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ドナルド・トランプ氏銃撃事件の予言
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アメリカのトランプ前大統領(78)が2024年7月13日、東部ペンシルベニア州で演説中に銃撃を受け、右耳を負傷しました。集会に参加した1人が流れ弾に当たり死亡、2人が重傷となり、犯人(20)はその場でシークレットサービスによって射殺されました。
捜査当局は今回の事件をトランプ氏に対する暗殺未遂事件として捜査を始めています。
* * *
11月の大統領選に向けて現職のバイデン氏との熾烈な争いを繰り広げる中 起こった暗殺未遂事件。
この、今回の“トランプ前大統領暗殺事件”が「予言されていた!」としてネットで注目を集めています。
それは、海外の有名な予言者などではなく、なんと日本の漫画。
2024年7月発売のゴルゴ13(さいとうたかを)の最新刊に収録されている、香川まさひとさんが脚本を担当した「夢の国」の話がトランプ氏の銃撃を予言していたと話題になっているのです。
(「ゴルゴ13」 213巻に収録の『夢の国』より )
その内容は、アメリカ大統領の支持率を回復させるため、大統領の側近が自作自演の狙撃をゴルゴ13に依頼するという内容になっています。この大統領はドナルド・トランプ氏をモチーフにしており、名前も「ロナルド・プラント大統領」と、似せて描かれています。
プラント大統領を暗殺に見せかけてゴルゴ13にスマホを狙って撃ってもらい、大統領は自身の危険を顧みず、女の子を庇い、この対応によって一躍ヒーローとなり支持率を上昇させた、というお話です。
SNSでは、
「今回のトランプ狙撃とそっくりな話がゴルゴ13にある
ガッツポーズ写真の背景の星条旗があまりに出来すぎてて思い出してしまった」
「ゴルゴ13の最新刊にトランプのシーンがあって非常にタイムリー」
「ゴルゴ13でおもっきりトランプさんをモデルにした人のスマホを狙撃する話とかあるんだけどなんか予言じみててこわい」
など、発売日も「2024年7月」とタイムリーなことも相まって、予言なのではないかとザワついた声が聞こえます。
実はこの回は2017年に執筆されたものであり、過去に単行本化を2回ほどしています。しかし、最新刊にもこの回が収録され、その発売日がちょうど「2024年7月」だった為、読者が「非常にタイムリー」と驚いたというわけです。
* * *
今回の銃撃事件では、狙撃者本人も含め死傷者が複数人出ていることから、“自作自演”という言葉はあまりにも不謹慎である為、言葉を慎むべきであると思います。
しかし、「トランプ(元)大統領」→「銃撃」→「回避」→「支持率上がる」
ここの部分は、とても酷似しており、“偶然にしては似すぎてて怖い”と思う気持ちもわかりますよね。
ただ、「ゴルゴ13」シリーズは、現実の国際政治を反映しており、実際の人物をモチーフとしたキャラクターを交えリアリティに描く漫画である為、世界各国の要人の暗殺依頼を受ける事が多く、今回たまたまその中の一人と合致してしまっただけとも言えます。
2007年11月に刊行された「アナライズ・ウクライナ」では、現実のウクライナ情勢、ロシア、ドイツなどの強国に挟まれた難しい土地で独立して国を保つためのウクライナの戦いが描かれています。
1932~33年、旧ソ連に取り込まれたウクライナは、スターリンによって人為的飢饉の犠牲になり、数百万人が餓死します。
また、第二次世界大戦時にはドイツによる強制労働やユダヤ人虐殺により人口が更に数百万人減少したとも言われています。
このような常に強国の支配を受け、翻弄されるウクライナ国内の大統領選挙では、ロシア寄りの前大統領後継者とEU寄りの野党支持者の一騎打ちとなります。
この話は現実に起こった出来事を作中に反映しており、今のウクライナ情勢の背景の一端を知ることの出来る話になっています。
「ゴルゴ13」シリーズは、世界各国の歴史の一端を知ることができる言わば「教材」のような漫画とされているのです。
* * *
2021年9月24日、「ゴルゴ13」シリーズの作者である漫画家のさいとう・たかを氏は、すい臓がんのため死去されています。享年84でした。
さいとう氏の死去後も、さいとう・プロダクションにより「ゴルゴ13」の連載は続き、今年で55周年を迎えています。
2024年以降も、予言のように描かれるリアリティなお話が、作中に登場する可能性もあるかもしれませんね。
捜査当局は今回の事件をトランプ氏に対する暗殺未遂事件として捜査を始めています。
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11月の大統領選に向けて現職のバイデン氏との熾烈な争いを繰り広げる中 起こった暗殺未遂事件。
この、今回の“トランプ前大統領暗殺事件”が「予言されていた!」としてネットで注目を集めています。
それは、海外の有名な予言者などではなく、なんと日本の漫画。
2024年7月発売のゴルゴ13(さいとうたかを)の最新刊に収録されている、香川まさひとさんが脚本を担当した「夢の国」の話がトランプ氏の銃撃を予言していたと話題になっているのです。
(「ゴルゴ13」 213巻に収録の『夢の国』より )
その内容は、アメリカ大統領の支持率を回復させるため、大統領の側近が自作自演の狙撃をゴルゴ13に依頼するという内容になっています。この大統領はドナルド・トランプ氏をモチーフにしており、名前も「ロナルド・プラント大統領」と、似せて描かれています。
プラント大統領を暗殺に見せかけてゴルゴ13にスマホを狙って撃ってもらい、大統領は自身の危険を顧みず、女の子を庇い、この対応によって一躍ヒーローとなり支持率を上昇させた、というお話です。
SNSでは、
「今回のトランプ狙撃とそっくりな話がゴルゴ13にある
ガッツポーズ写真の背景の星条旗があまりに出来すぎてて思い出してしまった」
「ゴルゴ13の最新刊にトランプのシーンがあって非常にタイムリー」
「ゴルゴ13でおもっきりトランプさんをモデルにした人のスマホを狙撃する話とかあるんだけどなんか予言じみててこわい」
など、発売日も「2024年7月」とタイムリーなことも相まって、予言なのではないかとザワついた声が聞こえます。
実はこの回は2017年に執筆されたものであり、過去に単行本化を2回ほどしています。しかし、最新刊にもこの回が収録され、その発売日がちょうど「2024年7月」だった為、読者が「非常にタイムリー」と驚いたというわけです。
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今回の銃撃事件では、狙撃者本人も含め死傷者が複数人出ていることから、“自作自演”という言葉はあまりにも不謹慎である為、言葉を慎むべきであると思います。
しかし、「トランプ(元)大統領」→「銃撃」→「回避」→「支持率上がる」
ここの部分は、とても酷似しており、“偶然にしては似すぎてて怖い”と思う気持ちもわかりますよね。
ただ、「ゴルゴ13」シリーズは、現実の国際政治を反映しており、実際の人物をモチーフとしたキャラクターを交えリアリティに描く漫画である為、世界各国の要人の暗殺依頼を受ける事が多く、今回たまたまその中の一人と合致してしまっただけとも言えます。
2007年11月に刊行された「アナライズ・ウクライナ」では、現実のウクライナ情勢、ロシア、ドイツなどの強国に挟まれた難しい土地で独立して国を保つためのウクライナの戦いが描かれています。
1932~33年、旧ソ連に取り込まれたウクライナは、スターリンによって人為的飢饉の犠牲になり、数百万人が餓死します。
また、第二次世界大戦時にはドイツによる強制労働やユダヤ人虐殺により人口が更に数百万人減少したとも言われています。
このような常に強国の支配を受け、翻弄されるウクライナ国内の大統領選挙では、ロシア寄りの前大統領後継者とEU寄りの野党支持者の一騎打ちとなります。
この話は現実に起こった出来事を作中に反映しており、今のウクライナ情勢の背景の一端を知ることの出来る話になっています。
「ゴルゴ13」シリーズは、世界各国の歴史の一端を知ることができる言わば「教材」のような漫画とされているのです。
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2021年9月24日、「ゴルゴ13」シリーズの作者である漫画家のさいとう・たかを氏は、すい臓がんのため死去されています。享年84でした。
さいとう氏の死去後も、さいとう・プロダクションにより「ゴルゴ13」の連載は続き、今年で55周年を迎えています。
2024年以降も、予言のように描かれるリアリティなお話が、作中に登場する可能性もあるかもしれませんね。
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