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番外編

IFノアーク編【後編】

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ティアーヌは無駄だとわかっていても必死に抵抗をしようとした。
けれど、ノアークはそれすらも楽しんでいるように恍惚とした表情を浮かべ、ティアーヌの全身に口づけを落としていく。次第に興奮からかときおり吸い付き、舐め始めた。
足の指先まで口に含もうとした時はティアーヌは激しく抵抗した。

ノアークの愛撫……というにはあまりにもねちっこく執拗なソレにティアーヌは心身ともに追い詰められていた。
それでも、慣れというものは怖いもので、次第にノアークの触れ方に感じ始めていた。
執拗に触れるのに肝心な部分は軽く触れる程度。まるで、拷問のような時間だった。

「ふ。さすがティアーヌだね。ここまでして、落ちてこないなんて。なら、少し方法を変えてみようか」

ノアークは良い案を考え付いたとばかりに声を弾ませた。ティアーヌは蕩けそうな思考の中、悪い予感が走った。今まで以上の抵抗を見せるがそんなものは無いにも等しくノアークは己の服を脱ぎ捨て、一糸纏わぬ姿になると起立したモノをティアーヌに見せつけた。

「コレで嫌だと言うほどイかせてあげるよ。さぁ、どこまで堪えれるかな?」

ヒュッと喉の奥で音が鳴る。
ぴとっと秘裂に熱いモノが押し当てられたのがわかった。嫌だと腰を動かそうとするが簡単に押さえつけられてしまった。熱いモノの先から液体が零れ落ちる。ノアークはそれを塗り広げるようにティアーヌに擦りつけ、ぷっくらと立ってきた秘芽を見つけると執拗に押し付けた。卑猥な音が響き始め、羞恥心で感度も上がる。とうとうティアーヌは生理的な涙を流した。
ノアークが満足気に微笑みその涙を吸った。

そして、ティアーヌの腰が嫌でも揺れ始めるとノアークは微かに笑い先っぽを秘裂の中へと押し込んだ。

「あ、入った」
「んー!」
「ふふっ。いい締め付け」

そう言いながらも、ノアークは先っぽを抜いた。物足りないとヒクヒクしている秘裂を見て、ノアークはゴクリと喉を鳴らした。そして、何度もひっかかりがあるところまで先っぽを入れては抜くというのを繰り返した。
たった、これだけなのに二人の息は上がっている。

「ああ、吸い付きが強くなってきたね。それだけ俺を求めてくれてるんだ。身体は素直だ。それじゃあ、そろそろお望みのモノをあげようかな。……どれくらい出したら孕むのかな?」

小さな呟きは最悪な事にティアーヌの耳にも届いた。目を開き、激しく抵抗しようとした瞬間、入口だけを刺激していたモノが奥深くまで侵入してきた。

「うぅうううううう!」
「ああ……最高ッ」

奥をグリグリと刺激しているとゾクゾクしたものが込み上げてきた。その快感に逆らわずに解放する。熱い飛沫がティアーヌの膣内を満たした。ノアークが満足気に微笑む中、ティアーヌは絶望した。
そして、さらに追い詰める一言を囁きかける。まるで、愛を囁くかのような甘い声色で。

「まだだよ。たーっぷりあげるからね」



あれから何時間が経ったのだろうか。もう時間間隔がわからない。……ただ、一度もノアークはティアーヌの中から己のモノを抜かなかった。心なしかお腹が張っているような気がする。入り切れていない分が漏れてきっと結合部は酷いことになっているだろう。
――――きっと、もう遅い。

ティアーヌが抵抗を諦め、瞳から光が消えた頃、ノアークはティアーヌの猿ぐつわを外した。

「ティアーヌ」

ノアークの呼びかけにティアーヌは反応しない。
想定内なのかノアークは平然と話を続ける。

「安心していいよ。実は、事前にティアーヌに避妊薬を飲ませていたんだ。だから、妊娠はしないよ」

ゆらりとティアーヌの視線が動く。そして、それは本当かとノアークを見つめた。ようやく目と目があい嬉しそうにノアークは微笑む。

「本当だよ。俺はしばらくティアーヌと二人きりの生活を楽しみたいからね。もちろん、将来的には子供も欲しいけど……今は俺だけのティアーヌでいてほしいんだ」
「じゃあ、なんで、こん、な」

こぽり、と互いの繋がった部分から零れ落ちたのは白濁。ノアークの言う通りならこんなになるまでする必要はないのに……とティアーヌの言いたいことはノアークにも伝わったらしい。
ノアークは結合部を嬉しそうに見つめながら微笑んだ。

「それはね。こうやってティアーヌの身体を俺無しでは生きていけないようにするためだよ。っていうのが建前で、ただ単純に俺がティアーヌといっぱい愛し合いたかっただけっていうのが本音かな。ずっとこの時を夢見てたからちょっと暴走しちゃった。ごめんね?」

謝りながらも少しも反省の色は見えない。ティアーヌはジロリとノアークを睨んだ。
ノアークはそんなティアーヌすら愛おしいとでもいうように口づけを落とす。そして、うっそりと笑った。

「もし、どうしても嫌だと言うならティアーヌはこの部屋でずっとこうしてればいいよ。お義父さんには俺が上手いこと言っておくから。当主が結婚しないわけにはいかないから便宜上『妻』を雇うことにはなるだろうけど……俺が愛しているのはティアーヌだけだから安心してね」

ノアークは何でもないことのように言って笑ったがティアーヌには理解できなかった。
――――ノアークが結婚する? 私にこんな仕打ちをしておいて? 私を閉じ込めたまま? 他の女と?

ソレは独占欲なのか、嫉妬なのか、憎しみなのか。複雑に絡み合った歪な感情がティアーヌの中を真っ黒に染めた。

「何よそれ……。まるでペットのように飼われるくらいなら……結婚した方がマシよ!」

激情のままティアーヌは叫び、ノアークは歓喜した。しまったと思ったときにはもう遅い。

「やった! じゃあ、ティアーヌは俺の奥さんだね!」

ノアークは喜びの声を上げ、ティアーヌを突き上げた。興奮したノアークは止まらない。ティアーヌの声が渇れても、意識がとんでもノアークは己の欲が満足するまで貫き続けた。

ぐったりしたティアーヌの髪をいじりながらノアークは心底幸せそうな表情を浮かべる。

「愚かで可愛いティアーヌ。俺が君以外を形だけでも妻にするはずがないのに、とうとう俺の元へ落ちてきてしまったね。……ああ、俺に愛されて可哀想に」

言葉とは裏腹に、ノアークはティアーヌを優しげに見つめ、起こさないようにそっとティアーヌの唇に口づけを落とした。
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