【R18】義弟の○○現場に遭遇したのでとりあえずいただいてみた

クロキ芽愛

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【R18】義弟の○○現場に遭遇したのでとりあえずいただいてみた

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『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』

 美人を形容するこの言葉。時折、テレビや小説、漫画等で使われる言葉だが、日常で使うことはなかなかない。けれど、私はこの言葉を知った時から、義弟奏多にこそ相応しい言葉だと思っていた。

 私が奏多と初めて会ったのは、私が五歳、奏多がまだ三歳の頃。奏多は義父の連れ子だった。奏多の実母はイタリア人で、奏多を産んで一年後には日本の風土が合わないと言って義父と離婚した。そのせいか、奏多は自分の家族は実父と、義母と私のみだと確言している。理由は少し違うが、私も同意見だった。

 奏多は三歳の時から身内の贔屓目を無しにしても、天使のように可愛いかった。それは成人した今でも変わらず、あえて変わったところをあげるとすれば、『美人』と『かっこいい』という要素が追加されたことだろうか。
 今の奏多の特徴をまとめるとこうだ。
 癖の無いさらさらミルクティーヘアー。女性も羨む綺麗なもち肌。思わず吸い込まれてしまいそうな碧眼。その周りを覆う羨ましいほどのふさふさ睫毛。中性的な容姿と日本人離れした体格は整いすぎて、笑わないでじっとしているとまるで人形のようだ。
 加えて、奏多には老若男女問わず虜にしてしまう不思議な魅力があった。ーーーー人を狂わせる程の危険な魅力が。

 私が知っているだけでも、誘拐事件が五回、貞操を狙われたことが(同性含)十回以上。
 その結果、奏多は極度の対人恐怖症になった。外に出ることさえままならない。頑張って学校に行こうとした時期もあった。けれど、いざ一人になって、周りに人がよってきた瞬間奏多は気絶した。とても通える状態ではなかった。私も両親もそんな彼に無理強いをさせようとは思わなかった。結局、義務教育期間中は、家族全員の協力の元、ホームスクーリングに移行して、先生が様子を見に来る日には両親のどちらかが必ず同席する。という形で乗り切った。

 そんな奏多にとって唯一安心出来る相手は私達だけ。
 だから、その信頼に私もこたえよう……そう思っていたのに。


 ーーーーーーーー


 会社の飲み会が終わって帰宅すると家の中は真っ暗だった。そういえば、今日は両親が結婚記念日で二泊三日の旅行に行っているのだと思い出す。

 つまり、今この家には奏多しかいないのか。

 キッチンに行き、冷蔵庫から取り出したばかりの冷たい水を流し込む。熱くなった体内が少し冷えた気がする。ふと目についた食器乾燥機を開いた。中には何もない。

 ……もしや、奏多はまだご飯をたべていないのだろうか。配信が長引いているのかな?

 奏多は家族に負担をかけていることをだいぶ早い時期から気にしていた。両親に知られないように、義務教育の年齢を越したくらいから、在宅でお金を稼ぐ方法を試行錯誤していた。そして、最終的に辿り着いたのが、Vtuberだった。そのことを知らされた時は家族みんな驚いたが、奏多が投稿した動画や実際に活動して得た金額(通帳残高)を見せられて皆感動した。その日は、奏多のおごりでピザパーティーをした。
 ただ……思いのほか人気が上がりすぎて、義父の収入を越した時には奏多に相談をされた。義父に報告するべきか否かを。さすがに、聞かれるまでは黙っていようと二人で決めたのだが、今のところその秘密は続いている。


 念のため、音を立てないように階段を昇って行く。
 奏多の部屋をノックして、扉を少しだけ開けた。隙間から覗く。

 予想外の光景を目にして一瞬時が止まった。

 奏多はベッドに横になっていた。室内は暗かったが、月明かりが奏多を照らしているのでその光景はよく見えた。VRゴーグルとワイヤレスイヤホンを装着している。ナニを見ているかはその恰好でわかった。上半身はいつも通りだが、ズボンとその下のボクサーパンツは膝下までさげられていた。右手には奏多の大きくなったモノが握られている。左手は先っぽを弄っていた。

 え? あの天使奏多がオナニーをしている?
 脳内が理解を拒む。けれど、その光景を裏付けるようなリアルな音が聞こえてきた。

 ぐちゅぐちゅという、なんとも卑猥な音。そして、微かに聞こえる荒い吐息。どう見ても自慰にしか見えない。頬に熱が集まるのがわかった。見てはいけないと思いつつも目が離せない。

 気づけば生唾を飲み込みながら、凝視していた。
 身体が暑い、頭がくらくらする。理性はすでにきいていなかった。手が無意識にショーツの上から筋をなぞっていた。くちゅりと濡れた音がする。その上の固くなってきている突起部分を爪でひっかけばてっとり早く快感を拾えた。ショーツをずらして、直に触れる。披裂の奥へと指を進めれば吸い込まれるように中に入った。何度も出し入れすればあっという間に中がほぐれていく、ああ、気持ちいい。

 残っていた理性を手放し、本能に従って部屋の中へと足を踏み入れた。

 奏多に近寄るが、行為に夢中になっているのか全く気付く様子はない。じっと奏多のモノを見つめる。
 顔には似合わないが太く、長い肉棒は間違いなく実母の血を引き継いでいるのだろう。使い慣れていないことが一目でわかるピンク色の肉棒を見ていたら思ってしまった。

 おいしそう。

 口を開けて近づこうとして、やめた。……気づかれて、途中でやめたくない。まともに働いていない頭で考えた私は、濡れ濡れになったショーツを脱ぎ捨てた。ついでにスカートも。

 そして、奏多が一度イきかけて手を離したタイミングでその上に跨った。

「はぁ……はぁ……ふぅー」

 奏多が一度呼吸を落ち着かせているのを見ながら、ペロリと己の唇を舐めた。できるだけ、奏多の身体に触れないように、けれど確実に入るように狙いを定めて腰をおろした。


「ぅあっ! え?! なにっ! あ! ダメ、動いたらっ」
「……」

 戸惑う奏多をよそに自分が欲していた快感を求めて腰を動かし始める。奏多も堪えきれずに喘ぎ声を上げた。

 ああ、可愛い。今、あの天使だった奏多を自分が汚しているのかと思うと背徳感で背筋がゾクゾクしてくる。声を出さないように、下唇を噛みながら腰は振り続けた。

「うぅ、やめ、ああ!」

 やめてと言いながらも奏多の手はしっかりと私のおしりを掴んでいる。なんなら、動きに合わせて腰を突き上げている。

 二人の体液が混ざり合い、部屋いっぱいに卑猥な音を奏でている。
 ……でも、きっと奏多には聞こえていないんだろうな。
 イヤホンからはVRの音が少しだけ漏れている。
 少しくらいなら大丈夫かと、小さな声で奏多の名前を呼んだ。

「気持ちいいよぉ。奏多のおちんぽ、きもちい、いよお、」

 お世辞無しで過去一気持ちいい。そう本音をもらした瞬間、奏多のものがさらに膨れ上がった。

「ぐっぅう」

 奏多の歯を食いしばる声が漏れる。おしりに奏多の指が痛いくらいに食い込んだ。子宮の入口を刺激するくらい奥を突き上げられ、たまらず仰け反って軽く達した。

「だめぇ、だめぇ! 今イッてるからそんなにしたら壊れちゃうぅ」
「ぅぐっ、っ! ぁっ! ふぅっ! ん!」

 奏多は夢中で腰を何度も突き上げている。パンパンに膨れ上がっているおちんぽはきっと限界まできている。ほんの少し理性が戻ってきて、頭をよぎる。

 中に出すのはさすがにダメ。

「ダメっ。出したら、赤ちゃんできちゃうからっ抜いてっああ!」

 手で奏多の身体を押し返して抜こうと試みた瞬間、おしりを掴んでいた奏多の手が外れ、腰が浮いた。
 勿体ない気もするが、なんとか理性をフル動員して腰を上げていく。後は大きくエラがはった亀頭を抜くだけ、というところで奏多の手が腰を掴んだ。上下から力が加えられ、抵抗する間もなく最奥に奏多のおちんぽが叩きつけられた。

「ひゃああ!」
「くっ!」

 ラストスパートをかけるかのような激しい突き上げ。もう声を我慢することもできない。ただただ襲ってくる快感から逃げ出ようと必死だった。
 すぎる快感に頭が真っ白になった時、腕を引かれた。逆らえず倒れ込む。

「んむ?! んん!!!」

 いつの間にか奏多がVRゴーグルもイヤホンも外していた。ギクリとする間もなく唇を重ねられ、最奥で奏多のおちんぽから熱いモノが発射される。初めて感じる量と勢いに私の思考回路は溶かされたのだった。


 ーーーーーーーー


 朝起きたら自分の部屋のベッドで寝ていた。
 しっかりとパジャマも着ている。中を覗けば新しい下着もつけている。

 ……夢?

 呆然として頭をかかえた。
 二日酔いでがんがんする頭を押さえて一階へと降りる。

「京ちゃんおはよう」
「……お、おはよう奏多」

 爽やかな笑顔で朝食の準備をしている奏多に罪悪感が沸き起こって思わず視線を逸らした。奏多は気にしていないようで「はやく食べないと遅刻するよー」なんて言っている。

「だね。今日もありがとう! いただきます!」

 食べずに会社へ行くなんてありえない。気持ちを切り替えて笑顔で箸を持った。にこにこ笑顔の奏多。家族にしか見せない素の表情。

 あの夢は無かったことにしよう。私はこの笑顔を壊したくないから。

 奏多に見送られ、家を出る。味わってご飯を食べていたら時間ギリギリになってしまった。電車に間に合うように駆け出した。



 奏多は京子の背中が見えなくなるまで見送り、家の中に入るとうっそりと笑みを浮かべた。

 京ちゃん、気付いて無さそうだったな。そんなところも可愛いけど。……あんなに走ったら、掻き出し損ねたモノが出てきそうだけど大丈夫かな。……気づかれたらその時はその時か。

 己の指先をペロリと舐め、恍惚とした表情を浮かべながら奏多は自室へと戻っていった。
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