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【R18】天使と魔王の戯れ(中編)
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「主任。天宮主任」
耳元で聞こえてきた声に驚いて顔を上げる。すぐ横に入社して半年の新人がいた。瞬きをしながら端正な顔を見つめる。そして、我に返った。
こんな近くで声をかけられるまで気づかなかったなんて……自分でも気づかないうちに疲労が溜まっていたのだろうか。眉間を揉みほぐしながら一度深呼吸をして、身体ごと向き合う。
「集中しすぎていたみたい。ごめんなさいね。黒野君」
「いえ、主任の仕事の邪魔をしてしまい、こちらこそすみません。……あの、主任が呼んでいたと聞いてきたのですが」
そうだったと思い出す。先程声をかけようとした時には黒野が電話をしていたので、隣の席の子に言伝を頼んでおいたのだ。
「ええ。急で悪いんだけど、週末に出張が入ってしまって……黒野君も行けるかしら?」
「俺も、ですか?」
「そう。期待のルーキー君に頼みたいの」
ふふと挑発するように笑えば、戸惑っていた表情からキリッとした表情に切り替わる。
「ご期待に沿えるようがんばります。よろしくお願いします」
「こちらこそ。ああ、これが先方の資料でこっちが今回推し進めたい契約内容。明後日までに確認しておいてくれる?」
「わかりました」
資料を受け取り、無駄のない動作で立ち去る頼もしい後輩の後姿を見つめる。彼の様子を窺っているのは自分だけではない。皆理由は違えど期待のルーキーに注目しているのだ。
気持ちはわかるがいつまでも黒野を見つめていたら仕事は進まない。
天宮はわざとらしく咳ばらいをした。慌てて皆が黒野から視線を逸らす。小さく溜息を洩らすと天宮も作業の続きにかかった。
「黒野~来週末主任と出張だって~? いいよな~」
「何が?」
「だってよ~あの主任だぜ?」
両手で胸元に大きな円を描きながらにやける同僚。そんな同僚を見て眉根をしかめる黒野に、もう一人の同僚が肩をたたいた。
「まぁ、妬みは仕方ないって。天宮主任ってすげぇ仕事ができる上にあの美貌とスタイルだろ? でも、それを鼻にかけることもないし、あの冷徹な目でセクハラ上司たちをばっさばっさ切っているらしいから、女性社員達からの信頼も厚い。その分反感もあるみたいだけど、社長と仲が良いらしくて表立って言い返せるやつもいないらしい」
「あー。そういえば、一時期社長の愛人だって噂とかもあったよなー」
「結局、愛人じゃなくて社長の奥さんと元々友人だったっていう事実が発覚して消えたけど……どちらにしても俺らからすれば高嶺の花だよなぁ……で? 期待のルーキーで、将来有望なイケメン君はどうなの?」
入社して半年の間に告白された数が二桁という噂が立っている黒野に話しかけたのだが、どうやら聞いていなかったらしい。ど突いてようやく反応が返ってきた。
「どうって……別に、仕事だし……」
珍しく何とも言えない歯切れの悪い返事。何かあるのかと黒野を見つめたものの、その表情は嬉しそうでも照れている感じでもなく何を考えているのかわからない。
あれこれ推測している間に休憩時間は終わってしまった。皆が次々と己のデスクに戻っていく中、最後尾にいた黒野は一瞬歩みを止め、何かを振り切るかのように首を振って再び歩き始めた。
――――――――
出張先は福岡。移動時間を優先して飛行機で向かうことにした。
ロビーには先に黒野が着いていたようだ。天宮に気づいて片手を上げる。それだけの動作なのだが何故か様になっている。
一般人のはずなのだが、異様なオーラを纏っている……気がする。高身長のせいか、それともモデル体系のせいか、整った顔のせいか……とにかく目を惹く。その証拠に、黒野の周りには不自然な空間が空いていた。少し離れたところに点々と女性達が黒野を囲うように位置している。
――――最近の職場ではここまでなかったからすっかり忘れていた。今からあれに近づかないといけないのか。
一瞬止まりそうになった足を叱咤し、曲がってもいない眼鏡のフレームを持ち上げると、胸を張りヒールをならして黒野に近づいた。
黒野と天宮を交互に見ている女性達からの視線は無視する。
ちなみに男性からの視線も感じるがそちらも無視。
「主任……さすがですね」
「あら、何の事かしら?」
「いえ。……とりあえず、さっさと手続きして行きましょう」
ちらりと時計を確認すれば搭乗できる時間にちょうどなったところだった。黒野の意見に同意して、手早く搭乗手続きを行う。
機内に入り、シートに身を沈めて、ようやく肩の力を抜いた。鬱陶しかった視線はもうない。
一仕事終えた気分でいると、すっと横からコーヒーのペットボトルが差し出された。
「先に買っておいたんです。これは主任の分なので遠慮なくどうぞ」
そう言って、黒野は自分の分を振って見せる。気が利く後輩に苦笑しながらもありがたく受け取りお礼を言った。一口飲むと苦味とほのかに感じるミルクの味がホッとした気持ちにさせる。
「忘れ物はなさそう?」
「はい。昨晩二度ほど確認したので大丈夫です」
「ふふっ。それなら大丈夫ね……昨日よく眠れなくて……少し寝ても良いかしら」
「もちろんです。何かあったら起こしますので安心して寝てください」
再び感謝を告げ、天宮は瞼を閉じた。いつもなら瞼を閉じてもすぐには眠れないのだが、今日はすんなりと眠りに落ちた。小一時間経った頃、自然に目が覚めた。横を見ると黒野は寝ている。結局自分も寝ているのではないかと頬が緩む。起こしはせずに、そのまま寝かせておく。スマホを取り出しLIMEを見るが特にメッセージは来ていなかった。
昨晩はいつもどおりノワールと素材集めをしたりイベントのポイント集めをしたりしたが、出張で朝早く起きないといけなかったこともあり早めに切り上げたのだ。その時は普通だったが、今朝送った「行ってきます」に返事がないのは気になる。――――既読はついているのに。
普段の天宮はこんな些細なことを気にする性格ではない。相手がノワールだから気になるのだ。
――――今、何をしているんだろう……。
まるで束縛する彼女のようなことを考えてしまう。付き合ってすらいないのに。
――――もし、私以外の人と素材集めをしていたら? リアルの彼女と会っていたら?
なぜ……なぜこんなにもノワールのことが気になってしまうのだろう?
ふと蘇ってくる。私の出張について気にしていた様子のノワール。
でも、昨日は特に何も言ってこなかった……。結局そんなに心配してなかったのかもしれない。
――――なんて、ひねくれたこと考えているんだろう。
自分らしくない。
「……思い切って言ってみようかな」
――――「直接会いたい」って。
――――――――
その日の商談は無事成功。出張先の相手は気のいい人で契約後に夜食を奢ってくれた。美味しい鍋をごちそうしてくれて、会話も弾んだ。……少し、ボディタッチが激しかったけど、黒野がさっと間に入ってくれて誘導してくれたおかげで険悪な雰囲気にはならずにすんだ。優秀な部下を持てて嬉しい限りだ。目立った失敗もなかったし今回の契約は黒野おかげで成功できたと言ってもいいかもしれない。
先方と別れたあと黒野にそう告げたら嬉しそうに笑ってくれた。
改めてイケメンだなと思ったと同時に、胸の奥で何かが引っ掛かった気がした。
結構時間も遅くなってしまったため、どこにも寄らずチェックイン済みのホテルに戻る。
「じゃあ、明日は十時にホテルロビーで。今日はお疲れ様」
「はい。天宮主任もお疲れ様でした」
自分の部屋へと入るとさっさと窮屈な靴も服も脱ぎ捨てる。お風呂の湯もはって準備万端にしておき、スマホを手にした。
LIMEを開くとそこには待ち人ノワールからメッセージが届いていた。思わずにやける。
『お疲れ様。仕事はどうだった?』という気遣うメッセージに『ありがとう。仕事は成功したよ。今からお風呂入ってくるね』と返す。
ただ、それだけだと味気ない気がして夜景も映して送った。高層ビルからの夜景はとても綺麗で、この感じを共有したいな……なんて思って送ったのだけど……後になって後悔が押し寄せて来る。
――――乙女すぎたかな? いきなりこんなことしたら引かれるかな?
返事が怖くなって足早にお風呂場へと向かった。
耳元で聞こえてきた声に驚いて顔を上げる。すぐ横に入社して半年の新人がいた。瞬きをしながら端正な顔を見つめる。そして、我に返った。
こんな近くで声をかけられるまで気づかなかったなんて……自分でも気づかないうちに疲労が溜まっていたのだろうか。眉間を揉みほぐしながら一度深呼吸をして、身体ごと向き合う。
「集中しすぎていたみたい。ごめんなさいね。黒野君」
「いえ、主任の仕事の邪魔をしてしまい、こちらこそすみません。……あの、主任が呼んでいたと聞いてきたのですが」
そうだったと思い出す。先程声をかけようとした時には黒野が電話をしていたので、隣の席の子に言伝を頼んでおいたのだ。
「ええ。急で悪いんだけど、週末に出張が入ってしまって……黒野君も行けるかしら?」
「俺も、ですか?」
「そう。期待のルーキー君に頼みたいの」
ふふと挑発するように笑えば、戸惑っていた表情からキリッとした表情に切り替わる。
「ご期待に沿えるようがんばります。よろしくお願いします」
「こちらこそ。ああ、これが先方の資料でこっちが今回推し進めたい契約内容。明後日までに確認しておいてくれる?」
「わかりました」
資料を受け取り、無駄のない動作で立ち去る頼もしい後輩の後姿を見つめる。彼の様子を窺っているのは自分だけではない。皆理由は違えど期待のルーキーに注目しているのだ。
気持ちはわかるがいつまでも黒野を見つめていたら仕事は進まない。
天宮はわざとらしく咳ばらいをした。慌てて皆が黒野から視線を逸らす。小さく溜息を洩らすと天宮も作業の続きにかかった。
「黒野~来週末主任と出張だって~? いいよな~」
「何が?」
「だってよ~あの主任だぜ?」
両手で胸元に大きな円を描きながらにやける同僚。そんな同僚を見て眉根をしかめる黒野に、もう一人の同僚が肩をたたいた。
「まぁ、妬みは仕方ないって。天宮主任ってすげぇ仕事ができる上にあの美貌とスタイルだろ? でも、それを鼻にかけることもないし、あの冷徹な目でセクハラ上司たちをばっさばっさ切っているらしいから、女性社員達からの信頼も厚い。その分反感もあるみたいだけど、社長と仲が良いらしくて表立って言い返せるやつもいないらしい」
「あー。そういえば、一時期社長の愛人だって噂とかもあったよなー」
「結局、愛人じゃなくて社長の奥さんと元々友人だったっていう事実が発覚して消えたけど……どちらにしても俺らからすれば高嶺の花だよなぁ……で? 期待のルーキーで、将来有望なイケメン君はどうなの?」
入社して半年の間に告白された数が二桁という噂が立っている黒野に話しかけたのだが、どうやら聞いていなかったらしい。ど突いてようやく反応が返ってきた。
「どうって……別に、仕事だし……」
珍しく何とも言えない歯切れの悪い返事。何かあるのかと黒野を見つめたものの、その表情は嬉しそうでも照れている感じでもなく何を考えているのかわからない。
あれこれ推測している間に休憩時間は終わってしまった。皆が次々と己のデスクに戻っていく中、最後尾にいた黒野は一瞬歩みを止め、何かを振り切るかのように首を振って再び歩き始めた。
――――――――
出張先は福岡。移動時間を優先して飛行機で向かうことにした。
ロビーには先に黒野が着いていたようだ。天宮に気づいて片手を上げる。それだけの動作なのだが何故か様になっている。
一般人のはずなのだが、異様なオーラを纏っている……気がする。高身長のせいか、それともモデル体系のせいか、整った顔のせいか……とにかく目を惹く。その証拠に、黒野の周りには不自然な空間が空いていた。少し離れたところに点々と女性達が黒野を囲うように位置している。
――――最近の職場ではここまでなかったからすっかり忘れていた。今からあれに近づかないといけないのか。
一瞬止まりそうになった足を叱咤し、曲がってもいない眼鏡のフレームを持ち上げると、胸を張りヒールをならして黒野に近づいた。
黒野と天宮を交互に見ている女性達からの視線は無視する。
ちなみに男性からの視線も感じるがそちらも無視。
「主任……さすがですね」
「あら、何の事かしら?」
「いえ。……とりあえず、さっさと手続きして行きましょう」
ちらりと時計を確認すれば搭乗できる時間にちょうどなったところだった。黒野の意見に同意して、手早く搭乗手続きを行う。
機内に入り、シートに身を沈めて、ようやく肩の力を抜いた。鬱陶しかった視線はもうない。
一仕事終えた気分でいると、すっと横からコーヒーのペットボトルが差し出された。
「先に買っておいたんです。これは主任の分なので遠慮なくどうぞ」
そう言って、黒野は自分の分を振って見せる。気が利く後輩に苦笑しながらもありがたく受け取りお礼を言った。一口飲むと苦味とほのかに感じるミルクの味がホッとした気持ちにさせる。
「忘れ物はなさそう?」
「はい。昨晩二度ほど確認したので大丈夫です」
「ふふっ。それなら大丈夫ね……昨日よく眠れなくて……少し寝ても良いかしら」
「もちろんです。何かあったら起こしますので安心して寝てください」
再び感謝を告げ、天宮は瞼を閉じた。いつもなら瞼を閉じてもすぐには眠れないのだが、今日はすんなりと眠りに落ちた。小一時間経った頃、自然に目が覚めた。横を見ると黒野は寝ている。結局自分も寝ているのではないかと頬が緩む。起こしはせずに、そのまま寝かせておく。スマホを取り出しLIMEを見るが特にメッセージは来ていなかった。
昨晩はいつもどおりノワールと素材集めをしたりイベントのポイント集めをしたりしたが、出張で朝早く起きないといけなかったこともあり早めに切り上げたのだ。その時は普通だったが、今朝送った「行ってきます」に返事がないのは気になる。――――既読はついているのに。
普段の天宮はこんな些細なことを気にする性格ではない。相手がノワールだから気になるのだ。
――――今、何をしているんだろう……。
まるで束縛する彼女のようなことを考えてしまう。付き合ってすらいないのに。
――――もし、私以外の人と素材集めをしていたら? リアルの彼女と会っていたら?
なぜ……なぜこんなにもノワールのことが気になってしまうのだろう?
ふと蘇ってくる。私の出張について気にしていた様子のノワール。
でも、昨日は特に何も言ってこなかった……。結局そんなに心配してなかったのかもしれない。
――――なんて、ひねくれたこと考えているんだろう。
自分らしくない。
「……思い切って言ってみようかな」
――――「直接会いたい」って。
――――――――
その日の商談は無事成功。出張先の相手は気のいい人で契約後に夜食を奢ってくれた。美味しい鍋をごちそうしてくれて、会話も弾んだ。……少し、ボディタッチが激しかったけど、黒野がさっと間に入ってくれて誘導してくれたおかげで険悪な雰囲気にはならずにすんだ。優秀な部下を持てて嬉しい限りだ。目立った失敗もなかったし今回の契約は黒野おかげで成功できたと言ってもいいかもしれない。
先方と別れたあと黒野にそう告げたら嬉しそうに笑ってくれた。
改めてイケメンだなと思ったと同時に、胸の奥で何かが引っ掛かった気がした。
結構時間も遅くなってしまったため、どこにも寄らずチェックイン済みのホテルに戻る。
「じゃあ、明日は十時にホテルロビーで。今日はお疲れ様」
「はい。天宮主任もお疲れ様でした」
自分の部屋へと入るとさっさと窮屈な靴も服も脱ぎ捨てる。お風呂の湯もはって準備万端にしておき、スマホを手にした。
LIMEを開くとそこには待ち人ノワールからメッセージが届いていた。思わずにやける。
『お疲れ様。仕事はどうだった?』という気遣うメッセージに『ありがとう。仕事は成功したよ。今からお風呂入ってくるね』と返す。
ただ、それだけだと味気ない気がして夜景も映して送った。高層ビルからの夜景はとても綺麗で、この感じを共有したいな……なんて思って送ったのだけど……後になって後悔が押し寄せて来る。
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