完全にオープンとは行かない所が現状です。
しかし、今後インドが発展していく上で、よりオープンに改善されて行く可能性もあるのではないかなと思います。
■通貨下落
比較的新興国の中では安定しているインド・ルピーですが、インド中央銀行がインフレをコントロールできなくなってしまった場合には、ルピーが下落する可能性があります。
まぁ、しかし、これはどこの国も同じリスクがありますね。
■カースト制度のリスク
不安要素といえば、古くからあるカースト制度問題です。
モディ首相は、カースト制度の「職業差別」に無縁のIT関連産業を政策的に後押しした為、都市部では身分習慣が希薄化しました。
カースト制度では生まれ持った名字によって職業が紐付けられます。つまり生まれながら就ける職業が決まってしまうということです。しかし、ITは近年誕生した職業のため、紐付けられる名字はありません。
ITはカースト制に関係なく、誰でも挑戦できるため、身分の低い人たちが貧困から脱却するためにITの勉強を必死で行ってきたからこそIT関連産業が伸びたといえます。
しかし、農村部ではまだまだカーストによる規制や風習が残っています。そのため、低カースト層に対して、入学や就職、選挙等に一定の優先枠を設ける優遇措置を行っているのですが、それに対して「逆差別である!」との声も上がって来ており、社会分断の危険性もあります。
日本でも低所得者、住民税非課税世帯、外国人には手厚い支援にもかかわらず、中間所得層には優遇も少なく、少ない手取りで多くの税金を払い、損をしているような感じがあります。
そして、日本でも低カースト優遇措置と同じように部落優遇があります。これに対してやはり「逆差別だ」との声が上がり、SNSなどでそういった発信は見かけます。
■戦争・紛争リスク
政治不安や経済不安、戦争や紛争などの社会不安が起きると、資本市場に大きな影響をあたえることになります。
戦争・紛争リスクは、インドとパキスタン間にあります。核をちらつかせての両者のにらみ合いが続いている状況です。
元をたどれば原因は某国の植民地支配によるもので、某国の責任は重いと思いますが⋯。
核戦争に発展しないことを心から願います。
また、インドと中国間の関係も心配の種です。
2020年6月にヒマラヤ西部で双方の兵士が衝突し、インド側で20人、中国側で4人の兵士が死亡したことで一気に悪化しました。以来、数度にわたり軍事・外交面の話し合いが行われ、約3000キロに及ぶ国境線は平静さを取り戻してきましたが、依然として部分的な衝突が続いています。
インド・中国両軍は山間部に数万の兵士、武器、装備を集結させている状態なのです。
そして、インド政府は2020年以降、重要なハイテク・通信事業から中国を締め出し、米国を迎え入れた形で中国政府を激怒させました。
さらに、インドがオーストラリア、日米との戦略的な4カ国安全保障協力(クアッド)に加わったことで、中国政府は中国に敵対するものと見なしています。
両国における未解決問題を抱えるインドの保安は直ちに悪化するとは考えにくいですが、緊張状態にあると言えます。
(図 防衛省HPより)
■感染症
インドは衛生環境が整っていない部分もあり、感染症の宝庫といわれ、様々な感染症があります。都市部でも例外ではなく、特に消化器感染症と結核、デング熱、マラリア、日本脳炎などの蚊が媒介する感染症には注意が必要です。
【消化器感染症】
大腸菌などによる細菌性胃腸炎が多く、腸チフス、パラチフス、細菌性赤痢、アメーバ赤痢、コレラ、A型肝炎、E型肝炎などは、都市部でもよく見られます。
他にも、ジアルジアや回虫などの寄生虫疾患を含め、多くの消化器感染症があります。
2007年、ほとんどの抗生物質が効かないNDM-1(ニューデリー・メタロβラクタマーゼ1)という多剤耐性菌がインド・ニューデリーで発見され、2010年には、インドで医療を受けた欧米人がNDM-1に感染し、本国に持ち帰るという事案が多発しました。
【デング熱】
雨期の後の蚊の増える時期、インド北部では8月末~11月頃に人口の密集した大都市を中心に流行します。
【チクングニア熱】
こちらも蚊を媒介とする感染症です。蚊の増える8月末~11月頃に患者が増加します。致死率は0.1%未満です。関節痛、関節の腫脹が長期間持続することがあります。ワクチンも治療薬もありません。
【マラリア】
マラリアはハマダラカという蚊によって媒介される病気で、都市部を中心に流行するデング熱とは対照的に非都市部(農村部)で見られることが多いとされています。1週間~4週間の潜伏期間をおいて、発熱、寒気、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛などの症状で発症します。
【結核】
インドでは結核の罹患率が極めて高く、世界の感染者の約3分の1を占めるとされています。
【狂犬病】
インドは狂犬病の犠牲者が世界で最も多い国で、年間2万人以上が狂犬病で亡くなっていると言われています。狂犬病は致死率がほぼ100%の感染症です。インド人は宗教上の理由で殺生を好まないためか、野犬がそのまま放置されており、至る所に野犬がいます。
(参考外務省HPより)
■熱波
熱波により、インドの最高気温は50度を越えることもあります。そのため、インド熱波は経済・開発目標に脅威とされています。
熱発により、農業生産に打撃が生じ、食料価格の高騰などの影響があるのではないでしょうか。
* * * * * *
⋯どうでしょう。
なかなかデンジャラスな臭いがしますよね。
これを見て危険と判断した方は、インド株に手を出すのは辞めておきましょう!
【投資は自己責任(๑•̀ㅁ•́๑)✧】
筆者は逆に、伸び代しかないと思っていますw
人の意見はあてにならないので、ご自分で調べ納得してから、が鉄則です!
* * * * * *
■市場が閉鎖的
日本の個人投資家がインド市場に投資をする場合、投資信託やETFがメインになります。
インドの株式市場は外国人が直接投資できない為、インドのブランドグループ首位の「タタグループ」などに直接投資出来ないんですよね。
しかし、最初から投資信託メインでやるつもりなら問題ではありません。
~モディ首相になってからの変化~
インドはモディ政権になる前は、外国からの投資の規制が非常に厳しかったのですが、モディ政権になってからは、これまで閉鎖的であったインドの外国直接投資規制の緩和の促進に努めてきました。具体的な施策としては、以下のようなものがあります。
1. 投資制限の緩和
外国直接投資の制限を緩和しました。
保険、防衛、鉄道、建設など、これまで制限があった分野で外国企業の進出が容易になりました。
2. FDI上限の引き上げ
外国企業は特定の割合以上の持ち株を取ることができず、厳しい制約があったのですが、海外からの投資を誘致するため、多くのセクターにおける外国直接投資(FDI)上限を引き上げました。これにより、外国企業がインドにより大きな投資を行いやすくなりました。
3. 自動承認制度の導入
特定のセクターにおいて外国企業への投資を自動的に承認する制度を導入しました。
これまでは、承認プロセスが複雑で、審査や事務手続きに時間がかかってしまい、外国企業の進出の足枷となっていましたが、自動認証化により、投資プロセスが迅速化し、外国企業の進出を促進しました。
4. 政府の役割の抑制
政府の介入を減らし、ビジネス環境を改善するための規制緩和を行いました。これにより、外国企業がビジネスを展開しやすくなり、経済成長が促進されました。
モディ政権が行ってきたこれらの施策は、これまで閉鎖的であったインドの経済開放を推進し、外国からの投資を促進することに成功しています。
ただし、前述の通り制約があり、まだ完全にオープンとは行かない所が現状です。
しかし、今後インドが発展していく上で、よりオープンに改善されて行く可能性もあるのではないかなと思います。
■通貨下落
比較的新興国の中では安定しているインド・ルピーですが、インド中央銀行がインフレをコントロールできなくなってしまった場合には、ルピーが下落する可能性があります。
まぁ、しかし、これはどこの国も同じリスクがありますね。
■カースト制度のリスク
不安要素といえば、古くからあるカースト制度問題です。
モディ首相は、カースト制度の「職業差別」に無縁のIT関連産業を政策的に後押しした為、都市部では身分習慣が希薄化しました。
カースト制度では生まれ持った名字によって職業が紐付けられます。つまり生まれながら就ける職業が決まってしまうということです。しかし、ITは近年誕生した職業のため、紐付けられる名字はありません。
ITはカースト制に関係なく、誰でも挑戦できるため、身分の低い人たちが貧困から脱却するためにITの勉強を必死で行ってきたからこそIT関連産業が伸びたといえます。
しかし、農村部ではまだまだカーストによる規制や風習が残っています。そのため、低カースト層に対して、入学や就職、選挙等に一定の優先枠を設ける優遇措置を行っているのですが、それに対して「逆差別である!」との声も上がって来ており、社会分断の危険性もあります。
日本でも低所得者、住民税非課税世帯、外国人には手厚い支援にもかかわらず、中間所得層には優遇も少なく、少ない手取りで多くの税金を払い、損をしているような感じがあります。
そして、日本でも低カースト優遇措置と同じように部落優遇があります。これに対してやはり「逆差別だ」との声が上がり、SNSなどでそういった発信は見かけます。
■戦争・紛争リスク
政治不安や経済不安、戦争や紛争などの社会不安が起きると、資本市場に大きな影響をあたえることになります。
戦争・紛争リスクは、インドとパキスタン間にあります。核をちらつかせての両者のにらみ合いが続いている状況です。
元をたどれば原因は某国の植民地支配によるもので、某国の責任は重いと思いますが⋯。
核戦争に発展しないことを心から願います。
また、インドと中国間の関係も心配の種です。
2020年6月にヒマラヤ西部で双方の兵士が衝突し、インド側で20人、中国側で4人の兵士が死亡したことで一気に悪化しました。以来、数度にわたり軍事・外交面の話し合いが行われ、約3000キロに及ぶ国境線は平静さを取り戻してきましたが、依然として部分的な衝突が続いています。
インド・中国両軍は山間部に数万の兵士、武器、装備を集結させている状態なのです。
そして、インド政府は2020年以降、重要なハイテク・通信事業から中国を締め出し、米国を迎え入れた形で中国政府を激怒させました。
さらに、インドがオーストラリア、日米との戦略的な4カ国安全保障協力(クアッド)に加わったことで、中国政府は中国に敵対するものと見なしています。
両国における未解決問題を抱えるインドの保安は直ちに悪化するとは考えにくいですが、緊張状態にあると言えます。
(図 防衛省HPより)
■感染症
インドは衛生環境が整っていない部分もあり、感染症の宝庫といわれ、様々な感染症があります。都市部でも例外ではなく、特に消化器感染症と結核、デング熱、マラリア、日本脳炎などの蚊が媒介する感染症には注意が必要です。
【消化器感染症】
大腸菌などによる細菌性胃腸炎が多く、腸チフス、パラチフス、細菌性赤痢、アメーバ赤痢、コレラ、A型肝炎、E型肝炎などは、都市部でもよく見られます。
他にも、ジアルジアや回虫などの寄生虫疾患を含め、多くの消化器感染症があります。
2007年、ほとんどの抗生物質が効かないNDM-1(ニューデリー・メタロβラクタマーゼ1)という多剤耐性菌がインド・ニューデリーで発見され、2010年には、インドで医療を受けた欧米人がNDM-1に感染し、本国に持ち帰るという事案が多発しました。
【デング熱】
雨期の後の蚊の増える時期、インド北部では8月末~11月頃に人口の密集した大都市を中心に流行します。
【チクングニア熱】
こちらも蚊を媒介とする感染症です。蚊の増える8月末~11月頃に患者が増加します。致死率は0.1%未満です。関節痛、関節の腫脹が長期間持続することがあります。ワクチンも治療薬もありません。
【マラリア】
マラリアはハマダラカという蚊によって媒介される病気で、都市部を中心に流行するデング熱とは対照的に非都市部(農村部)で見られることが多いとされています。1週間~4週間の潜伏期間をおいて、発熱、寒気、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛などの症状で発症します。
【結核】
インドでは結核の罹患率が極めて高く、世界の感染者の約3分の1を占めるとされています。
【狂犬病】
インドは狂犬病の犠牲者が世界で最も多い国で、年間2万人以上が狂犬病で亡くなっていると言われています。狂犬病は致死率がほぼ100%の感染症です。インド人は宗教上の理由で殺生を好まないためか、野犬がそのまま放置されており、至る所に野犬がいます。
(参考外務省HPより)
■熱波
熱波により、インドの最高気温は50度を越えることもあります。そのため、インド熱波は経済・開発目標に脅威とされています。
熱発により、農業生産に打撃が生じ、食料価格の高騰などの影響があるのではないでしょうか。
* * * * * *
⋯どうでしょう。
なかなかデンジャラスな臭いがしますよね。
これを見て危険と判断した方は、インド株に手を出すのは辞めておきましょう!
【投資は自己責任(๑•̀ㅁ•́๑)✧】
筆者は逆に、伸び代しかないと思っていますw
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